無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

海月姫

2014-12-29 | 2015以前の映画評


「海月姫」 川村泰祐監督 ◯ 無煙映画賞候補作

 原作は東村アキコの大ヒットコミックです。
 「男子を必要としない人生」をモットーにオタク女子が暮らす天水館でクラゲオタクの月海(能年玲奈)ですが、ある時女装男子の蔵之介(菅田将暉)を入室させてしまいます。蔵子として天水館に出入りするようになった蔵之介の影響で引きこもりがちなオタク女子たちが少しずつ活動をし始めるのでした。一方、天水館取り壊しの話が政治家(実は蔵之介の父)や開発会社の間で進展していきます。蔵之介の兄修(長谷川博巳)が月海に恋をし、蔵之介も実は月海を想い始めていて・・・。
 オタク女子の笑えない過去の体験や蔵之介の寂しかった過去をさらっと描きジメジメしなかったのはコメディとして良かったのですが、オタク女子たちをもう少し魅力的にしてほしかったです。エンドロールまで目が一度も映らない池脇千鶴気の毒。エンドロールでクラゲファッションをオタク女子全員に着せてあげて見せ場をつくってもよかったのではないでしょうか。なお、つけまつげなどのメイクアップの技術にはびっくりです。菅田君きれい!
 タバコは、なし。無煙です。

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天才スピヴェット

2014-12-29 | 2015以前の映画評


「天才スピヴェット」 ジャン ピエール ジュネ監督 仏加 ◯ ⭐️
 
 アメリカの西部モンタナで科学者の母とカーボーイの父、そして姉と暮らすスピヴェットは生まれながらの天才科学者です。しかし、家族も学校の教師も理解してくれません。その上父親が溺愛していた双子の兄弟が銃の暴発事故で死んでからは、一層家族との関係がチグハグなものになっていました。そんな時スピヴェットはスミソニアンの科学賞を受賞し、授賞式の案内が届きます。誰にも相談することなく、大きなスーツケースに必要な物をすべて押し込んでワシントンDCを目指すのでした。
 名作「アメリ」の監督らしいお茶目な場面や気の利いたひとことが効果的です。また、フランス人の監督らしく、子供にも銃を持たせる習慣や化学物質まみれのファストフードを登場させることでアメリカ文化を間接的に批判しているのも興味深いところです。スピヴェット役のカイル君がお見事な演技でした。
 タバコは、なし。無煙です。


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ミラクル デビクロくんの恋と魔法

2014-12-19 | 2015以前の映画評


「ミラクル デビクロくんの恋と魔法」 犬童一心監督 ◯

 山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」から生まれた小説の映画化です。
 漫画家を目指す光(相葉雅紀)は向かいに住む杏奈(榮倉奈々)に幼い頃から守られていました。ある日、照明アーティストのソヨン(ハン ヒョジュ)に偶然出会い、彼女を「運命の人」と思い込んでしまいます。一方、ソヨンは売れっ子漫画家の北山(生田斗真)の元恋人で、北山は光の大学時代の友人でした。さてこの4人の間にデビクロくん(声・劇団ひとり)という光が描いた魔法のことばを使える黒サンタが現れ、あれこれアドバイスをするのですが・・・。
 クリスマスの季節には必ず登場するクリスマス物です。今回は山下達郎自身が音楽を担当し、名曲を堪能できます。物語の先は予想通りで意外性などはまったくありませんが、実写とアニメーションが綺麗に融合していて「歳時記映画」として楽しむにはカップルにおすすめです。
 タバコは、なし。居酒屋の場面で他の客のタバコが1回映りましたが、おまけの◯です。ただ、お酒の場で喫煙するのはいまや日本だけの悪習ですね。


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インターステラー

2014-12-18 | 2015以前の映画評


「インターステラー」 クリフトファー ノーラン監督 米 ◯

 荒廃した地球からの移住先を宇宙に求めた科学者の「20XX年宇宙の旅」を描いています。
 芳醇な恵みをもたらしていた大地に雨が降らず砂漠のような砂塵が襲うようになってしまいました。元パイロットだったクーパー(マシュー マコナヘイ)は息子と娘と老いた父とでトウモロコシを栽培し生計を立てていました。しかし、娘のマーフィと共に誰かに導かれたかのようにNASAの秘密基地に向かいます。そしてクーパーは人類移住計画を知り、先に旅立っていった仲間の科学者の救出と新天地を確認するために家族と別れ、帰る保証のない長い旅に出るのでした。
 重力と時間との関係や相対性理論の部分は理解できなくても結局は人類にとって大切なのは「愛」なのだということを壮大なスケールで描く宇宙の映像と音楽とで描いています。都市伝説のように語られていた「月面着陸はスタジオで撮影されたもの」といううわさが映画の中では「ソ連を壊滅させるために仕組んだ嘘」と断言しているところが興味深いです。
 タバコは、なし。無煙です。食料が不足する時代にタバコ栽培なんてありえませんね。


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寄生獣

2014-12-18 | 2015以前の映画評


「寄生獣」PG12 山崎貴監督 ◯ PPタバコ陳列棚

 漫画史上最高傑作と言われている岩明均原作の実写映画化です。
 「人類が半分になれば地球の生き物たちを救えるのだろうか」と考えたある寄生生物が次々人間を捕食していきます。高校生の新一(池谷将太)に寄生したミギーは脳を奪うことに失敗し右手のみに寄生しています。はじめは戸惑っていた新一ですが、より凶暴な寄生獣が身近に出現したことから、ミギーと奇妙な一体行動をとることになります。一方、寄生獣たちは単に人を食べるだけでなくなんと政界にまで進出し人類全体を支配しようと計画を進めます。そんな中寄生獣と人間のミックスの子供を妊娠した田宮良子(深津絵里)は寄生獣でありながら人間的な母性を感じるのでした。母親を寄生獣に殺された新一は人類を守るためミギーと共に寄生獣たちに戦いを挑むのですが・・・。前編はここまで。
 血しぶきが飛び交う残酷な場面がある一方、ミギーが平常はなかなかキュートなキャラクターなことと新一との会話では人の行動の不合理さなどが指摘され思わず笑ってしまったり、考えさせられるコメントもあり、楽しめます。(共同脚本が古沢良太)
 とりあえず完結編に期待しましょう。
 タバコは、なし。無煙です。ただし、コンビニのタバコ陳列棚が映ります。世界的にはタバコを陳列するのはタバコ規制が進んでいる先進国やアジア諸国ではもう過去の光景ですね。


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ゴーン・ガール

2014-12-17 | 2015以前の映画評


「ゴーン・ガール」 デヴィッド フィンチャー監督 米 ××

 幸福の絶頂にいるはずの夫婦に訪れた事件をサスペンスタッチで描きました。
 結婚5周年の記念日に夫のニック(ベン アフレック)が家に帰ると自宅は荒らされ妻エイミー(ロザムンド パイク)の姿が消えていました。警察が調べるとキッチンには血痕をふいた跡があったり、エイミーの生命保険が増額されていたりしたことから、ニックを妻殺害容疑で逮捕します。敏腕弁護士に相談しなんとか保釈されエイミーの行方を追うのですが・・・。
 一部ネタバレになりますが、ラストでエイミーは血だらけになって現れニックの冤罪は晴らされます。どうして血だらけだったのか?それは映画を見た人だけのお楽しみです。
 ちょっと過激すぎる内容ですが、テーマは「夫婦とは」というシンプルなものです。結婚5周年のサプライズにしてはちょっと度が過ぎたようです。また、エイミーの母親が執筆していた「完璧なエイミー」という物語のモデルだったというエイミーの生育歴に問題が潜んでいたという解釈もできますがいずれにせよニックが浮気さえしなければ事件は起きなかったと思われます。夫のみなさん気をつけましょう。
 タバコは、エイミーが失踪中喫煙します。(×)悪い人は喫煙者という設定でしょうか。そのほかミズーリ州が舞台ですがバーの中でも他の客が喫煙していました。(×)ちなみにミズーリ州は死刑制度も残っています。


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