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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「パミョ 破墓」

2024-10-30 | 2024映画評


「パミョ 破墓」 PG12 チャン ジェヒョン監督 韓国 ✘
 
 韓国で1200万人を動員したサスペンス・スリラーです。
 風水師(チェ ミンスク)と二人の巫堂(ムーダン=シャーマンのこと)、葬儀師の4人が後継者が謎の病に侵されるという金持ちの一家から原因を探し幼い子どもの命を救って欲しいと依頼されます。原因は墓にあると判断し墓を掘り起こすのですが、4人の周囲に不可解な出来事が次々襲ってくるのでした。

 ちょっとネタバレですが、韓国の歴史には秀吉の時代から日本軍が侵略しているという事実を再確認させられます。動員数にそれが影響しているのかもしれません。日本でも多くの人に見てほしい作品です。怖いけど・・・。

 タバコは、主役が度々加熱式タバコを喫煙していました
 

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「シビル・ウォー」

2024-10-29 | 2024映画評


「シビル・ウォー」 PG12 アレックス ガーラント監督 米✘✘

 近未来アメリカの一部の州が連邦政府から離脱し市民同士の内線の模様をジャーナリストの目を通して描いています。
 大統領の方針に納得できないテキサス州とカリフォルニア州は「西部勢力」として武装し政府軍と戦っていました。ジャーナリストのリー(キルステン ダンスト)と仲間のジョエル(ワグネル モウラ)とサミー(スティーブン マッキンリー ヘンダーソン)とともに大統領インタビューをするためニューヨークからホワイトハウスを目指します。3人で出発するはずでしたがリーに憧れているジェシー(ケイリー スピーニー)が紛れ込んできました。
 いざ、戦場を巡りワシントンを目指しますが、途中には目を覆いたくなるような惨状が続くのでした。

 戦争の愚かさを描く一方で実は王道のジェシーの成長物語です。当初は幼さが残る表情が予想通り締まった大人の顔に変化する演技が見どころです。
 実際アメリカは大統領選が内戦みたいなものでこれ以上暴力的にならないことを祈るばかりです。

タバコは、ジュエルなど喫煙者でタバコを回して吸う場面もあり、タバコ的には描かれた未来は戦争同様暗くて悲惨です。


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「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」

2024-10-28 | 2024映画評


「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」 PG12 トッド フィリップ監督 ✘✘✘

 2019年第76回ベネチア映画祭で金獅子賞など受賞した前作の続編です。タイトルの「フォリ・ア・ドゥ」はフランス語で妄想が複数人に共有される感応精神病です。その言葉が示しているように孤独で心優しかったアーサー・フレック(ホアキン フェニックス 第96回アカデミー賞主演男優賞)が「ジョーカー」として変貌していく姿に謎の女性のリー(レディ ガガ)が共感して近づいて行くのでした。

 前作のハードルの高さを超えることは難しかったようです。レディ・ガガがそれなりの魅力はありましたが、前作の貧しいけれど普通の男だったアーサーが変わってしまうところが肝で、同じように格差社会になっている現在の観客の共感が得られたと思います。今作では二人の異常な行動ばかり描かれその辺があやふやでした。
 ただ、刑務所が看守からタバコをもらって吸ったり、随分自由な雰囲気があり日本の刑務所(体験したことはないけれど)のイメージとは違っていました。

 タバコは、二人共ほとんどタバコを吸っていて、周囲の看守たちも喫煙場面が大変多い作品でした。特にホアキン・フェニックスは全力疾走する場面がありあれは命取りになりかねません。俳優を大切にしてほしいものです。


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「うんこと死体の復権」

2024-10-13 | 2024映画評


「うんこと死体の復権」 関野吉晴監督 ◯ ☆

 世界を旅してきた関野吉晴が「地球永住計画」の一環として訪れた研究者たちを紹介するドキュメンタリー映画です。
 「糞土師(ふんどし)」として野外排泄にこだわる伊沢正名は自由に野外で排泄するため自宅近くの一山を手に入れ「プープーランド」と名付け排泄したあとの変化を調べたり何の葉がおしりふきに快適かなど調査実践しています。
 生態学者の高槻成紀は排泄物と昆虫など生物との自然なリンクを研究し、季節や場所でどう違うか、また排泄物を他のどのような生物が餌にしているかなどを調べています。人間の都合だけの行き過ぎた開発が他の生物をいかに苦しめる結果になるのかと警鐘を鳴らしています。
 絵本作家の舘野鴻は小動物の死体がどのような生物によってどのように分解されていくのかを調査しそれを細密な絵に描いています。
 関野はアマゾンのマチゲンガ族と暮らしていた体験から環境負荷を全くかけない彼らの生活をモデルとし月に数日石器時代に近い生活を実践しているのでした。

 世の中にはいろいろなことを真剣に考えている人がいることにまず驚かされます。考えてみれば百数十年年くらい前なら排泄物は貴重な肥料だったし、動物や人間の死体もずっと身近にありこの映画の中のことは日常だったと思います。
 筆者もできることなら死んでからも化石燃料で始末されるのではなく他の生物の栄養となって巡り巡って再生したいものだと希望していますが・・・。

 タバコは、なし。無煙です。


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