
「ウスケボーイズ」 柿崎ゆうじ監督 ◯ ☆
日本産ワインを世界レベルまで引き上げたワインコンサルタント麻井宇助(アサイウスケ)の教えを受け継いだ若者たちの姿を追った河合香織のノンフィクション「ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち」を実写映画化しました。
ワインが好きで「ワイン友の会」を開催している学生たちのグループがある時、かなうはずがないフランスワインと遜色ない日本ワイン「桔梗ヶ原メルロー」と出会います。その後「桔梗ヶ原メルロー」を作った麻井の話を聞き、それぞれワインやぶどうに関係する仕事についたものの「自分のワイン」を求めることに方向を変えるのですが、なかなか思うようには行かないこともあるのでした。
同じことを夢見る仲間がいることの素晴らしさと、日本ワインの底力を感じさせる作品です。宇助の言葉にはワインだけでなく物作りに携わる人なら誰もが心を動かされます。日本酒や焼酎、泡盛などの製造者の励みになる作品です。多くの人に観てほしいのですが、はっきり言ってタイトルが今一つです。何も知らないと「タワケボーイズ」のイメージでおバカ男子の話かと勘違いしてしまいます。宇助さんはそれほどメジャーではないので、ちょっと残念です。
タバコは、なし。無煙です。タバコを吸ってワインのテイスティングをしていたら笑えましたけどね。