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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

幕末高校生

2014-07-29 | 2015以前の映画評


「幕末高校生」 李闘士男監督 ○

 高校教師と3人の生徒が幕末の江戸にタイムスリップし、勝海舟(玉木宏)と出合い、無血開城できるよう奔走するお話です。
 歴史の教師未香子(石原さとみ)と進路に悩む生徒(千葉雄大)とその友だちふたり(柄本時生、川口春奈)の4人は江戸時代にタイムスリップします。時はまさに薩摩軍が江戸近くまで大軍勢を押し寄せて来ていました。幕府内には戦争をしようとする勢力が将軍慶喜を抱き込もうとしています。西郷隆盛(佐藤浩市)と話あおうとする勝ですが身内の力ずくの抵抗を受けているのでした。
 高校教師としては、歴史がねじ曲げられないよう、江戸が火の海にのまれないよう、勝に活をいれるのですが、勝は未香子のルービックキューブに夢中で頼りにならないのでした。はたして歴史通り無血開城はできるのでしょうか、未香子たちの未来は守られるのでしょうか。
 「超高速!参勤交代」もそうでしたが、思いも寄らない物語の時代劇が続きました。テレビの世界では時代劇がまったくなくなってしまったとか、時代劇の関係者の仕事がなくなり技術や美術の継承が困難になりつつあるようです。正当な時代劇でなくても奇想天外な時代劇も含め映画界では継続的に時代劇を撮ってほしいものです。
 タバコは、なし。無煙です。 

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ちいさな、あかり

2014-07-29 | 2015以前の映画評


「ちいさな、あかり」 大野隆介監督 ○

 静岡市葵区大沢地区に暮らす人々の日常を記録しました。
 茶畑が広がる大沢地区は世帯は23戸で名字は3種類、日本各地に残る中山間地の典型的な姿です。高齢者が「力がなくなった」とは言いながらも、竹を切り出し鉈で割って杭にする作業や、背負子を背負って畑へ出かける姿、薪作りにも「きれいに並べる」と言うこだわりの姿などを描いています。
その姿に日本の未来への「ちいさな、あかり」を監督は見たのでしょうか。
 民俗学を多少学んだ人には珍しくもない、どこにでもある姿ですが、都会育ちの監督たちには新鮮だったのでしょう。田舎の高齢者は毎日畑へ行ったり、屋敷の手入れをしたり、高齢になっても仕事があり、ある意味では大変幸せです。今作ではその姿を記録しただけですが、今後は「だから、何なのか」を掘り下げる作品を期待したいと思います。
 タバコは、なし。無煙です。バス停にあるお店のタバコの看板がほとんど読めないくらいうらぶれていました。

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南風 なんぷう

2014-07-27 | 2015以前の映画評


「南風 なんぷう」 萩生田宏治監督 ○

 サイクリングを通して日本人と台湾人との交流をえがきました。
 恋人に振られた雑誌編集者の藍子(黒川芽以)は、有名なプロサイクリニストの取材で台湾に来ました。気乗りのする仕事ではなく、あまりやる気のないまま自転車を借ります。その自転車屋でトントン(テレサ チー)と出合います。取材の場所が日月潭である事を知ると、トントンは別の企みがあり年齢を偽って藍子のガイドに強引になります。自転車で出発したふたりですが、途中で藍子の自転車がこわれたことがきっかけで台湾人旅行者ユウと出合います。取材は、そしてトントンの計画は、どうなるのでしょうか。
 台北から日月潭までのサイクリングロードと観光名所が紹介されています。20代後半の女性編集員が感じている職場でのさまざまなストレスを酔っぱらって愚痴る藍子の言葉は同世代の女性たちには共感をえるのではないでしょうか。自然の中で体を動かす事の心地よさが伝わってくるさわやかな作品でした。人生を変える旅に出たくなりました。
 タバコは、なし。無煙です。厳密には市場の場面でタバコを持ったおじさんが1度映りましたが、台湾と日本の友好を願っておまけの○。ラストはしまなみ海道のサイクリング大会で、愛媛県も制作に関わっていますが、無煙の作品で大変よかったです。禁煙推進団体愛媛の会のみなさんの日頃の活動の成果ですね。

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ゴジラ GODZILLA

2014-07-26 | 2015以前の映画評


「ゴジラ GODZILLA」 ギャレス エドワード監督 米 ○

 ハリウッド版のゴジラです。放射能の研究所で実は放射能で成長するムートーという怪獣を飼っていました。成長したムートーはネバダ砂漠で眠っていたもう一頭と交尾するために研究所を飛び出すのでした。とんでもない怪獣のムートーから人類を救うため海底で眠っていたゴジラが起きだして闘うのでした。簡単に行ってしまえばそんな感じですが、研究者の父子とその家族などが絡んでどちらかというと怪獣映画と言うよりは家族映画かもしれません。ゴジラの活躍を観たかった観客には、妙ちきりんなムートーの方が出番は圧倒的に長いし、それよりも大して面白くもない人間のドラマの方がもっと長いので「なんだかなあ」という作品です。大変失礼ですが、ムートーよりも「マレフィセント」のアンジェリーナ ジョリーの方が飛翔場面はずっとかっこよかったです。だいたいなんでハリウッドはいつまでも「エイリアン」から抜け出せないのでしょう。もうちょっと独創的な怪獣を考えてほしいものです。60年前の日本の「ゴジラ」はすごかったな。
 タバコは、なし。無煙です。

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怪しい彼女

2014-07-23 | 2015以前の映画評


「怪しい彼女」 ファン ドンヒョク監督 韓国 ×

 老人問題が専門の大学教授の息子の嫁と、うまくいっていない70歳の女性が「青春写真館」で遺影用の写真を撮影したところ、なんと20歳の娘に戻りました。可愛いルックスとはうらはらなおせっかいで小言も多い奇妙な行動を取るのでした。その上、老人施設で歌った歌声がきっかけで孫のバンドのボーカルとしてデビューするのでした。一方、おばあちゃんが行方不明になった家族は捜索をするのですが・・・。
 顔も体も20歳なのに、行動は70歳というコミカルな役を主演のシム ウンギョンが怪演しました。観客は大笑いしながらも、シングルマザーとして苦労して息子を育てた姿には号泣します。韓国語がわかると流行語などが理解できもっとおもしろかったかもしれません。日本でのリメイクを期待したいところです。
 タバコは、孫のバンドの元ボーカルの若い女性が、曲がうまくいかないとき「禁煙なんてやってらんない。」と一口タバコを吸って投げ捨てて出て行くという場面がありました。
 また、音楽プロデューサーが、1度タバコを口にし、火をつけようとする場面がありました。どちらの場面もほとんど煙はでていないので、2回で(×)です。


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マレフィセント

2014-07-23 | 2015以前の映画評


「マレフィセント」 ロバート ストロンバーグ監督 米 ○

 ディズニーの50年以上前のアニメ名画「眠れる森の美女」に登場していた邪悪な妖精マレフィセント(アンジェリーナ ジョリー)の真実の姿を描いています。妖精の国の瑞々しい風景や生き物たちの姿がCGで表現されています。美しい翼で妖精の国を飛び回るマレフィセントの姿は素敵です。
 オーロラ姫に呪いをかけたマレフィセントですが、実はそこにいたるにはオーロラ姫の父親との恋物語があったのです。マレフィセントを裏切って翼を奪い取って強引に国王になった男を許さなかったマレフィセントですが、妖精の国の近くで育てられたオーロラ姫を見守るうちに母と娘のような愛情が芽生えるのでした。生まれたときのマレフィセントの呪いどおり16歳で眠りについたオーロラ姫の呪いを解くのは「真実の愛」だったのです。お話通り王子様がキスをしますが、呪いは解けないのでした。はたして呪いを解く「真実の愛」を持っていたのは誰だったのでしょうか。
 アンジェリーナ ジョリーが久しぶりにクールなアクションを見せました。女性たちはそれぞれ魅力一杯で、男たちがだらしないこと・・・。

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好きっていいなよ。

2014-07-17 | 2015以前の映画評


「好きっていいなよ。」日向朝子監督 ○

 少女コミックが原作です。
 橘めい(川口春奈)は小学生のときの友だちの裏切りが原因で、高校生になっても彼氏はもちろんひとりの友だちもいませんでした。ところがあるとき、学校一の人気者黒沢大和(福士蒼汰)を回し蹴りしてしまいます。それがきっかけで、大和はめいに魅かれ友だち宣言をします。戸惑いつつも大和のまじめな態度に魅かれていくめいですが、人と関わることで生じる様々な人間関係に苦しんだり、悩んだりするのでした。
 めいを取り巻く高校生たちがそれぞれ悩みを持ちながらも(たとえば胸が大きいことでからかわれる子、ダイエットの後遺症が体に残っている子、中学生のときのいじめからリベンジすることだけを考えている子など・・)、お互いに悩みを聞き合ったりすることで乗り越えていく姿はちょっと優等生すぎるかもしれませんが、不愉快ではありませんでした。
 タバコは、なし。無煙です。渋谷が舞台で町中もよく映っていましたが、歩きタバコなども映りませんでした。なお、中学生のときいじめられていた過去を持つ子の胸にはタバコの火を押し付けられたやけどの跡がいくつもありました。


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私の、息子

2014-07-09 | 2015以前の映画評


「私の、息子」 カリン ペーター ネッツアー監督 ルーマニア ×××!!

 2013ベルリン映画祭金熊賞などの受賞作です。
 ブカレストに住むコルネリアはセレブな階級に属し、贅沢に暮らしていますが、唯一の悩みは30歳の息子が自立せず音信も絶え絶えで、その上子連れのどこの誰ともわからない女性と同棲していることです。ところがその息子が交通事故を起こし、14歳の少年を死亡させてしまいました。コルネリアは息子を救うため様々なコネを利用し奔走します。しかし、息子は母の思いを拒否し、殻に閉じこもってしまうのでした。
 ルーマニアの階級社会が如実に描かれ本筋とは別に興味深い作品です。コルネリアが恩着せがましく古くさい靴を家政婦に渡したときの反応や、下層階級の被害者の親族がコルネリアたちに向ける憎悪の感情など、社会のひずみが随所に描かれています。警察が賄賂をさりげなく要求したり、医者の検査も金目で片を付けようとしたり嫌な面もありますが、「今日は女性の日だから」と花束を贈ったり、どの職場にも女性が働いている姿などは学ぶべき部分もありそうです。 
 タバコは、冒頭でコルネリアがタバコを持って、夫の妹(この人も喫煙)と息子の愚痴を話している場面で始まり、コルネリアは度々喫煙していました。(××)一方タバコを吸っている息子(×)には「禁煙しなさい。」と禁煙を勧めます。(!)また、事故の証言者を買収しようとする場面では相手の男性が電子タバコを吸っていました。ルーマニアでは一般的なのでしょうか。(!)


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人生はマラソンだ!

2014-07-09 | 2015以前の映画評


「人生はマラソンだ!」 R15 ディーデリック コーパル オランダ ××

 つぶれかけた自動車修理工場で働く4人の訳あり中高年者が工場を守るためマラソン大会に出場すると言うお話です。
 工場主のギーアは反抗期の息子に手を焼き、その上健康にも不安があります。従業員たちもそれぞれ家族に問題を抱えていますが、職場ではビールを飲んでカード遊びで暇をつぶし、勤勉なのはエジプトからの移民労働者ユースだけでした。あるとき工場の経営が行き詰まっていることがみんなにばれ、なんとかしようとユースの叔父をスポンサーにし、4人でマラソン完走を契約するのでした。はたして完走できるのでしょうか。
 オランダの映画は観る機会が少ないので貴重な公開です。移民労働者への差別、ゲイ、宗教、医療、サッカーなどの話題も織り交ぜられオランダの現実が少しはわかるかもしれません。ただ、いくらユースのコーチが優れていたとしても半年のトレーニングでメタボの中高年がフルマラソンを走れるのかちょっと疑問ですが。
 タバコは、授業員のひとりが喫煙(×)。妻からは「タバコは止めて」といわれていますが隠れて吸っています。マラソンのトレーニングが始まって禁煙します。ギーアの息子も喫煙します。ドラッグかもしれません。(×)一般のビアホールなどは禁煙のようでした。若者が集まるクラブ系のお店はモクモク、エジプト人たちが集まっている店もモクモクでした。先進国オランダも実際にはなかなか脱タバコ社会にはなれないのでしょうか。

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