goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

愛しのフリーダ

2014-04-23 | 2015以前の映画評


「愛しのフリーダ」 ライアン ホワイト監督 米英 △

 ビートルズの誕生から解散までフリーダ ケリーが秘書兼ファンクラブの責任者として過ごした10年を50年が立った今語るドキュメンタリーです。 
 1961年リバプールでタイピストの仕事をしていたフリーダは、ランチタイムに同僚に誘われキャヴァーンクラブにいって初めてビートルズの演奏を聞きました。いっぺんでファンになり毎日通うようになったのです。それがきっかけで17歳のフリーダはビートルズの秘書兼ファンクラブの責任者となりました。
 ファンレターには一枚一枚返事を出していたうえに、マネージャーのブライアンからサインのゴム印を作るようにいわれたけれど、それにはメンバーも反対します。なんとすべてサインは手書きで行っていたと言うエピソードは彼女やメンバーの誠実さを表していて、だからこそリバプールから世界のビートルズにまで成長することができたのではないかと思いました。
 期待したほどビートルズナンバーが流れずカバー曲ばかりだったのがちょっと残念でした。
 タバコは、過去の写真や映像で何回かちらりと映っていましたが、現在の場面では無煙でした。(△)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そこのみにて光輝く

2014-04-22 | 2015以前の映画評


「そこのみにて光輝く」 R15+ 呉美保監督 ×××××・・・ PPセブンスター、ホープ

 函館出身の佐藤泰志原作。41歳で自ら命を断った不遇の作家が残した作品らしく幸せとはほど遠い世界にいる男女を描いています。
 達夫(綾野剛)はパチンコ店で拓児(菅田将暉)と出合い強引に自宅に連れて行かれます。海辺の寒々としたバラックには姉千夏(池脇千鶴)と寝たきりの父親、介護する母がいました。拓児が仮釈放中であることや千夏はお金のために男を相手にしていることなどを知ります。わけがあって山の仕事を離れている達夫ですが、いつしか千夏ともう一度人生をやり直したいと思うようになるのでした。
 経済発展から置き去りにされたような地方の片隅で、もがきながらも精一杯生きようとしている人々を描いているのかもしれませんが、パチンコ、競輪等のギャンブルや酒、その上ニコチンの依存症では貧しくなるのもしかたがないのではないでしょうか。綾野の体が華奢で肉体労働者には見えないので説得力がなくちょっと残念です。
 タバコは、池脇と寝たきりの父親以外の登場人物がほぼすべて喫煙者と言うとんでもないモクモク映画でした。達夫と拓児の出合いのきっかけもライターの貸し借りでとにかく終始タバコが映っていました。文化庁の補助金を受けていますがこういう作品には補助しないで欲しいものです。
 ただ、ラストのクライマックス最も美しい場面ではタバコの煙はありませんでした。そこだけはよかったです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フルートベール駅で

2014-04-20 | 2015以前の映画評


「フルートベール駅で」 PG12 ライアン クーグラー監督 米 ××

 2009年の新年を迎えた朝、サンフランシスコのフルートベール駅で実際に起きた警官による黒人青年射殺事件を描いています。
 22歳のオスカーが大晦日の一日、恋人や娘、母親や妹、解雇された職場の同僚などと様々に関わった様子を追っていきます。職場は解雇されるし、妹からは部屋代が払えないからなんとかして、と泣きつかれるし、母親の誕生日でお祝いに行かなければならないし、それでもオスカーはなんとかしようという気持ちはありました。過去に刑務所に入れられたこともあり、まともな仕事をして恋人や母親を安心させたいと言う思いも強かったのです。というようにオスカーには少なくとも射殺されなければならない理由は全くなかった一日なのでした。しかし、カウントダウンの花火を見に電車で出かけたがために・・・。
 実際の事件を多くの人が動画で撮影し、それがネットで流れ社会的にも大きな事件となりました。今も差別が続いているのは大変残念ですが、日本でもまだまだ差別の問題は根が深いですね。
 タバコは、オスカーが起きがけに喫煙、(×)混雑した地下鉄車内で複数の乗客が喫煙していました。(×)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダブリンの時計職人

2014-04-20 | 2015以前の映画評


「ダブリンの時計職人」 ダラ バーン監督 アイルランド・フィンランド ××

 ロンドンで失業し、故郷のダブリンに戻ってきた中年の男が人生を再生させるお話です。
 フレッド(コルム ミーニイ)は、職もなく海岸に面した駐車場に停めた車で生活しています。同じような生活をしている青年カハルと親しくなりプールに誘われます。そこで魅力的なピアノ教師と出合います。福祉サービスもうけられないフレッドでしたが、薬物依存のカハルの心配をしたり、ピアノ教師と親しくなったりすることで新しい人生を紡ごうとするのですが・・・。
 フレッドがいつも身ぎれいにしていて、言葉使いも丁寧でさすが英国紳士です。まじめに働いていたのに住むところもないような生活をさせられるという社会は納得ができませんね。
 タバコは、出てこないのですが、カハルがドラッグの依存症でヘロインにまで冒されていました。(×)また、ドラッグをフレッドに勧める場面もありました。(×)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の果ての通学路

2014-04-19 | 2015以前の映画評


「世界の果ての通学路」 パスカル プリッソン監督 仏 ○ ☆

 学校へ行くために何キロもの道を行く子どもたちの姿を追ったドキュメンタリーです。
 ケニアでは象に襲われないように注意しながらサバンナの荒れ地を15キロ歩いて行く兄妹、パタゴニアでは馬に乗って18キロを行く兄妹、モロッコでは月曜日22キロの山道を行く3人の女子生徒、インドでは車いすの兄を二人の弟が4キロ押して通学する、それぞれを紹介しています。
 どの子も学校に行くことが嬉しくてしかたがなく、学ぶことで将来の夢や希望を実現し家族や人々を幸せにしたいと願っていてけなげです。時折小さな笑える場面もあり楽しい作品でもあります。
 私たちはいつのまにか学ぶことの喜びを忘れてしまったか、と反省させられます。(☆)
 タバコはなし。無煙で

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~

2014-04-19 | 2015以前の映画評


「オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~」 J・C・チャンダー監督 米 ○ ☆

 ヨットの事故で大海の中孤独に奮闘する年老いた人(OUR MAN)の姿を描いています。説明や台詞はほとんどありませんが、次々起きる問題に立ち向かう姿に、観客は自分の人生と重ね合わせ心から男にエールを送ってしまうという作品です。(☆)ネタバレになりますが、自分も誰かの「救いの手」になれたらいいものだと思いました。
 男(ロバート レッドフォード)が目覚めるとヨットは浸水していました。浮遊物に衝突し穴が空いた場所は無線機などが置いてある場所でした。SOSを出すこともできず、その上嵐にまであいヨットは沈没してしまいます。救命ボートで脱出しますが、サメに囲まれたり、通る船には合図を送っても気づかれなかったりと、男は徐々に絶望感にとらわれるのですが・・・ 。
 77歳のレッドフォードが海に投げ出されたり、マストに上ったり、救命ボートの上で飲み水を確保する工夫をしたり、食料を確保するために魚釣りをしたり、肉体的にも知的にも大活躍です。いわゆるサバイバルものですが、最後まで薄汚れないのがレッドフォードの魅力でしょうか。 
 タバコはなし。無煙です。(○) 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼウスの法廷

2014-04-17 | 2015以前の映画評


「ゼウスの法廷」 高橋玄監督 ×××× PPマルボロ 汚れた灰皿賞候補

 裁判官加納(塩谷瞬)と婚約した恵(小島聖)は、その生活に不安を感じ、たまたま大学時代の同窓会で再会した元カレ山岡とよりをもどしてしまいます。ある雨の晩、事故で山岡は死んでしまい、恵は重過失致死罪で起訴されるのでした。加納はその裁判を志願します。何がどう裁かれるのでしょうか。
 裁判官の世界が縦社会な上にプライベートな時間が持てないほど多くの事件を抱えているという現実が描かれています。そのため自由な判断をする暇もなく判例至上主義でマニュアルのように裁判をこなしています。司法と警察の関係や裁判官は裁かれないと言う奢りも描かれています。多くの裁判で不当判決に苦しめられている当事者にはぜひ見て欲しい内容です。野村宏伸演ずる元裁判官に共感を感じます。やはり、最高裁判所裁判官の国民審査のやり方を変え、国民の側に立たないような裁判官は辞めさせるようにしないと日本の司法は変わらないですね。
 タバコは、モクモク作品でした。恵が加納に不安を感じると隠していたマルボロを吸います。(×PP)不安なときにはタバコですか。山岡と密会中もふたりで喫煙。(××)「(喫煙習慣は)あなたに教えてもらったのよ。」とタバコミュニケーション。(×)汚れた灰皿賞候補です。司法や警察権力(前作「ポチの告白」で警察組織を糾弾)に厳しい監督がなぜタバコと言う権力の化身に甘いのか理解ができません。もしかしてニコチン脳?
 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドストエフスキーと愛に生きる

2014-04-16 | 2015以前の映画評


「ドストエフスキーと愛に生きる」 ヴァティム イエンドレイコ監督 スイス独 ○ ☆

 ドイツでドストエフスキーのドイツ語訳をしている1923年生まれのスヴェトラーナの人生を描いたドキュメンタリーです。
 80歳を超えていまだ現役の翻訳家でもあり言語学者でもあるスヴェトラーナはウクライナのキエフで生まれました。スターリン政権下父親が投獄され、ナチス占領下ではドイツ語が話せるということで通訳として激動の時代を生き抜きました。その後、ドイツでドストエフスキーの「5頭の象」(「罪と罰」「白痴」「未成年」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」)を彼女の選び抜かれたことばで翻訳し新たな生命を注ぎました。彼女の静かで落ち着いていて働き者の暮らしぶりと、翻訳するときの好奇心に満ちた若々しい目の輝きは大変魅力的です。「人生に負い目があるから休まない」という言葉は波瀾万丈に生きてきた人生を一言で表現しているようです。80すぎてもまだまだ仕事はできる、とシニア世代を応援する秀作です。(☆)原題は「5頭の象と生きる人」邦題がいまひとつしっくりしないのが残念。
 タバコはなし。無煙です。 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7番房の奇跡

2014-04-16 | 2015以前の映画評


「7番房の奇跡」 イ ファンギョン監督 韓国 ○ PPマルボロ ☆

 セーラームーンのランドセルがほしい娘イエスンのために、父親のヨングは売っている店を教えてくれると言う女の子の後を付いていたばっかりに誘拐殺人の犯人にされてしまいます。
 知的に障害があるヨングは犯人検挙を急ぐ警察に「やりました、といえば娘のところに帰れる」と騙され自供してしまいます。刑務所の七番房に収容され、あるとき房長の命を助けます。それがきっかけとなりヨングの希望である娘に会えるよう7番房のメンバーは計画を練るのでした。
 父娘のドラマというだけでなく冤罪や死刑制度、また、警察組織の病理など社会的なテーマにもふれ、予告篇では「笑える刑務所もの」のイメージでしたが全く次元の違う秀作でした。父親役のリュ スンリョンは知的に障害がありながらも、どの父親にも負けずに娘を思うヨングを好演し、イエスン役のカル ソウォンが可愛くて泣かせました。(☆)
 タバコは、刑務所内でタバコを賭けて花札をする場面や看守を見張る鏡の裏がマルボロのパッケージでPPはありましたが煙は出ないので無煙という作品です。(○)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンブンノイチ

2014-04-11 | 2015以前の映画評


「サンブンノイチ」 PG12 品川ヒロシ監督 ×××× 汚れた灰皿賞候補

 借金まみれでにっちもさっちも行かなくなった3人の男が銀行強盗を計画、成功するのですが分ける段階になって仲間割れしそうになったりと・・・。
 キャバクラの雇われ店長シュウ(藤原竜也)は店の売り上げ400万円を入れていたバッグを競馬場で盗まれます。経営者の破魔(窪塚洋介)に許してもらえる訳がなく、渋柿(池畑慎之介)から借ります。キャバクラ嬢のまりあ(中島美嘉)も破魔から「銀行強盗を演出しろ。」と脅されていました。シュウを利用して仲間コジ(田中聖)と健さん(小杉竜一)を集めさせ、武器や逃走用の車などを闇の便利屋で調達します。そして計画は大成功するのですが、分け前をめぐって仲間割れになるのですが・・・。
 強盗したお金を巡って、破魔や渋柿らがそれぞれ騙し合い、どんでん返しの繰り返しです。吉本らしい笑いの台詞や、監督が映画好きということで映画ネタも多く見ている間は楽しめますが、つじつまはどうなっているのかよくわかりませんでした。
 タバコは、主役の藤原(×)、仲間の田中(×)、窪塚(×)、そして中島(×)が喫煙し、モクモク賞候補です。特に藤原のような実力も人気もある俳優がタバコを吸わされるのは「なめられている」としか思えず大変気の毒です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする