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「リスペクト」 リーズル トミー監督 米 ✗✗
アメリカ音楽のソウル界の女王アレサ フランクリンの生涯をジェニファー ハドソンが演じました。
1952年教会の牧師の娘アレサは10歳、離婚してたまにしか会えない母親でしたが、歌う楽しさとなぜか「男のあしらい方」を教えられました。教会のパーティーで父親に促され、自慢の喉を披露しみんなから喝采を受けます。しかし、その後、寝室に男が入ってきて鍵をかけたのでした。
数年後生まれた子どもは祖母に預け、歌うことに専念するアレサですが、レコード会社との契約をするしないやどこで活動するかで父親や恋人と揉めたり暴力を振るわれたりさんざんな目に会いアルコールに溺れていくのでした。
キング牧師との親交があり、黒人解放運動との兼ね合いも父親や恋人と考えが異なり、自分の考えで生きることを決断するまでの闘いが悲壮です。しかしながら自らアルコールを絶ち再生した後の姿がすばらしいです。人種差別、性差別のひどい時代に振り払うかのように魂の声が観客を圧倒します。
思わず拍手(音を出さないようにですけど)しました。
タバコは、時代を反映してか関係者の喫煙率が高かったです。本人も1,2度タバコを持つ場面がありました。