無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

2012無煙映画大賞授賞式

2012-06-04 | 2011年度無煙映画大賞受賞作品



2012年無煙映画大賞授賞式が、6月3日渋谷のシダックスホールで執り行われました。当日は、監督賞(作品名「蜘蛛の糸」)の秋原正俊さん(右から2人目)、特別賞(作品名「田中さんはラジオ体操をしない」)の田中哲朗さん(右から3人目)がお見えになりました。

授賞式の進行は見上喜美江日本禁煙学会無煙映画大賞審査委員長(右端)が行い、作田学日本禁煙学会理事長(左端)からトロフィー、表彰状、記念品(FCTCのTシャツ、禁煙瓦せんべい、FCTCエコバック)が贈られました。

作品賞(「ツレがうつになりまして。」)の方は急用ができたため欠席となりました。

秋原さんからはタバコ問題に対して理解ある発言があり、今後の作品にもそれらが反映されることが期待されます。

また、田中さんからは大企業などの権力と闘う力強い表明もあり、タバコ会社という大企業と闘う私たちに勇気を与えてくれました。

これを機会に映画界からタバコ企業からの資金提供などのCSRがなくなることを願ってやみません。




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2011年無煙映画大賞決定

2012-04-24 | 2011年度無煙映画大賞受賞作品
2011年無煙映画大賞が決定しました。

無煙映画大賞作品賞 「ツレがうつになりまして」 監督=佐々部清  製作=製作委員会
無煙映画大賞主演女優賞 北川景子  出演作品「パラダイス・キス」
無煙映画大賞主演男優賞 岡田将生  出演作品「アントキノイノチ」
無煙映画大賞監督賞   秋原正俊  「蜘蛛の糸」
無煙映画大賞話題賞 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
無煙映画大賞特別賞 「私たちの時代」、「田中さんはラジオ体操をしない」、「よみがえる琉球芸能 江戸上り」

<受賞理由>

「ツレがうつになりまして」 (無煙映画大賞作品賞)
喫煙シーンがなく、映画出演者や制作者の受動喫煙被害を予防しただけでなく、FCTC(たばこ規制枠組条約)13条を遵守しタバコの宣伝をせず、鑑賞者をタバコから守りました。また、映画の内容も現代病とも言われている「ウツ病」という重いテーマでありながらユーモアのある脚本と出演者の力演、(なかでもペットのイグアナの「イグ」の怪演は助演動物賞ものです。)で見ごたえのある作品になりました。

北川景子 (無煙映画大賞主演女優賞)
「パラダイス・キス」」で、「自分の可能性を信じなきゃ、何も始まらない」とガンバル高校生役をいきいきと演じました。これからもタバコとは無縁の作品を選んで出演し、いつまでも健康で美しい肌を保ち、いくつになっても高校生役ができ、映画界発展のためにご活躍されることを期待いたします。

岡田将生 (無煙映画大賞主演男優賞)
「アントキノイノチ」で、高校時代の事件がきっかけで心を閉ざしてしまったものの、遺品整理という仕事を通して未来をみて生きていこうと再生する若者を繊細にそして力強く演じました。これからもタバコとは無縁の作品を選んで出演し、いつまでも健康で映画界発展のために活躍されることを期待します。

秋原正俊 (無煙映画大賞監督賞)
映画「蜘蛛の糸」で芥川龍之介の隠れた名作「煙草と悪魔」を取り上げ日本にタバコが蔓延した理由を映画という媒体を通して芸術的でありながらしかし本質をついた演出で紹介した功績は大変大きいものです。これからも、映画に携わる人々をタバコの害にさらすことなく、末永く健康で映画界で活躍されることを期待します。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(無煙映画大賞話題賞、
田中誠監督)
貴作品は今年破竹の勢いのAKB48のメンバーのひとり前田敦子を主役にし、大ベストセラーの経済学書を原作にし誰にもわかりやすい内容の映画にしました。高校生が主役の内容で子供とともに家族で楽しめる作品でしたが、喫煙シーンがなく無煙にしたことは大変素晴らしいことです。出演者やスタッフをタバコの害から守ったばかりでなく、映画が未成年者の喫煙へのきっかけのひとつとなる危険を避けました。

「私たちの時代」 (今村亮監督)
2007年能登半島を襲った地震で門前町は大きな被害を受けましたが、めげずにグラウンドに立つソフトボール部の女子部員の姿とその後の活躍は悲嘆にくれる市民を勇気づけました。2011年この時だからこそ「明日への希望」を与えてくれるこの作品を多くの人に見てほしいと思います。

「よみがえる琉球芸能 江戸上り」 (田名真之監督)
江戸時代に行われていた琉球からの「江戸上り」は各地で絶賛され、多くの絵巻を残しました。最後の「江戸上り」から160年後その絵巻を頼りに復活を試みる人々のドキュメンタリーです。大国のはざまで優れた芸能を育てることで生き残りをかけた琉球政府の姿は現代にも生かされるのではないでしょうか。

「田中さんはラジオ体操をしない」 (マリー デロフスキー監督)
大企業が労働者の人格を否定して奴隷化することに抵抗し、解雇された田中さんは毎朝出勤する仲間の前でプロテストソングを歌います。田中さんの正義を貫く潔さが美しく、JT、という大企業を相手に闘っている私たちに勇気を与えてくれます。

<2011年 汚れた灰皿賞(モクモク賞)> (注3)
 
「まほろ駅前多田便利軒」(大森立嗣監督)
「マイ・バック・ページ」(山下敦弘監督)
「僕たちは世界を変えることができない」(深作健太監督)
「これでいいのだ 映画★赤塚不二夫」(佐藤英明監督)
「ワイルド7」(羽住英一郎監督)の各製作者
 ・以上5作品を代表して、「まほろ駅前多田便利軒」に無煙映画大賞汚れた灰皿賞を授与します。
  <理由>
・主役の瑛太と松田龍平がたえず喫煙  ・タバコパッケージのアップ ・ペットのチワワの前で喫煙 • セリフの中に「ラッキーストライク」  ・車内の子役の前で喫煙  •「子どもの前で吸わないで」という抗議に対して、「きれいな肺を煙で汚すのが生きているってことだ。」と瑛太が言う。 ・ラーメン屋のおやじが厨房内で喫煙  ・予告編が喫煙シーンから始まる。

☆過去の受賞歴 2004年「父と暮せば」(黒木和雄監督 宮沢りえ、原田芳雄出演)
        (2005年、2006年は該当作品なし)
        2007年「キサラギ」(佐藤祐市監督)     
        2008年「ハンサム★スーツ」(英 勉監督)   
        2009年「おと な り」(熊澤尚人監督)
        2010年「アンダンテ ~稲の旋律~」(金田敬監督)

<2011年無煙映画大賞の授賞式は以下のとおり行います。>     
 日時:6月3 日(日)     
 会場:シダックスホール(東京都渋谷区神南1-12-13 シダックスビレッジ2階)        
 主催:NPO法人日本禁煙学会(理事長 作田学)         
    〒162-0063 新宿区市谷薬王寺町30-5-201          
    電話:090-4435-9673 FAX:03-5360-6736
 後援:タバコ問題首都圏協議会(代表 中久木一乗)

(注1) FCTC第13条 タバコの広告・販売促進・スポンサーシップの制限・禁止をする。
従来からある情報提供手段(印刷・テレビ・ラジオ)およびインターネット、携帯電話、映画を含むあらゆる形のニューテクノロジーを用いた情報提供手段による広告・宣伝の禁止。

(注2) PP(product placement) とは、映画やテレビの番組内で、広告主の商品を使い、認知やイメージを高めようとする広告手法。広告主は、商品を製作側に提供する。CMよりも商品に対する視聴者の重要度が高いという長所がある。反対に、商品の表現について製作側から制限される場合もある。製作者側も広告主も共同のキャンペーンが張れるというメリットがある。(経済ビジネス用語辞典より)

(注3) 「汚い灰皿賞」(Dirty ashtray award)は喫煙シーンの多い映画に対して授与されます。

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