「コンフィデンスマン JP プリンセス編」 田中亮監督 ☓
詐欺師が主人公の人気テレビドラマの劇場版2作目です。
アジアの大富豪フー家の当主が10兆円とも言われる遺産を残しました。長男、長女、次男は相続を狙っていますが、謎のミッシェルという少女に財産と当主の座を譲られたのです。詐欺師ダー子(長澤まさみ)ボクチャン(東出昌大)リチャード(小日向文世)の面々はコックリ(関水渚)をミッシェルにでっち上げる作戦を開始するのでした。ところが、そこへ因縁の男(江口洋介)らが邪魔にはいります。はたして10兆円は誰の手に。
常連のメンバーがちょこちょこ顔を出し、ファンサービスも満載です。高校生の制服姿で笑いを取れる長澤まさみはコメディアンヌとして最高ですが、これからは母親役で名場面が期待できそうです。内容的にも経済優先の社会に疑問を投げかけたり、人生に何がいちばん大切なのか問いかけたり結構哲学的な問題提起もされています。娯楽映画の筆頭に挙げられるような作品でありながら、小難しい理屈ではなく社会性があり好感を持てます。
タバコは、葉巻が一回とちょっとした場面で喫煙者が一回、ホテルの部屋で葉巻が吸えるわけはないのですが・・・。(☓)