
「闇金ウシジマくん Part3」 山口雅俊監督 △
人気コミック原作の3作目です。
派遣で食いつないでいる真司(本郷奏多)は「ネットで誰でも稼げる」という無料のセミナーに参加し、「これさえ見れば・・・」という高額のDVDを母親から借金して購入します。塾長の天生(浜野謙太)にDVDの売上を競わされ、同じような立場のライバルに勝つためには高額のDVDが必要となり、とうとう丑嶋(山田孝之)が社長をしているサラ金「カウカウファイナンス」を訪れます。一方、サラリーマンの加茂(藤森慎吾)はキャバクラ嬢に入れあげ、「カウカウファイナンス」の常連客になってしまうのでした。
「格差社会の闇」が「弱者が弱者から金を巻き上げる」という悲惨な構図で描かれています。セミナーの塾長がそのまま現実にいる「あの人」を彷彿とさせる熱演でした。ギャラが高そうでもないけれど実力はあるという俳優さんたちがそれぞれの場面で盛り上げていました。ラストの「食うためだ。」というセリフが決まっていました。
あと一作でファイナルと言うのは潔くもあり、クールな丑嶋ファンとしては個人的にはちょっとさみしいですね。
タバコは、丑嶋の情報提供者戌亥(綾野剛)が前作での喫煙場面が再現されましたが、今作に限れば、キャバクラで腕に入れ墨がある男が喫煙しただけで、イメージとしてはかなりマイナスイメージとなっているようでした。(△)