「ちはやふる 上の句」 小泉徳宏監督 ◯ ☆☆
さまざまな賞に輝く末次由紀の人気コミックが原作です。
競技かるたに青春をかける千早(広瀬すず)を中心に幼なじみのかるた仲間とそのライバルたちとの<情熱・恋・夢>を描いています。
高校入学をきっかけに「かるた部」を結成するため千早はなんとか5人の部員を口説きます。子どもの時に一緒にかるたをした太一(野村周平)と当時のライバル肉まんくん、そして古典好きのかな(上白石萌音)、唯一まだ部活を決めていない机くん(森永悠希)。5人は都大会を目指します。一方、幼なじみで天才的な競技者新(真剣佑)とは電話連絡のみの関係になっていました。「かるたさえ続けていればいつかまた会える」と千早と太一は新との再会を期待しますが・・・。
知性を伴う格闘技とも言えるほど体力集中力を要す競技かるたの魅力満載の作品です。印象的には地味なかるたの世界を一気にメジャーにした功績は大変大きいと思います。(☆)また、高校生が主人公の作品はこのところ甘っちょろいものばかりでうんざりしていましたが、そんな作品群にも「広瀬すずの目ヂカラ」で一矢を報いる今年の邦画の中でもトップクラスの感動モノです。「下の句」が楽しみです。(☆)タイトルバックもイメージ通りでした。
タバコは、なし。無煙です。「下の句」が無煙ならば、無煙映画賞候補作です。