
「TOMORROW パーマネントライフを探して」
メラニー ロラン、シリル ディオン監督 仏 △ ☆
2012年に学術誌「ネイチャー」に掲載された「今の生活を続けると人類は滅亡する」という記事にショックを受けた映画監督のロランが友人のシリル(ジャーナリスト)と「どうしたら滅亡を防ぐことができるのか」を「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」の5つの分野について先験的な活動をしているグループやコミュニティを取材し紹介しました。
人口が200万人から70万人に激減したデトロイトでの地産地消の自給型農業や、100%脱石油に成功しているアイルランド、ドルやユーロだけに頼らない地域通貨制度、カーストの厳しいインド社会でのカーストを超えた直接民主主義、羨ましい限りのフィンランドの教育など、世界の各地で真剣に明日の地球を考え実践している人々の姿は観客を十分触発するパワーがあります。明日からと言わず、今日このときから地球を守るための行動に変えようと思わされます。
家庭菜園で作物を育てることが楽しみなだけでなく、地球を救うことにもつながるかと思うと春が待ち遠しくなります。友人知人にもタネを分けてあげて自給の楽しさを体験させてあげるとか、雨水タンクをみんなに広げようとか、私にもできることをためらわずやっていきましょう。すぐゴミになる安物を買うのも控えましょう。
タバコなんてパーマネントライフには絶対に無用のものですが、残念なことに街中の場面で2回ほど喫煙者が映ってしまいました。(△)