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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

SP 野望篇

2010-10-31 | 2015以前の映画評

96、「SP 野望編」 波多野貴文監督 日本 ○
 要人警護のチームSP(要人警護官)が政治家が引き起こす陰謀に巻き込まれ、仲間内でも敵味方に分かれた戦いが繰り広げられます。テロ事件を自作自演して恐怖をあおって国民を支配しようとする手法は常に権力者の使う手ですが、それを身を張ってくい止めようとする主人公井上を岡田準一がスタントを使わずにまさに身を張って演じています。そのせいか緊張感のある展開でストーリーはよくわからないものの(テレビのシリーズを見ていないと細部がわからないのがちょっと残念)画面にくぎ付けで2時間があっという間で「え、もう終わり?」という感じです。とにかく来年3月の「革命編」を見ないと中途半端なままです。堤真一の悪役もなかなかいいです。
 タバコは無煙です。公安の事務所は灰皿なしでしたが、レストランと一般家庭のテーブルで灰皿がありました。小道具係が置いたのでしょうか。こんなところにも目を配ってほしいものです。

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ミックマック

2010-10-28 | 2015以前の映画評


90、「ミックマック」 ジャン ピエール ジュネ監督 仏 ××
 父親が地雷撤去作業中に地雷で殺され、それを知った母親は心を病み入院します。一人で生きてきた主人公バジルはビデオ店で仕事中発砲事件に巻き込まれ頭に弾丸がはいったままになってしまいます。仕事もなくし困っていると各自が奇妙な特技を持つ集団に助けられます。そして、バジルは彼らとともに地雷と弾丸を作っている二大武器企業にスパイ映画さながらの、でもちょっと笑えるミックマック(いたずら)をしかけるのでした。
 笑わせながらも人殺しの道具で大もうけをしている企業を痛快に風刺し世界の平和を願っています。武器輸出をしようとしているどこかの国の防衛大臣には是非見てほしいです。
 タバコは冒頭に地雷撤去をしている父親がくわえタバコで作業をしています。また、悪人たちが葉巻を吸いテーブルの上に居るハエをグラスの中に入れタバコの煙を吹きこんで殺す場面もあり煙の毒性を伝えています。ジュネ監督には次回作で平和な社会で次々殺戮を繰り返すタバコ会社にもミックマックをしかけてぎゃふんと言わせてほしいです。

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ナイト&デイ

2010-10-28 | 2015以前の映画評


93、「ナイト&デイ」 ジェームス=マンゴールド監督 米 ○
 平凡な女性ジューン(キャメロン=ディアス)は空港で偶然(のように)出会ったいい男(トム=クルーズ)は実はCIAから追われている元エージェントだったからさあ大変です。オーストリア、スペインと観光どころではないスリル感あふれる逃亡劇が始まります。
 各地で繰り広げられるアクションやカーチェイスがおもしろいだけでなくホロリとさせる展開もいいです。
 主役のトム=クルーズとキャメロン=ディアスがちょっとおじさん、おばさんになってしまっているのが残念といえば残念ですが、まあしょうがないですね。このふたりだからできたのかもしれないので。
 タバコはもちろん無煙です。

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桜田門外の変

2010-10-28 | 2015以前の映画評


88、「桜田門外の変」 佐藤純や監督 日本 ○
 「1860年 桜田門で大老の井伊直弼が水戸藩士により暗殺されました。」と歴史の教科書では1行ですまされかねない事件ですが、その陰には関わった人々の予想をはるかに超える死者や被害者が存在したことは教科書にはない真実なのでしょう。また、いわゆるテロリズムでは世の中は変わらないことはよくわかります。当時の水戸藩に何が起きたのか明らかにしたかったのか、茨城県が全面協力で製作しました。
 斬りあいや自刃の場面がリアルすぎて疲れます。もっと観客の想像力を信頼してあっさりと撮ってもいいのではないでしょうか。
 タバコはタバコ盆が一度映りますが無煙でした。

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死刑台のエレベーター

2010-10-28 | 2015以前の映画評


89、「死刑台のエレベーター」 緒方明監督 日本 ×
 1957年に公開されたフランス映画のリメイク作品です。医師の恋人に夫を殺させふたりで生きていくはずでしたが、ちょっとした手違いから完全犯罪どころかたまたま居合わせた若いカップルを巻き込んで大事件になってしまいます。チラシやカメラといった小さな小道具が大きな役割を持っていて脚本に無駄がありません。オリジナル作品がよくできている上に日本の裏社会や国際協力ボタンティアなどを絡ませ新たな作品に生まれ変わりました。
 タバコは、ホテルのバーで主人公の医師の友人二人が喫煙します。また、計画が失敗したことがわかったとき妻がタクシーの中で「タバコもらえる?」運転手「私は吸わないんです」というセリフがあります。舞台は横浜ですので一流ホテルならバーも禁煙ですし、タクシー内は横浜じゃなくたってほぼ全国禁煙なので運転手のセリフは「タクシー内は禁煙です。」でないとおかしいですね。監督の勉強不足が残念です。

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ラストメッセージ 海猿

2010-10-28 | 2015以前の映画評


87、「ラストメッセージ 海猿」 羽住英一郎監督 日本 ○
 海上保安庁職員が身を呈して民間人を助けるといういつもの筋書きです。今回は海上の天然ガスプラントに船がぶつかり天然ガスが漏れ出したら大爆発を起こしてしまうという設定です。その上台風が直撃するという大惨事です。実際にメキシコ湾での事故や中国との共同開発の話もあり絵空事ではない説得力はあります。シリーズ最後の作品(でしょうね)としてはよくできました。また、今回でラストにするという製作側の決断は納得できます。内容的に3作が限界でしょう。集客力があるからとズルズルしないのは賢明な判断です。
 タバコは無煙でした。プラント内の食堂では禁煙マークがいくつも貼ってありました。ということは他の場では喫煙可ということなのかと勘ぐってしまいますが、まあよしとしましょう。

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君に届け

2010-10-28 | 2015以前の映画評


84、「君に届け」 熊澤尚人監督 日本 ○ ☆
 2009年度無煙映画作品賞受賞監督の作品です。高校生のなかなか伝えることができない初恋のお話です。爽子(さわこ)(多部未華子)は一日一膳をこころがけ、人に迷惑をかけないようにそれだけを考えているような珍しい高校生ですが、髪が長くいつも静かにしていることから誰も爽子と呼ばず貞子と呼んで恐れていました。それでも、肝試しで進んで貞子役をやったことがきっかけで友達もでき、憧れている風早(三浦春馬)くんとも話ができるようになるのでした。爽子の想いは届くのでしょうか。
 お行儀のいい上品な青春映画です。暴力やハダカもなく誰もが安心して楽しめます。かつての自分の初恋を思い出して懐かしむのもいいかもしれません。
 タバコは、爽子が小学生のころ缶を拾ってゴミ箱へ入れる場面でタバコ屋の看板が映り「なんで?」と思いましたが、実は高校生になって同じ店が映りますがなんとそのタバコの看板は薄汚く汚れタバコのこの字など消えかけていました。つまり熊澤監督はこうしてタバコの現実(消えてゆく運命)をさりげなく描いていたのです。アッパレ!
 食堂やお祭りの場面も無煙です。バス停の禁煙マークはたびたび映りました。(予告編でもこのマークは映っていて気持ちよかったです。)

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インシテミル

2010-10-28 | 2015以前の映画評

94、「インシテミル」 中田秀夫監督 日本 ○
 自給11万2千円で7日間の「リトルワールド」という心理実験に参加するアルバイトがあります。それぞれお金の必要な事情をかかえた10人が集まりました。暗鬼館という不気味な密室で行われる実験というのはすべての行動はカメラで監視されて、いくつかの約束事があり守らないと排除されるということでした。なぜか各自の部屋には異なる武器が与えられていました。そして一晩目にメンバーの一人が射殺死体で発見されたことからお互いが疑心暗鬼になり次々と殺人事件が起きるのでした。はたして、7日目に生き残っているのは誰なのでしょうか。
 現実的にはありえない話ですが、セリフの中に「武器」を持つことが安全なのか、持たないことが安全なのか、武器は抑止力になるのかといった会話があり現実世界の紛争解決に武力が必要なのかということを考えさせたいという意図があるのかもしれません。それにしても殺しすぎでしょう。人殺しでお金を儲けるのは倫理的にいただけません。
 タバコは無煙でした。興味深いセリフとして参加者にアルコール依存の人がいてその人に対し「今日一日飲まないでいよう、とすればいいんです。一日一日続ければきっと止められますよ。」と。このセリフはニコチン依存の人にも使えそうですね。ちなみにこの人は7日間酒を飲まず断酒できました。よかったね。
 

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君が踊る、夏

2010-10-28 | 2015以前の映画評

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おにいちゃんのハナビ

2010-10-27 | 2015以前の映画評
92、「おにいちゃんの花火」 国本雅広監督 日本 ○ ☆☆
 新潟県片貝町では毎年出産、新築、成人、還暦などの人生の節目などに個人が想いをこめて、また同級生が集まってみんなで花火をあげるお祭りがあります。そのドキュメンタリー番組がきっかけで作られた作品です。
 半年の入院から退院して自宅に戻った華(谷村美月)を迎えたのはひきこもりになって部屋から決して出てこない兄(高良健吾)でした。自分のために中学卒業前に転校したから友達もできずひきこまってしまった兄の太郎を何とかしようと華は少々乱暴な行動に出ます。いろいろあってなんとかアルバイトの新聞配達も続けられるようになり、次は成人会への入会を後押しします。おにいちゃんの花火を観ることを楽しみにしている華でしたが白血病が再発し帰らぬ人になってしまうのでした。またひきこもってしまいかけた太郎のケータイに華からのメッセージが届きます。
 丁寧なよく練られた脚本で新聞配達中に出会う人や病院で出会う人などの小さなエピソードがすべて花火大会でひとつになります。花火もすばらしいのですがそこに集う人々の姿が感動的です。お勧めの作品です。
 タバコは祭りや桟敷席など人が集まる所でもいっさいありません。無煙です。無煙映画作品賞か高良健吾の主演男優賞もいいかな。

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