goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ジャージー・ボーイズ

2014-09-29 | 2015以前の映画評


「ジャージー・ボーイズ」 クリント イーストウッド監督 ×××!

 1951年アメリカのニュージャージー州の貧しい地区では不良たちが悪さをしていました。そこから這い出るにはギャングになるか、刑務所に入るか、スターになるかでした。スターになる道を選んだ4人の青年たちの物語です。
 「シェリー」や「君の瞳に恋してる」などのスタンダードナンバーを生み出したグループの友情や夢、そして栄光といった表の部分と家族との確執や、マフィアとのつながり、そして裏切りといった裏の部分も織り交ぜきれいごとではないサクセスストーリーに仕上げました。懐かしい名曲の数々が聞けるのは心地よいのですが、芸能界と裏社会との関係が描かれているので楽しいだけの作品ではありません。
 タバコは、ほとんどがモクモク場面の作品でした。(×××)ただ、主役はタバコを吸うのですが、娘がタバコに手を出したとき、「歌手をめざすならまず禁煙」というセリフが効いていました。(!)しかしこの娘も薬物に溺れ早死にします。タバコが入口だったのですね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿の惑星 新世紀ライジング

2014-09-29 | 2015以前の映画評


「猿の惑星 新世紀ライジング」 マット リーヴス監督 ×

 前作「創世記」の10年後の世界を描いています。
 人類だけが感染する伝染病が世界に広がり人類は絶滅の危機に瀕していました。一方、シーザーをリーダーとする猿たちの集団は知的に進化し、森の奥に文明社会を形成していました。ところが人類の生存者グループでは電気エネルギーがなくなり、森にある水力発電所を利用しようと技術者たちが森に入ってしまったのです。ふたつのグループは一触即発の危機を迎えるのでした。
 人類にも猿たちにも同じように愚かな者や闘争的な者がいてどちらかが正義であるとしていないところに説得力があります。猿たちが人類よりも進化していたのは「仲間を殺してはいけない。」というルールがあることです。殺し合いばかりしている今の人類に気づいてほしい概念ですね。
 タバコは、奇妙なことに存在していて愚かな人類が喫煙していました。(×)やっと生きている世界なのにどうしてタバコがあるのか不思議です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祖谷物語 おくのひと

2014-09-19 | 2015以前の映画評


「祖谷物語 おくのひと」 蔦哲一朗監督 ×× 阿波池田たばこ資料館協力

 日本三大秘境のひとつ徳島県祖谷の集落に東京から工藤(大西信満)がボンネットバスに揺られてやってきます。自然豊かなこの村で自給自足の生活をしようとやって来たのです。しかし、村はシカやイノシシ等の害獣対策に追われていたり、トンネル工事を巡って土建屋と環境保護団体が対立していたりして、現実は厳しいものがありました。そんな中、電気も水道もない山奥で、のこぎりで切った木材を売り、天秤棒で水を運び、山畑を耕して暮らすお爺(田中泯)と高校生の春菜(武田梨奈)と出合うのでした。
 ドキュメンタリー仕立てのドラマ「ドラメンタリー」(筆者の造語)です。最近のデジタル全盛の中、フィルムで撮影されました。
 大自然の壮大な景色の中、「都会から落ちこぼれてくることも、社会の悪循環を否定する一つの方法」という意味の環境保護団体のリーダーの言葉や、逆に全く言葉を発せず毎朝祠にお神酒を届けるお爺の姿は、観るものに現代社会の病理を気づかせます。気づいた人から何かを変える必要があるのではないでしょうか。田舎のある人は月に一度くらいは田舎に帰って田舎を守ってほしいものです。
 タバコは、土木屋、猟師などが喫煙(×)。未成年者の前で平気で喫煙する悪習もそろそろ止めてほしいものです。田中がキセルを使っていました。ただ、そのせいか体調を崩します。 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めぐり逢わせのお弁当

2014-09-19 | 2015以前の映画評


「めぐり逢わせのお弁当」 リテーシュ バトラ監督 印仏独 ×× ◎

 インドではダッバーワーラーというお弁当を届けるサービスがあります。そのシステムは文字が読めない人でも可能で間違いは600万分の一と言われているほど正確なサービスです。その一が起きてしまったために心を揺さぶられた男女の物語が生まれたのでした。
 イラの夫は仕事人間で家庭や妻を顧みることもありません。夫の気持ちを取り戻そうとお弁当を作りますが、そのお弁当が間違ってサージャンという定年間近の男性のもとに届けられます。ふたりは手紙のやり取りをするようになります。サージャンは妻を亡くし一人で暮らし、定年後は田舎に引っ越すことを考えていました。イラとの手紙のやり取りをすることで人生に光がさしてくるのですが、いざ実際に待ち合わせをしたときにサージャンは現実を知ることになるのでした。
 ブータンの国民総幸福という考え方はインドでも憧れている人が多いことを知りました。また、インドでも女性の方が行動力はあるのかもしれません。
 タバコは、サージャンが家のベランダで喫煙します。イラから「タバコは1本で5分寿命が縮む」とか「父はタバコを吸っていたために肺がんになり苦しんでいる」と書かれ、禁煙します。しかし・・・。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ろうに剣心 伝説の最後篇

2014-09-17 | 2015以前の映画評


「ろうに剣心 伝説の最後篇」 大友啓史監督 ××

 「京都大火篇」に続く後半です。
  海に打ち上げられていた剣心(佐藤健)を救った謎の男(福山雅治)は実は剣心の剣の師匠だったのです。回復した剣心は志志雄(藤原竜也)を倒すための奥義を伝授してほしいと師匠に頼むのでした。しかし、明治政府に裏切られ指名手配されてしまった剣心は政府軍に捉えられ斬首されようとするのですが・・・。
 息をのむような連続のチャンバラアクションは前作以上でなかでも福山がいつもの甘い雰囲気ではなく厳しい表情を見せ魅力的です。その他、アクションで活躍したみなさんはきっとアザだらけかと思います。アクションだけでなく、時代考証や衣装にも手を抜いていないので説得力があり、おかげで大変楽しませていただきました。これで最後かと思うとちょっと寂しいです。
 タバコは、相変わらず江口洋介が登場するたびに可笑しいくらい常に紙巻きタバコをくわえていました。(××)その他は遊女上がりの女がキセルをくわえていました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞妓はレディ

2014-09-17 | 2015以前の映画評


「舞妓はレディ」 周防正行監督 ○ 無煙映画賞候補作

 周防監督の新作は京都の舞妓さんを主人公にしたミュージカル風の作品です。
 津軽から舞妓さんになりたくて京都の花街にやって来た春子(上白石萌音)は女将(冨司純子)に「紹介もない人はだめ」と断られます。居合わせた言語学者の京野(長谷川博己)が春子の津軽弁と薩摩弁がミックスした言葉に興味を示し、彼の計らいで女将も引き受けることになります。そして春子の京ことばと舞妓の芸の特訓が始まるのでした。
 「マイフェアレディ」のパロディ風の場面もあり、また、一般には知られていない花街のルールやお座敷芸も楽しめます。絶滅危惧種になりつつある舞妓ですが、女将のセリフにあったように「一人の女性として自立した職業」として位置づけられると今後の可能性も広がるのではないかと思いました。
 タバコは、なし。無煙です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イン・ザ・ヒーロー

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「イン・ザ・ヒーロー」 武正晴監督 ××

 25年間スーツアクター(ヒーローもので俳優たちに代わってアクションをする俳優のこと)として第一線で活躍している本城(唐沢寿明)たちの姿と、新人の俳優が成長してゆく姿を織り交ぜた物語です。
 ドラマやライブショーで活躍するスーツアクターの本城ですが、いつか顔と名前が出る役をしたいと夢を追いすぎるため妻と娘は実家にかえってしまい一人暮らしです。それでもスーツアクターのリーダーとして充実した毎日を送っていました。やっと顔と名前が出る役がもらえるかと思いきや直前になって新人の一ノ瀬(福士蒼汰)にその役を取られてしまいます。それでも自分のクラブで一ノ瀬をトレーニングして一人前の役者にしようと武士の心構えを教えるのでした。そんなときハリウッドの大作の役が来ますがそれは大変危険な役なのでした。
 映画撮影の裏方さんたちが描かれ物語とは別の面白さもあります。「なんとかピンク」のミニスカートをはいたヒーローが「お疲れさん」とスーツを脱ぐと寺島進が登場する場面は笑えました。
 タバコは、その寺島が喫煙(×)。タバコを吸ってアクションをするのは危険です。大部屋の楽屋でも喫煙していたり、監督役が喫煙しながら撮影していたりと映画界の受動喫煙対策は遅れていますね。(×)また、妻の実家が薬屋ですが、タバコも売っていて、毒と薬の両方でもうけているのがおかしかったです。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フライト ゲーム

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「フライト ゲーム」 ジャウマ コレット セラ監督 米 ××

 NY発ロンドン行きの機内で繰り広げられるサスペンス映画です。
 航空保安官のビル(リーアム ニーソン)はアルコール依存を隠し、任務に着きました。しかし搭乗後しばらくすると携帯電話に「一億5千万ドルを振り込まないと20分ごとに乗客を殺す。」という脅迫メールが届きます。同僚のハモンドと対応を話し合いますが意見が対立しもみ合いになりハモンドが銃を向けたためビルはハモンドを殺害してしまいます。まさに予告通りになってしまいました。乗務員や隣席の女性の助けを借りながら真犯人を捜査するのですが、なんと振込先の口座がビルのものだったためビルが犯人扱いされてしまうのでした。果たして乗客の命は救えるのでしょうか。
 機内と言う密室劇ですが大変良く練り込まれた脚本で二転三転し一体誰が真犯人なのかなかなかわかりません。心理劇でもあり、アクション映画でもあり、おもしろい作品です。
 タバコは、ビルがなんと機内のトイレで喫煙します。アルコールだけでなくニコチン依存でもありいかに生活が荒れているかを表現する手段としてタバコも使われているようです。(×)また、冒頭でビルに近づくためにタバコの火を借りるという古典的な手法が使われていました。(×)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グレート デイズ 夢に挑んだ父と子

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「グレート デイズ 夢に挑んだ父と子」 ニルス ダヴェルニエ監督 仏 ×→△

 ロープウェーの技術士ポール(ジャック ガンブラン)は失業し、久しぶりに車いす生活の息子ジュリアン(ファビアン エロー)たちが待つ家に戻りました。しかし、妻や息子と言葉を交わすこともなく不機嫌に過ごしていました。そんなときジュリアンは父がかつてトライアスロンに参加していたことと、車いすで参加した父子がいることを知り、「ふたりで参加しよう」と父親に頼むのでした。はじめは「無謀だ。」と取り合わなかったポールもジュリアンの真剣さにいつしか巻き込まれ参加を決意するのでした。
 トライアスロンのレースそのものも興味深く最初のスイムで千人を超す参加者が一斉に泳ぎ始める場面は圧巻です。また、障がいを持つ学生たちの様子や思いが随所に織り込まれ障がい者の理解にもつながる作品です。舞台がアルプス地方なので壮大な山脈や牛が草を食むのどかな景色も見所です。
 タバコは、前半喫煙していたポールがレースへの参加を決意したときにタバコを吸うのを止めるので(×→△)です。ちなみにバーも屋内は禁煙でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーシー

2014-09-11 | 2015以前の映画評


「ルーシー」 リュック ベッソン監督 仏 △ ☆
 
 ルーシー(スカーレット ヨハンソン)は知り合いの男から、「鞄をホテルにいる男チャン(チェ ミンシク)に渡してくれ」と強引に頼まれます。その後、彼女は韓国人マフィアに腹部に薬物を埋め込まれ運び屋に仕立てられます。しかし、薬物が体内に漏れだしルーシーは制御しきれないほどの力を得るのでした。パリの刑事とともにマフィアと闘うことになるのですが、はたして100%に達したときルーシーはどうなるのでしょうか。
 宇宙の一つの細胞から進化し、さまざまな時代を経て最初の人類「ルーシー」が誕生するまでの地球の46億年の歴史を時折はめ込み(モンタージュというらしい)、単なるアクションエンターテイメントではなくかなり哲学的な要素も織り込まれた作品です。ベッソン監督の宇宙観が表現され興味深い内容です。
 タバコは、マフィアのボスが一度だけ喫煙しました。(△)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする