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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「ウェディング・ハイ」

2022-03-18 | 2022映画評


「ウェディング・ハイ」 大九明子監督 ✗✗✗

 結婚式をする二人とブライダルプランナーのさまざまな葛藤や奮闘をコミカルに描きました。
 石川彰人(中村倫也)と新田遥(関水渚)は迷いながらも結婚式と披露宴をすることにします。そして担当となったのが、自身の結婚式の担当者に憧れブライダルプランナーとなった中越(篠原涼子)でした。安さに釣られて延長はできない昼食時間に設定したもののお互いの上司のスピーチが長引きその上予定した出し物はカットしないという難題に中越は対応を迫られるのでした。その上、新婦の元カレ(岩田剛典)や怪しい男(向井理)まで現れるのでした。

 脚本はバカリズムで結婚式をどうするかという二人のやりとりの中で彰人の陰の声が本音を表していて面白かったです。結婚式という特別なイベントにいい意味で右往左往する人々が笑えました。コロナ以来あまり話題にならないのがちょっと残念ですね。

 タバコは、新郎の友人が集まるバーのマスターが喫煙者で客の相手をしながら自分も喫煙しました。その上自慢は「ボーイスカウトで鍛えた投げ縄」らしいのですが、ボーイスカウトって禁煙指導していないらしいです。時代遅れですね。また、喫煙所で関係者が4人並んでの喫煙シーンが多くまたやたら長く大変不愉快な作品でした。高橋克実さんなんてあまり吸わせるとちょっとまずいのでは。


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「ザ・バットマン」

2022-03-17 | 2022映画評


「ザ・バットマン」 マット リーブス監督 米 ○NTS ☆

 闇の中で悪をやっつける人気キャラクターによるサスペンスアクション映画です。
 大富豪の一人息子ブルース(ロバート パティンソン)は両親を殺害された復讐のため夜な夜な悪を成敗しています。ゴッサムシティの市長選で湧き上がる中、権力者を狙った猟奇的連続殺人が起きます。残された「嘘つき」というメッセージだけが手がかりでした。

 クリストファー ノーランのシリーズではちょっとコミカルなやり取りが楽しめたり、悪役の方が話題になったりしましたが、今作では「ザ」がつくだけのことはあり「悪役(ヴィラン)」中心でもなく全く笑顔を見せないバットマンの人間性で物語が進められます。定番アクションはきちんと描かれファンの期待を裏切りません。カーチェイスにメロドラマシーンも有り、その上音楽が素晴らしく冒頭から魂をわしづかみされラストまでそのまま息付く間もありません。ちなみにエンドロール後のオマケ映像もあります。明るくなるまで席を立たないように・・・。
 予告編もイメージ通りでよくできていました。あの暗い表情と音楽がセクシーで本編との乖離がほとんど感じられない予告編でした。

 タバコは、なし。マフィアもタバコなんて吸っていません。


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「スティール・レイン」

2022-03-06 | 2022映画評


「スティール・レイン」 PG12 ヤン ウソク監督 韓国 ✗!

 韓国、北朝鮮、アメリカの首脳が潜水艦の一室に閉じ込められる監督自身の原作によるミニタリーサスペンス映画です。
 米朝の平和協定のために北朝鮮に集まった韓国大統領ハン(チョン ウリン)北朝鮮の委員長チョ(ユ ヨンソク)米大統領(アンガス マクファーデン)は突然北朝鮮のパク総局長(クアック ドゥオン)が国交正常化に反対して起こしたクーデターのため潜水艦の狭い艦長室に閉じ込められます。潜水艦という密室と潜水艦の外は中国、アメリカ、日本の潜水艦がいつでも攻撃できる体制でウロウロとしています。果たして3首脳は無事に生還できるのでしょうか?また、クーデターは?
ちょっとわがままな米大統領、実は英語で交渉できる北朝鮮のチョ、英語はあまりできないけれど交渉能力は高いハン大統領、とそれぞれお国柄が出ています。
政治エンターテイメントですが、リアルなやりとりがあり、日本ではこういうタイプの政治ドラマはできないことが残念です。
ラストの「統一したいか、したくないのか」考えさせられました。

 タバコでは、北朝鮮のチョが喫煙者で狭い室内で喫煙し、アメリカ大統領から「受動喫煙も被害がおおきい。」とか「こんな狭い部屋で喫煙するなんて信じられない。」など、そのとおりの抗議を受けます。また、潜水艦の乗組員の中にも喫煙者がいて「潜水艦は狭い。」「潜水艦は空気が悪い。」と言いながら喫煙していました。実際はどうなのでしょうね。
 

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「余命10年」

2022-03-05 | 2022映画評


「余命10年」 藤井道人監督 ○

 SNS上で「悲しすぎる恋愛小説」として大きな反響をよんだ小坂流加原作の小説を小松菜奈、坂口健太郎主演で映画化しました。
 20歳の茉莉(小松菜奈)は難病で余命が10年と宣告されています。将来への夢も持たずその日その日を家族とともに穏やかに過ごしていました。そんな折地元静岡での中学校時代の同窓会に出席します。「東京組」と紹介されたタケル(山田裕貴)和人(坂口健太郎)茉莉の3人はその後和人の怪我がきっかけで再会します。生きることに悩んでいた和人はタケルの励ましや茉莉の存在でとりあえず仕事を始めます。一方「恋なんてしない。」と決めていた茉莉も「もっと生きたい。」と思うようになるのでした。

 生きることへの思いが強く感じられます。
 ところで、小松菜奈といえば映画「糸」での「あのカツ丼」シーンですが、今回も期待通り(?)の食べっぷりを見せてくれます。名場面ですね。作品の印象とはちょっと違うけどはずせないかな。

 タバコは、なし。無煙です。リリー・フランキーが出ていたので心配でしたが居酒屋の店主はやっぱり吸えませんね。ちなみにお店でも喫煙客はいませんでした。


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「シラノ」

2022-03-04 | 2022映画評


「シラノ」 PG12 ジョー ライト監督 英米合作 ○ NTS ☆

 エドモン ロスタン原作の「シラノ・ド・ベルジュラック」は1897年の初演依頼世界中でミュージカルや映画になっています。今作はライト監督による新解釈で美しいミュージカルにしました。
 17世紀のフランスが舞台です。詩人で優れた兵士でもあるシラノ(ピーター ディンクレイン)は同郷の美しい娘ロクサーヌ(ヘイリー ベネット)を心から愛していますが、自分が彼女に似合うハンサムではないため友人としての立場に甘んじています。ところが、ロクサーヌは新兵のクリスチャン(ケルビン ハリソンJr)と恋に落ちます。シラノはなんとか愛するロクサーヌの思いを叶えるため美しい手紙をクリスチャンのために代筆するのでした。二人の思いは燃え上がりますが、ロクサーヌを妻にするつもりの伯爵が立ちはだかり、その上戦争が迫ってくるのでした。

 人の真の人間性は外見の美しさと内面の豊かさのどちらにより価値があるのか・・・。いつの時代にも変わらない問いですね。そして言葉のもつ美しさが光ります。
 今作では、光と影の使い方が大変美しい映像と印象的な音楽がその問いかけを描きます。戦争の愚かさも描かれタイムリーな作品です。(☆)

 タバコは、なし。無煙です。NTS


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「牛首村」

2022-03-03 | 2022映画評


「牛首村」 清水崇監督 ✗

 清水監督による「恐怖の村」シリーズ第3作目です。
 今回は富山県を舞台に「心霊スポット」、富山名物「蜃気楼」が物語を進めています。
 高校生の奏音(モデルのkoki)はボーイフレンドの蓮(萩原利久)から「心霊スポット巡り」の映像に奏音そっくりの少女を見つけ二人で現地に行きます。その少女が行方不明になった廃墟では夢か現実か恐ろしい体験をします。そして祖父母が住む村には牛首地蔵があり祖母は奇妙な歌を歌っていました。

 かつて貧しかった時代に行われていた子殺しがテーマになっています。3作目でネタ切れなのか一瞬「ゾンビ映画」になりそうでした。また、「牛首」の語源は山の稜線が牛の首に似ているという、という形に由来しているので「牛の首」が恐ろしいわけでもありません。全国各地にある牛首地名に失礼な展開になってしまい残念です。タイトルにも無理があります。このシリーズもこれで終わりかな。
 本当に怖いのは田舎より都会の真ん中とか、次元が違うところにあるのではないでしょうか。

 タバコは、前2作が無煙だったのに今作は松尾諭が複数回喫煙しました。こちらも残念(✗)


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「カナルタ 螺旋状の夢」

2022-03-02 | 2022映画評


「カナルタ 螺旋状の夢」 太田光海監督 英日合作 ✗

 日本人の学生が、イギリス、マンチェスター大学映像人類学部の卒業制作のためにエクアドル南部のアマゾンで暮らし、シュアール人の1年をドキュメンタリー映画として紹介しました。

 セバスチャンは森の中を歩き回りさまざまな薬草を見つけています。彼が持っているのは刃が長いナタのようなもの1本で小枝はもちろんのこと結構太い木も切り倒します。薬は薬草は石ですりつぶし液を搾りつくります。中には「ヴィジョンが見える」という客観的にはちょっとヤバそうなものもあります。
 妻はチチャと呼ばれる唾液で発酵をさせる酒作りも見せてくれます。
「遠いところから来た若者」のために身内を集め家つくりも見せてくれるのでした。

 森を牧草地にしている人に対し「銀行からローンで金を借りて牛を飼うなんて・・・。森がなくなったら大変なことになる。」と懐疑的ですが、まさにそのとおりでアマゾンの密林はどんどん消えていることをもっと追求しても良かったのではないかとも思いました。
 全体的に撮影した映像は撮影者にとってはどれも貴重なのでしょうが、もう少しコンパクトに編集しても良かったのではないでしょうか。

 タバコは、身内の人が喫煙していました。(✗)


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「声もなく」

2022-03-01 | 2022映画評


「声もなく」 ホン ウィジョン監督 韓国 ✗

 闇の仕事をしている口の聞けない青年と被害者の少女との交流を描きます。
 足が悪いチョンポク(ユ ジェミン)と口の聞けないテイン(ユ アイン)は卵の移動販売と死体処理を組織から請け負ってなんとか生計を立てていました。あるとき組織が起こした身代金目的に誘拐した少女(ムン スンア)を一日預かることになります。「死体のみ」が仕事の対象でしたが「子ども」なので妹(イ ガウン)がいるテインに押し付けられます。ところが、金持ちの父親は「息子になら金を払うが娘だから・・・。」と支払いをしぶります。テインの家では散らかった部屋を子どもたちが片付け洗濯をし、その上食事はきちんとテーブルで食べることになっていました。一方誘拐事件は解決の糸口はつかめずどんどん深みにハマっていくのでした。

 セリフなしの表情と体の動きだけのユ アインが「ことばがいらない」名演技です。そして少女のしたたかさに胸が痛みます。暴力的な場面はありますがコミカルな対応で笑わせる場面もあります。妙にキリスト教をしっかり信仰している姿が韓国らしいです。
 韓国の性差別も深刻です。女性の警官は命がけの大活躍(?)でしたが。

 タバコは、周囲が何回か喫煙しました。


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「ナイル殺人事件」

2022-03-01 | 2022映画評


「ナイル殺人事件」 ケネス ブラナー監督 米

 アガサ クリスティーの名作「ナイルに死す」を監督自身がエルキュール ポアロ役で映画化しました。
 遺産相続で大富豪となったリネット(ガル ギャドット)はナイルを巡る客船で結婚披露宴を行います。招待客は彼女の親族や友人でしたが、リネットは夫サイモン(アーミー ハマー)の元恋人から命を狙われているという不安があり名探偵エルキュール ポアロも乗船していました。そして不安通り殺人事件が次々起きるのでした。ポアロの「灰色の脳細胞」が動き出します。

 ピラミッドやスフィンクスなどが舞台となりエジプト観光広報作品とも言えます。また、歌手のサロメ(ソフィー オコネドー)による音楽も効果的です。
 また、ポアロの生い立ちが冒頭で描かれ、口ひげの理由も明かされます。ただ、客観的にポアロのやり方が犠牲者を増やしたのではないかとも思えます。
 恐ろしい蛇やワニも一役かっていましたが、実は人間が一番怖いということですね。




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