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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

精神0

2020-05-18 | 2020映画評


「精神0」 想田和弘監督 ○ 東風

 精神科医の仕事と日常を「観察映画」にまとめました。
 岡山県の精神科医山本医師が退職するということで、前作「精神」(2009年)の続編として急遽想田監督が撮影を始め3日間で取り終えた作品です。
 前半は診療室での山本医師の診察風景を後半は認知症と思われる妻芳子との日常が描かれます。診療に関しては、専門家の斎藤環医師がキネマ旬報(2020年6月下旬号)で述べているように、共生を実践するなかでも巧みな距離感が「名人芸」らしいです。惜しまれつつ退職する山本医師について観客は映画を見る限りでは年齢も経歴も全くわかりません。唯一会話の中で夫婦の出会いが中学生の頃からだったということです。余計なナレーションや字幕がなく新鮮で集中できました。
 なお、今回はコロナ禍のため映画館が休館し、「仮設の映画館」という制度を利用し自宅で観ました。映画館が選べるので毎年冬場に利用している「桜坂劇場」にしました。非常時にはこういう制度もいいけれど、やっぱり映画館で映画はみたいですね。
 タバコは、10年前のフィルムで喫煙シーンがありましたが、今は錆びた灰皿が映ったくらいですのでおまけの(○)です。 

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