「楽隊のうさぎ」 鈴木卓爾監督 ○
原作は中沢けいの小説です。
中学生になった奥田克久は引っ込み思案の性格で、部活には興味がなかったのですが、奇妙なうさぎに誘われ吹奏楽部のパーカッションを担当することになりました。スティックを買って練習し、そしていつのまにかティンパニを任せられ、定期演奏会の日を迎えるのでした。
大した事件も初恋もなく、ただ吹奏楽に打ち込む中学生とその周囲の様子を淡々と描いています。ひとことで表現するなら「瑞々しい」「初々しい」作品です。オーディションで選ばれた子どもたちが自ら演奏する姿は観るものに忘れていた中学生の頃を思い出させます。
タバコはなし。無煙です。