
「ありがとう、トニ・エルドマン」 PG12 マーレン アーデ監督 独オーストリア ◯ ☆
おふざけが好きな父親と仕事一筋の娘の心の交流をユーモアたっぷりに、そしてちょっとシリアスに描きました。
愛犬が死んだヴィンフリート(ペーター シモニスチェク)は娘イネス(サンドラ フラー)が仕事をしているブカレストを訪れます。仕事人間のイネスの生活を体験した父親はとりあえずドイツへ戻りますが、今度は下手な変装をして「トニ・エルドマン」と名乗り再びイネスの周囲に現れるのでした。「人生に大切なものはなにか。」という問を娘に向けイネスは反発をしつつも少しずつ今のままでいいのかと考えはじめ、時には突飛な行動をとったりもするのでした。はたして父娘の関係は改善されるのでしょうか。
父と娘の関係を縦軸にヨーロッパ社会が抱える格差社会の現実や移民の問題などを織り交ぜ見ごたえのある作品となっています。(☆)
タバコは、なし。無煙です。クラブやレストラン、パーティーの場面もありましたが、タバコはありませんでした。ただし、隠れて薬物を吸う場面はありました。