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「TAP —THE LAST SHOW」 水谷豊監督 ☓☓
俳優の水谷豊が20年以上温めていたタップダンサーを主人公にした企画が実現しました。
かつて名タップダンサーだった渡真二郎(水谷豊)は公演中の事故で大怪我をし、今は酒に溺れる日々を送っていました。そこへつぶれかけている劇場のオーナーからラストショーの話が持ち上がります。渋っていた渡もその気になってオーディションを始めるのでした。
見どころはタップダンスです。主なメンバーはすべて本物のダンサーが演技をしているということで吹き替えがないので自然な動きが楽しめます。オーディションを受けるダンサーの個人的な物語はそれぞれありますがあくまでもダンスの合間の余興のようなもので、タップダンスの映画です。
ダンスは見事でしたが、オーディションからいきなり四季を演出した豪華なショーの本番になってしまい衣装あわせとか裏方の場面がなかったのがちょっと不自然でした。
個人的には島田歌穂がいつからコメディエンヌになったのかとちょっとびっくりしました。
また、映画では「相棒」のイメージが強い水谷が汚れ役を好演していました。
タバコは、母親の介護に疲れた女性が喫煙(☓)。ホストをバイトにしているダンサーが喫煙(☓)。ダンサーやホストが喫煙していたらプロ失格ではないでしょうか。辛い時の喫煙も演出としては古臭いです。