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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

2011-08-17 | 2015以前の映画評


30、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」 田中誠監督 ○ ☆
 タイトルくらいはみんな知ってるベストセラーの映画化です。主役の女子マネージャーみなみにAKB48の前田敦子、野球部員に瀬戸敦史、池松荘亮など若手の俳優が熱演しています。スポーツに、病気の少女、その上ドラッカーのマネジメント論の組み合わせはおもしろくて勉強になります。
 高校生が主役の作品が無煙なのは大変喜ばしいことです。
 家族みんなで楽しめて感動もあり涙ありドラッカーを読まなくても読んだ気になれ一石三鳥のおすすめ映画です。
筆者は早速影響を受け、脱タバコ運動も「真摯にそしてひたむきに」やっていこうとあらたな決意をした次第です。無煙映画賞有力候補作です。

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ツリーオブライフ

2011-08-17 | 2015以前の映画評


25、「ツリーオブライフ」 テレンス=マリック監督 □ ☆
 父と息子、母と息子、兄弟間などの家族の関係を3人兄弟の次男の死をきっかけにそれぞれが思いを深めるだけの話なのですが、キリスト教の世界観や神との対話を言葉ではなく映像で表現し映画の半分は人間ドラマというより科学番組を見ているのかと錯覚するほどです。特に最初の息子(成長後ショーンペンが演ずる)が生まれるまでの場面は銀河系の誕生、地球の成り立ち、生命の進化などの基礎知識がないと理解できません。また、、キリスト教的な魂の救いを表現しているので宗教的な予備知識も必要です。それらを踏まえていれば映像は限りなく洗練されているし、音楽も厳選されていて芸術的にはすばらしい作品です。ただ、誰もが一度で楽しめるというシンプルなものではありません。
 タバコは、父親(ブラッド ピット)が息子に「ライター取ってくれ」というセリフがあり、ライターを渡した時にちらりとタバコが映りました。また、ギャンブルをする場面でゆらりと紫煙が映っていました。スモークフリーですがタバコフリーではありません。

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ビューティフル

2011-08-16 | 2015以前の映画評


24、「ビューティフル」 イニャリトウ監督 スペイン・メキシコ ××× ☆
 バルセロナの片隅で妻と別れ二人の子供と暮らすウスバル(ハビエル バルデム)は生活のため不法滞在の中国人労働者の斡旋をしたりアフリカからの移民の商売の世話をしたり、時には非合法なことをしながらもつつましく生きていました。しかし、体の不調に気づき医者に行くと余命が2か月と宣告されます。その上良かれと思ってしたことが裏目に出たり、警官も裏金で動かなくなったり精神を病む妻も彼を苦しめ厳しい現実が彼を打ちのめします。それでも彼は生きている間にできることを精いっぱいしようとするのでした。
 ロンドンでの若者の暴動が報道されている中、同じような土壌がバルセロナにもありヨーロッパ諸国が抱える移民問題を考えさせられます。スペイン内戦の傷跡や低賃金で搾取される労働者、子育てができない母親など社会的な弱者の問題を織り交ぜ重厚な作品となりました。バルデムの代表作となる秀作です。
 タバコでは問題の多い作品です。妻が子供の前でも平気で喫煙、放課後子供を見てもらっている中国人の女性が乳児を抱えながら喫煙するなど子供の周囲での喫煙が異常にめだちました。また、冒頭とラストの幻想シーンでは父親とウスバルがタバコで絆を表現するなど、幸せな環境にいるとは思えない人ばかりですがそれにしても喫煙率が高すぎです。

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ロック わんこの島

2011-08-16 | 2015以前の映画評

47、「ロック わんこの島」 中江勉監督 ×
 三宅島で民宿を営む両親や祖母そして愛犬ロックと幸せな暮らしをしていた少年芯(土師野隆之介)ですが、2000年8月大噴火後ロックとはなれ東京での避難生活が始まります。しばらく行方がわからなかったロックも無事保護され東京の避難犬の施設にいることがわかります。しかし、避難先のアパートで飼うことはできず里親に預けます。数年後島へ帰れる時が来て芯とロックは再会するのでした。
 噴火で美しい自然が灰まみれになるようすは福島の放射能と重なりとても辛い光景でした。灰は見えるからまだいいのかもしれませんが・・・。灰ばかりでなく避難生活やいつ戻れるかわからない不安な生活などが3・11後と同じです。辛い状況でも明るい母親を麻生久美子が、犬を保護施設の獣医を原田美枝子が好演し暗くなりがちな内容ですが救われました。個人的には避難先のアパートの向かいの部屋の住人役で3カットしか登場しない松金よね子が存在感がありました。
 タバコは主な登場人物は吸わないのですが、避難のさなか突然死してしまう父親の友人がタバコを持っているのがちらりと映ったり民宿のテーブルの上の大きな灰皿が何度も映ったのが気になりました。また、労働者が昼食を食べる食堂内でも喫煙している人がいたのは残念です。
 倍賞美津子が喫煙しなかったのは評価できます。



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こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝どき橋を封鎖せよ

2011-08-16 | 2015以前の映画評

48、「こちら葛飾区亀有公園前派出所 勝どき橋を封鎖せよ」 川村秦祐監督 ○
 コミック発行部数がギネスを更新中。アニメ、舞台、ドラマそして映画になった人気の作品です。主役の両さんをスマップの香取慎吾が演じました。誘拐事件という警察ものにラブストーリーがからみ、でもやっぱりコメディでもあってにぎやかな内容となりました。
 警察といえばタバコがつきものですがタバコなし。家族で楽しめる作品が無煙というのは大変すばらしいです。ちなみに筆者がお盆中に見た時も祖父母と孫の一家などでほぼ満席でした。ただ一つ気になるセリフが「タバコ屋のおばちゃん」です。スモークフリーですがタバコフリーではありませんでした。

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あなたの初恋探します

2011-08-15 | 2015以前の映画評

22、「あなたの初恋探します」 チャン=ユジョン監督  韓国 ×
 ミュージカルの舞台監督をしているジウ(イム=スジョン)は仕事は順調ですがインド旅行で出会った初恋の人が忘れられません。婚期が遅れるのを心配する父親は無理やり「初恋さがし会社」にジウを連れて行きます。その会社は旅行会社をクビになったばかりのギジュン(コン=ユ)が起業したばかりの会社でした。ジウはしぶしぶギジュンとともに初恋の相手を探し始めるのでした。そして、10年ぶりに再会のチャンスが訪れますが・・・。  
 小道具などに若い女性が好むものをさりげなく置いて女性監督ならではのおしゃれなラブコメディです。
 主役のふたりはもちろんのこと、バーや居酒屋も無煙、軍隊に努める父親なども喫煙しなかったのですが、映画の中のミュージカルで1度ゆっくりアップでタバコが映ります。大変残念でした。

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127時間

2011-08-15 | 2015以前の映画評

23、「127時間」 ダニー ボイル監督 米 □
 アーロンはロッククライミングをするために一人でブルージョンキャニオンに行きます。慣れたコースのはずでしたが、落石に右腕をはさまれ谷底から動けなくなってしまいました。いつも気ままな一人暮らしで誰にも今回の登山については言っていません。救出が来るのは絶望的でした。持ってきた水や食料もわずかで時間を追って消耗していきます。そんな意識の中で彼は今まで両親や友達をないがしろにしていたことや自分の人生はなんだったのかを考えるのでした。しのびよる死を前に生きたいと痛切に思いある決断をするのでした。
 ストーリーはシンプルですが、自然の風景が作品を豊かにしました。アメリカ大陸は広いです。
 タバコは回想のパーティーの場面でタバコを持った手が映りました。まだ、酒にはタバコがつきものなのでしょうか。残念です。

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スーパー8

2011-08-15 | 2015以前の映画評

21、「スーパー8」 J J エイブラハム監督 米 ××
 親に隠れて夜中に映画撮影をしていた子供たちの目の前で貨物列車とトラックが激突し、列車は大破します。子供たちは機材を投げ出して逃げ出しますが、トラックを運転していたのは学校の物理の先生でした。そして、その後街は理由も告げられず封鎖され軍隊が押し寄せてきました。子供たちはカメラなどを取りに行きますが妙な事件が次々と起きるのでした。秘密を探ろうと子供たちの冒険が始まるのでした。
 タイトルは8ミリカメラのことで、タイトルがあらわすように1979年(スリーマイル島原発事故発生の年)の音楽や小道具(ウォークマンなど)をからませた映画関係者の思い出映画にエイリアンがゲスト出演という感じです。子供たちの家族関係などをあれこれてんこもりにしたためとっ散らかってしまいました。それにエイリアンがどっかで見たようなもので新鮮さがありません。そろそろアイディアも限界でしょうか。
 タバコは最近のアメリカ映画にしては珍しく警察官が会議中に喫煙していたり、住民集会の場で市民が喫煙したりしていました。いつも言っているようにここまで丁寧な時代考証はしなくていいです。俳優やスタッフの健康被害を考えなさい。

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100000年後の安全

2011-08-15 | 2015以前の映画評

20、「100000年後の安全」 マイケル マドセン監督 フィンランド他 ○ ☆
 核廃棄物処分場建設にあたって10万年後の人類にどうやって近づかないよう警告をしたらいいのかを議論する人々の姿を描くドキュメンタリー作品です。福島原発事故にあわせて緊急に公開されました。
 今日本では、制御できない原発を龍に例えることがありますが、それに倣うと龍の死骸を埋めた場所も10万年たっても人類に災いをもたらすということでしょうか。どう考えて原発を増やすのはもちろんのこと廃棄物を増やさないためにも即刻すべての原発を廃炉にしなければなりません。
 ちなみに、日本ではたった200年先のことしか考えずに六ヶ所村に埋めています。

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デンデラ

2011-08-15 | 2015以前の映画評

46、「デンデラ」 天願大介監督 ×
 姨捨伝説のその先にある話です。70歳になったカユ(浅丘ルリ子)は息子に背負われ大雪の中お山に捨てられます。意識を失いそうになったときおばあたちに助けられデンデラという村に連れて行かれます。そこには30年前に捨てられひとりで村を起こした100歳の婆(草笛光子)と50人の女たちがいました。「助けられては極楽へ行けない」とカユは言いますが、「生きて復讐をしよう」と説得されます。村の中には復讐に反対する「いくじなし」のグループもいます。復讐したいものだけで村を襲おうと軍事訓練までして、いざ復讐というときに大事件が起きます。
 生と死の問題とか差別の問題を論じてた前半は理解できますが、村を襲って男を皆殺しにするとか、ましてやクマの登場からその先はなんだかわけのわからないものになってしまいました。いったいなにが言いたかったのかさっぱりわかりません。往年の大女優のみなさんが寒い中奮闘したのに残念です。
 タバコは草笛光子がキセルをたしなんでいましたがいったいどこからタバコを手に入れていたのでしょう。納得できません。

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