
「東京カウボーイ」 マーク マリオット監督 米 ◯
やり手のブランドマネージャーが仕事でモンタナ州の牧場へ出かけ、価値観が異なる「カウボーイ」たちの中で自分を取り戻す物語です。
職場の上司であり婚約者でもあるケイコ(藤谷文子)が渋る案件、経営不振のアメリカの牧場を和牛で収益増を狙う、というヒデキ(井浦新)は和牛のプロ和田(國村隼)をアドバイザーに迎えスーツにブリーフケースで現地に乗り込みます。しかし、初日からアクシデントが続きヒデキは単身で交渉に臨みます。いつものようにパワポでプレゼンを行いますが、牧場のスタッフたちは関心を示さないのでした。それでも牧場主のベグ(ケビン ハイアート)はハビエル(ゴヤ ロブレス)に「案内してやんな。」と声をかけてくれるのでした。
「カウボーイ」という独自の文化を受け入れていくヒデキの姿が健気です。そんなヒデキを受け入れていくカウボーイたちもみんないい奴です。
ヒデキが特に心を打たれるハビエルの姪の誕生パーティで父親が「この子が生まれたときに植えたこの木がこんなにおおきくなって・・・。(たぶんそんなことをスピーチしていた)」とスペイン語で語る場面は翻訳字幕も出ないので観客もヒデキ同様言葉そのものはわからなくても何を言っているかよくわかりヒデキと同じように感動します。
ただ、國村の関西弁のセリフが聞き取りにくかったのが残念です。
タバコは、なし。無煙です。