
「影踏み」 篠原哲雄監督 ☓PPピース
横山秀夫原作のサスペンス小説を篠原監督と主演の山崎まさよしが23年ぶりにタッグを組んで映画化しました。
ノビ師(住民が眠っている時に侵入し窃盗をするドロボーのこと)の真壁修一(山崎)は侵入した住宅で放火を未遂に防いだおかげでなぜか張り込んでいた吉川刑事(竹原ピストル)によって逮捕されてしまいます。その後、住宅と放火しようとしていた葉子(中村ゆり)と吉川そして出所した真壁はある事件に巻き込まれ、真壁の過去の大きな事件があぶり出されてくるのでした。
高校生の頃の修一(北村匠海)と双子の弟啓二(北村匠海)、そしてふたりの仲良し久子(藤野涼子、大人の久子は尾野真千子)との高校時代の大きな事件と現在進行中の事件が交互に描かれます。その上、双子なので北村が二役(三役?)しているため、そして竹原演じる刑事が真壁の同級生な上、刑事と啓二が同じ発音なため前半は物語を追うのにちょっと混乱しますが、後半になると落ち着いてきます。教訓としては「警察物の登場人物に『けいじ』という名は使わないほうがいい」ということです。
警察と犯罪者が結構仲良しという設定は現実的で面白かったですが、ちょっと挿入される効果音楽が大げさだったかな。
タバコは、刑事の竹原ピストルが喫煙所で喫煙しますが、セリフに部下に向かって「ピース買ってこい!」があり潜入広告現行犯でした。タバコを吸っていると名曲の「ファイト!(中島みゆき作詞作曲)」が歌えなくなりますよ。
山崎が喫煙しなかったのはよかったです。歌えなくなるからね。