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「食べる女」 PG12 生野慈朗監督 ◯ 東映
筒井ともみ原作の短編集「食べる女」を豪華女優陣の競演で映画化しました。
天涯孤独な料理本だけの古本屋の店長兼文筆家餅月敦子(小泉今日子)の古い家には様々な女性たちが集まっていました。鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子などが料理を前に色っぽい話題を含め(PG12ですから)本音トークを繰り広げます。一方、あるバーのカウンターでも広瀬アリス、山田優があれこれ語るのでした。
食事が原因で夫婦の危機を迎えたカップルやシングルマザー(壇蜜)の悲哀なども加わります。「食べる」ということを絡ませたエピソードが紹介されます。
「ものを食べる姿」ってあまり美しいものではありませんが、それに挑戦するかのようによく食べる作品でした。映画のラスト、まあ鍋料理あたりだと「シメ」になるのでしょうが、それが「卵かけご飯」とは・・・。ご飯が冷めていていくらりっぱな卵を乗せてもあまり美味しそうではなかったのが残念でした。
家庭の料理では「作る人」「食べる人」の役割分担の問題が生じる場合もありますが、今作ではそのあたりは料理が得意な男性も登場させることで一応気を使っていました。
タバコは、小泉今日子が登場するので心配でしたが、無煙でした。バーの場面でも無煙で大変良かったです。(◯)男性に対する評価のセリフに「酒もタバコもやらない人」と褒め言葉になっていました。