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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

EDEN

2012-11-30 | 2015以前の映画評


「EDEN」 武正晴監督 × ☆

 新宿のショーパブ「エデン」の店長兼演出家のミロ(山本太郎)はゲイやニューハーフ、トランスジェンダーの従業員と問題を抱えながらも元気に過ごしていました。42歳の誕生日を迎えた日、仲間のノリピーがミロの部屋で急死し警察の取り調べを受けます。その上、オーナー(高岡早紀)がストーカー被害にあいマンションに駆けつけます。一方、店の常連客アカネ(中村ゆり)は誰にも打ち明けなかった心の傷をミロに打ち明けます。バタバタとした誕生会の場でノリピーの遺体を故郷の母親の元へ届けることにするのでした。
 いわゆる性的なマイノリティだけでなく、国籍やレイプ被害者といった広い意味での少数派の登場人物が温かい目で描かれ、「自信をもって生きていこうよ」というメッセージがラストのパレードで表現され、とても印象的なシーンとなりました。沖縄のレイプ被害者の心の深い傷とかミロが故郷宮城の母親と電話で、なにげない会話なのに号泣する場面は泣けます。確かに「ウォータープルーフマスカラ」じゃないと目の周りが涙で真っ黒になりますね。(☆)
 タバコは主役の山本太郎が喫煙(×)、隣に住むピエロが「タバコちょうだい」とねだる場面がありました。山本さんは反原発の活動をしているのに喫煙しているのはとても滑稽です。タバコにはポロニウムという放射性物質が主流煙・副流煙にふくまれているのを知らないのでしょうか。ぜひとも、タバコについても認識を新たにし、その害を訴えてほしいものです。
 なお松田聖子の「赤いスイトピー」が劇中歌として使われていましたが、筆者は「夫の喫煙が原因で妻が肺がんやCOPDに罹患すること」を「赤いスイトピー症候群」と名付けています。理由は「♪タバコのにおいのシャツにずっと寄り添って」いると肺の疾患になる確率が高くなるからです。
 なお、新宿の紀伊国屋の向かい側でペペロンチーノ役で出演していた齋賀正和さんらが映画の衣装でチラシ配りをしています。近くを通ったら声をかけてあげてね。また、この映画は10日間で撮られたというのですから驚きです。監督の今後に期待します。


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その夜の侍

2012-11-30 | 2015以前の映画評


「その夜の侍」 赤堀雅秋監督 ×× !! PPラーク他 →△

 妻をひき逃げされて亡くした健一(堺雅人)は5年経っても留守電に残る妻の声を何度も再生し、ズボンのポケットには妻のブラジャーを忍ばせているような日々を過ごしていました。一方、刑期を終え出所した犯人の木島(山田孝之)の元には「復讐」を予告する脅迫状が毎日届いていました。
 これ以上いやな奴はいないだろうと思えるような悪役を山田が「闇金ウシジマくん」に続いて怪演しています。木島の周囲には暴力に取り込まれていく弱い人間の姿が描かれ、今現実にマスコミをにぎわせている尼崎の事件を彷彿とさせます。ラストの決闘がどろんこ遊びっぽくなったのが残念ですね。
 タバコネタは多いです。第1に交通事故の原因が「運転中の喫煙によるわき見」運転です。現実問題としても、運転中の喫煙による事故は多発しています。車内では禁煙にしましょう。健一を心配する義理の兄(新井浩文)が健一の喫煙を「タバコはやめなさいよ」と禁煙を促します。さすが教育者です。初めはやめませんでしたがラストで再度「タバコはやめろ」と言われ、吸うのを止めます。「再生」の証ですね。ただ、堺と山田の主役二人が常時喫煙し、鉄工所の従業員たちも喫煙することが多く、健康被害が心配な作品です。妻を亡くした健一や暴力的な木島が喫煙者だということはタバコを負のイメージとして描いているということでしょうか。
 △の評価にしましたが、いろいろご意見のあるところだとおもいます・・・。


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綱引いちゃった!

2012-11-30 | 2015以前の映画評


「綱引いちゃった!」 水田伸夫監督 × !! PP吉田たばこ店→△ 

 大分市のイメージアップの為市長が思いついたのが「綱引きチーム」の結成でした。その仕事は広報課の職員千晶(井上真央)の担当となります。人集めに窮した千晶は給食センター民営化と闘うメンバーを「綱引き大会で優勝したら民営化しない」という約束で口説きます。それでも残ったのは7人で結局千晶もメンバーとなります。農協綱引き部からコーチ(玉山鉄二)を招きトレーニングを始めます。それぞれ家庭の問題を抱えながら取り組むのですが・・・。 
 「綱引き」というマイナーなスポーツに焦点を当てた新鮮さと、「家庭の問題」と言う普遍的な伏線で笑いと涙のある娯楽映画としてはおもしろい作品となりました。
 タバコはメンバーのひとり沙織(中鉢明子)が喫煙者で、コーチから「禁煙しましょう、タバコを吸うと持久力が落ちます。」と言われます。その後も喫煙し禁煙の難しさもわかりますが、それだけでなく、実は「タバコ屋の娘だった」という複雑さもあります。
 「タバコは持久力を阻害する」というひとことはインパクトがあり、スポーツとタバコはなじまないことを知らしめた功績は大きいので△にしてもいいかな。喫煙させられた中鉢さんには気の毒でしたね。


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シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語

2012-11-27 | 2015以前の映画評


「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」ジェームズ キャメロン、アンドリュー アダムソン監督 ○ ☆

 シルクの最高級の7つのパフォーマンスを組み合わせてひとつのストーリーに仕上げました。理屈ではなく、人類の究極のショーを映画で楽しめます。音楽もビートルズナンバーが何曲も流れ嬉しくなります。ラストでやっと出会えた男女がしっとりと踊るアクロバットダンスは素敵です。おすすめの作品ですが、3Dでなくてもいいのではないかとも思います。
 タバコはなし。


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人生の特等席

2012-11-27 | 2015以前の映画評


「人生の特等席」 ロバート ロレンツ監督 ×

 プロ野球の老スカウトマンのガス(クリント イーストウッド)は、このところ視力の低下が気になっているものの生来の頑固さで周囲の心配を無視しています。ガスの仕事仲間がそのことを心配して、遠く離れて暮らす一人娘ミッキー(エイミー アダムス)に連絡をします。彼女は優秀な弁護士で今が仕事上の正念場でしたが父親をほっておくこともできず、父のスカウトの旅に同行するのでした。ミッキーは6歳で母親を亡くし、その後父親が自分を親戚に預けたことや寄宿学校に入れたことを「捨てられた」と恨んでいました。小さい頃父親とずっと野球選手を観てきたミッキーは父親の「目」となり旅を続けます。
 82歳のイーストウッドが少々衰えを見せてきた老人のいら立ちや娘を思う気持ちを素直にではなく「斜めに」表現しています。(原題は「カーブに難あり」)もっと直球で表現すればいいのにね。イーストウッドだけでなくエイミー アダムスや二人の間に入る若いスカウトマン役のジャスティン ティンバーレイクも好演して映画を盛り上げました。
 タバコはガスがほとんどの場面で葉巻を吸っていました。レストラン、バー、野球場どこでも喫煙していました。今の風潮は無視するという頑固さを表現しているのでしょうか。ちなみにイーストウッドはプライベートでは「健康オタク」で非喫煙者だそうです。(キネマ旬報より)


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任侠ヘルパー

2012-11-26 | 2015以前の映画評


「任侠ヘルパー」 西谷弘監督 ××× PPホープ他

 元極道の翼彦一(草剛)は背中の彫り物があるばかりになかなか堅気の仕事には着けません。ひょんなことから起こった事件で逮捕され、出所後は逮捕の原因となった老極道(堺正章)の紹介で田舎の「極鵬会」という組を訪れます。そこで紹介された仕事はいわゆる「貧困ビジネス」で、行き場のない老人を集め年金や生活保護費をかすめ取る施設の管理でした。初めは淡々とこなしていた彦一もいつしか疑問に思うようになり改善を試みますが、そこには「極鵬会」と福祉自治体をめざす議員の八代(香川照之)が立ふさがるのでした。間には老極道の娘(安田成美)が両者に絡んできます。
 久々の任侠ものです。草が笑顔を封印し極道者を熱演しました。「貧困ビジネス」や「高齢社会」を考えさせる社会性もあります。現実はこんなに甘くはないのでしょうが。老人役や子役が名演技で脇を固めていました。
 タバコは主役の草がたびたび喫煙します。(××)やくざの宇崎竜童、杉本哲太なども喫煙します。(×)極道=喫煙者というのはもうやめにしませんか。禁煙の組事務所があってもいいし、かっこをつけるのはもっと他の方法を考えてほしいものです。


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カラスの親指

2012-11-26 | 2015以前の映画評


「カラスの親指」 伊藤匡史監督 ××× PPセブンスター他

 人がいいばかりに借金を背負い、それが原因で辛い過去のある詐欺師タケ(阿部寛)は今日も相棒のテツ(村上ショージ)と詐欺を企んでいます。そこへ現れたのは少女スリのまひろ(能年玲奈)。彼女の危機を救ったことがきっかけで、まひろとその姉やひろ(石原さとみ)とその彼(小柳友)の3人との共同生活が始まります。家族のようになったころテツからタケの過去を清算するための一世一代の大勝負が提案されます。5人は力を合わせその大作戦に乗り込むのですが・・・。  
 詐欺師の話ですから騙されないように観ていたつもりでも、最後の最後にだまされてしまう見事な脚本です。「そうだったのか」と騙されたこともなんだか気分のいいさわやかなラストです。
 タバコの方はちっともさわやかではありません。主役の阿部が何度も喫煙しますし、ヤミ金の取り立て屋(鶴見信吾)も喫煙します。特に問題なのは病院の庭で喫煙する場面です。病院は「敷地内禁煙」が当たり前です。また、阿部が吸い殻を空き缶に捨てる場面がありましたが、あれは絶対に止めてほしいです。リサイクルの障害となるだけでなく、乳幼児が誤飲すると死亡事故となります。女性と若者が喫煙しなかったのはよかったです。なお、冒頭の競馬場の場面などでは禁煙マークもありました。
 

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みんなで一緒に暮らしたら

2012-11-25 | 2015以前の映画評


「みんなで一緒に暮らしたら」 ステファン ロブラン監督 仏独 ○

 ジャンヌ(ジェーン フォンダ)は自分の病気の進行とともに、少々物忘れや体力低下をしてきた夫の先行きが心配になります。若い頃からの友人たち5人で一緒に暮らしたらどうかと提案し、犬の散歩のアルバイトがきっかけで知り合った若者に手伝ってもらいながら共同生活を始めるのでした。
 フランス人はいくつになっても「男と女」ですね。「高齢者物」は日本映画にも増えましたが目の付け所が全く違いますね。また、EUとして統一されていますが、未だにドイツ人へのこだわりがあることもちょっとした会話から気づきます。
 タバコはなし。無煙です。

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アルゴ

2012-11-25 | 2015以前の映画評


「アルゴ」 ベン アフレック監督 米 ×××

 1979年イラン革命が激化したころテヘランのアメリカ大使館も革命推進勢力に占拠されます。6人の大使館員がカナダ大使館職員の私邸に危機一髪逃げ込みます。CIAの人質奪還のプロ、トニー(ベン アフレック)は6人を映画関係者に仕立て上げる作戦を立てます。アメリカ大使館職員と言うことがばれると命の保証がありません。途中作戦中止の指令も出て混乱しますが・・・。 
 実際に起きた出来事です。6人が乗った飛行機が無事離陸できるのかハラハラドキドキの緊張感が最後まで続きます。
 タバコはいくら時代がそうだったとはいえ多すぎます。もっとも当時生まれていなかった人には当時は「機内でも、オフィスでも他人の家でも平気で喫煙できたのか」(×××)と歴史の勉強にもなります。でも、吸わされている俳優さんやスタッフの皆さんには能動、受動喫煙による健康被害がお気の毒です。

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リンカーン 秘密の書

2012-11-15 | 2015以前の映画評


「リンカーン 秘密の書」 ティムール ベクマンベトフ監督 ×

 あのリンカーンが昼間は政治家、夜はヴァンパイアと闘っていたという、ファンタジー(というほどかわいい奴ではないけれど、ヴァンパイアはやっぱり実在しないからファンタジーかな。)です。アクションが売り物でオノという原始的な武器で次々現れるヴァンパイアと闘っていました。アメリカからはヴァンパイアは追い払ったということですので、どこかほかに行ったようですがもしかしてあなたのそばにいるかも・・・。 
 タバコはヴァンパイアがパイプを吸っていました。(×)悪役は喫煙のパターンです。禁煙の場所で平気で喫煙しているのはもしかして生き残ったヴァンパイアかもしれませんね。


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