「野生の島のロズ」 クリス・サンダース監督 米 ◯
ピーター ブラウンの児童小説「野生のロボット」を原作に長編アニメーション映画にしました。
最新型アシストロボット(声 綾瀬はるか)が輸送中の事故で自然豊かな無人島に漂着しました。偶然起動スイッチが稼働し、プログラムに従って仕事を求め動き出します。動物たちは逃げたり襲ったりしますが、すぐに動物たちの言葉を理解しコミュニケーションが取れるようになります。友だちがいないキツネのチャッカリ(声 柄本佑)があれこれ世話を焼いてくれます。そんな折、拾った卵の雁のヒナが孵化します。ヒナは眼の前にいるロズと名付けられたロボットを母親と認知します。ママになったロズは子沢山のオポッサム(フクロネズミ 声 いとうまい子)から育児のコツを教えてもらいキラリ(声 鈴木福)と名付け仕事(タスク)の一つとして育てるのですが・・・。
ロズが直面する子育てのさまざまな葛藤を解決していくようすは大変参考になります。また、自然の中で起きる災害やロズを回収に来たロボット会社とのやり取りなどが映像として面白いだけでなく、動物たちとの会話は哲学的です。
冒頭で海岸に漂着し絶壁を登る際、近くにいたカニの登り方を学習し登ることに成功する場面がありました。知恵の元は「自然の中にある」という「AI」から「NI」(自然知能)ということです。(伊坂幸太郎の最新作「楽園の楽園」で知った。)
躍動的な音楽(クリス バワーズ)が効果的でした。
ラストにおまけあり。最後まで席を立たないように。
ただ、大画面でスクリーンとの距離が最後列でも近くて対象が動く場面をカメラも動きながら撮影(アニメだから現実的には違うでしょうが)している場面は映画酔いしそうでした。特に冒頭の場面。迫力はありますが子どもたちが見ても大丈夫でしょうかね?
タバコは、なし。無煙です。