プロで流行れば、アマが真似するのは世の習いだが、この戦法は過激すぎて大人のアマ大会では敬遠されるが、子ども達の中では大流行中で、これもまた一興なんて思っているが、可愛らしい服装をした年下の女の子にリョウセイ君が沈められてしまった。
アマの大会は一日で何局も指すから、角くらいの差の範囲であれば、何が起きても不思議では無いと思っていますが、まさか教室屈指の序盤巧者がサウスポーのパンチに沈むとは・・・・・。
将棋とは、スキル・メンタルも含め深いです。
まさかの惜敗で、どうなる事やらと見ていたが、2局目は同門対決でユッキー君。
ここは力を出し、序盤のフォメーシュンが完璧で、ユッキー君の妖刀・魔道の兵器を完全に封印、勝負どころを与えずして完勝はお見事であった。
そして、3局目は天才少年ユー君との対戦となる。
こんな形だったと思うが、先手の▲4六歩が少々早く突き過ぎの感じで、△5四銀と出られ、その後玉頭銀からリョウセイ君の2~4筋の攻めを吸収するように受流し、5~8筋の戦いにしたのは流石である。
パンチ空振りで、御一人様終盤になってしまった。
最近は、ノーマル四間飛車指す子も少なく、研修会も参加していて(最近急に好成績)個別対応も難しいので、ここら辺が来年の小学名人戦&倉敷王将戦へのテーマになりそうです。
妖刀・魔道の兵器を駆使しながら、リョウセイ君には惜敗したものの、今回も信じられない手順で勝ち星を集めて行くユッキー君。
ユー君との対戦も楽しみにしていましたが、今回はクジ運悪く対戦は組まれなかった。
今回のハイライトは、全勝街道を突進むコータ君との最終戦、王手角で安全な入玉確定を潔くとせず金銀の華麗なる捨駒で即詰みに討取ったシーンは鮮やか、これで両者同率の4-1になった。
他の追走するライバルを、ユー君が確実に沈めてくれて居たのも裏磐梯山であった。
序盤の研究をしない、この少年は裏を返せば本将棋の歴史を1から背負って、戦っている様なものである。
その昔、数学のオリンピックで優勝した天才小学生が、大学入試の際に自力で方程式を組立ようとして時間切れで、数学の点数が一番悪い結果になる放送を見た事があるが、フォーメーションと勝負術が整って来るレベルに対戦相手が成長して来ると、得意な終盤までに沈んでしまう事が多くなるが、このスタンスは個性だから変えなくて良いと思う。
序盤は、大きく成ってからでも覚えられますから、将棋の神様と将棋の歴史を旅してみるのも、楽しからずや。