資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

ガス業界の資格試験その4

2012年05月11日 | ガス主任技術者資格とその活用
都市ガス業界の資格試験
クリエーター情報なし
三恵社


 先日出版した「ガス業界の資格試験」の紹介シリーズ、今回は経営・財務系の資格です。

<ガス業界と中小企業診断士>
 ガス業界には、大手のガス事業者、中小ガス事業者、関連する工事会社やサービス会社など沢山の種類の会社があります。この資格は、そのうち特に中小企業の経営を支援する国家資格です。ただし資格を持っているからといって法的独占はありません。
 筆者がこの資格を知ったのは30歳の頃でした。今から25年以上前です。当時はガス主任技術者や情報処理技術者を取得した後で、システム開発の際、経営の勉強をしたいと思っていた頃です。現在は、この資格を活用して、独立コンサルタントになっています。
 この資格、非常に幅が広く、若い方は自社の経営の勉強に、年配者は自分の専門分野+経営知識で定年後も活躍できるようになる資格です。
資格の内容を読んで、一人でもチャレンジする人が増えれば幸いです。

<ガス業界と販売士>
 ガス事業はガスを売るのですが、それはガスの効用を売っています。その効用を実現させるためには、ガス機器を売らないといけません。ガス機器はほかのエネルギーと激しい競争にさらされています。
 販売士試験は、商工会議所が行う公的資格です。我が国の小売業全体をカバーした資格で、ガス業界に限ったものではありません。しかし、ガス業界でも販売政策や立地分析などに役に立つ資格です。
 この資格はガス業界の特にガス機器の販売部門の方、または将来その方面につきたいという方向けの資格です。
 販売士には、3級、2級、1級とあります。3級は学生でも合格できますが、せめて売り場主任向けの2級、できれば大規模店の店長レベルの1級を目指したいものです。
またこの資格の上位に中小企業診断士がありますが、いきなり中小企業診断士はきついという方、この資格から入って将来診断士、という方もいます。

<ガス業界と簿記検定>
 ガス業界でも経理部門以外の方には、簿記は縁遠いと感じるかもしれません。しかし日本では毎年50万人以上が受験するメジャーな資格で、商工会議所が実施する公的資格です。
取引の仕訳から残高試算表そして、貸借対照表、損益計算書へと決算します。この資格は、仕訳や帳簿の作り方を学習するのですが、経理部門以外の方には2つほどメリットがあります。
一つは財務諸表が読めるようになり、さらに自分の仕事の結果がどの勘定科目に反映されるかが、わかるようになります。
 もう一つは、勘定科目の中で、減価償却費や前払金、前受金などのややこしい内容が理解できるようになります。
 私が以前勤めていた会社では、年度末に経理からこれは前払い費用ですよ、と言われて処理していましたが、最後までその意味の説明はありませんでした。
 経理以外の方は、最低3級を、経理に所属している方、あるいは所属する可能性のある方は2級を目指してほしいものです。

<ガス業界と建設業経理士>
 簿記と似たような資格に建設業経理士があります。この資格は、簿記のうち建設業固有の取り扱いをする内容を簿記に反映した試験です。2級以上は、建設業経理士、3級以下は建設業経理事務士の称号が与えられます。
 また、この資格2級以上の保有人数は、国土交通省の経営事項審査に反映され、その企業の受注条件に影響してくる企業によっては大切な資格でしたが、平成20年この制度は廃止されました。
 ガス業界の特に建設部門に勤務する方、これから勤めようとする方、是非チャレンジしてほしい資格です。

続きます。
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