昨日、一昨日と、ガスエネルギー新聞社主催の「ガス保安技術技能研修会in鹿児島」に参加した。1泊2日の日程である。厚労省の統計によると、日本で今、最も技能継承が必要な業界は電気ガス水道のライフライン業界である。皆年を取って、定年を迎えているからだ。
当日、鹿児島は、東京もそうだが、寒い。需要家数約15万件のN社様の総合研修センターを見学した。その感想を簡単に書く。一つは、その施設の規模だ。本支管工事から内管工事の施設、整圧器、緊急遮断弁、消費機器、吸排気やエネファーム等の訓練施設が揃っている。よくこれだけの教育投資ができたものだ。日本の企業は最近は内部留保が多く、投資をしないが、N社は思い切った投資をした。それも一番時間のかかる人に対する投資だから、素晴らしい。
もう一点は、「保安OJT」。保安部門以外の部署の人が、年に3日間強制的に保安業務をするものだ。これはなかなか他部門の了解は得られない。大手では特に実現は無理だ。診断士風に言うと、まさに中小企業の機動力を活用したものと言える。 (明日に続く)
本支管の研修施設、床はマサ土
整圧器の研修施設
配管工事研修
電気設備の研修