コンプライアンス検定という資格がある、かなり以前に取得した。この資格で得た知識を使って、私は、企業管理者研修の際に、コンプライアンスの研修を入れている。
ライフラインのような業界の課題は、人材育成と、コンプライアンスだ、と私は研修で言っている。人材はもちろん高齢化と、地味な部門へは優秀な人を配置しないという企業側の都合もある。一方、コンプライアンスは、退職時などに、労務関係のトラブルで訴えるケースが多い。訴えた方は、カネが取れる企業だからだ。またバレると取り返しの効かない企業のイメージダウンになるケースも多い。
今回の東電の許可書偽造は、取り返しのつかないレベルではないが、大きなイメージダウンになっている。この事件、工事をする際、役所の許可を取らないで、工事は勝手に実施して、あとで許可証は偽造したというものだ。現場で許可がない工事を見て役所側が発見したそうだ。
ウ~ン、このネタは東電には悪いけど、使える。ガス業界でも、工事は山ほどやっている。許可取りは結構倒な仕事だ。早くやりたいので、できれば、許可無しで仕事が出来たら、と心で思う人も多いだろう。バレるとこんなことになってしまうんですよ。という事例である。これ、他山の石として研修で使えそう。