なぜ、真冬のかき氷屋に行列ができるのか? | |
クリエーター情報なし | |
日本実業出版社 |
年末の名古屋ビジネスフォーラムに参加した際、まとめ買いしたうちの書籍の一つである。中小企業診断士としても役に立つため、少しずつ読んでいる。
表紙の帯が気に入った。「10年前、一杯800円で1年中営業するといったら、みんなにバカじゃないの?といわれました。」とある。それが常識だろう。でも現在はこの通りになっている。お店は鵠沼海岸の埜庵(のあん)というが、ノアラーと言われる人たちがいる。この人たちは、シーズである夏は来ないで、シーズンオフの冬になると行列しても食べにくる。
この「ノアラ―」や「真冬に行列」などは、いかにも「物語」「ストーリー」である。このようになった経過が事細かに描かれているのが、この本の内容だ。商売繁盛の7つの法則が書かれているが、ここでは結論だけ。
(1)ウインウインの関係ではなくラブラブの関係。これはオンリーワン(当時、真冬のかき氷屋など他のどこにもない)だけでなくナンバーワン(人気トップなど)、ファーストワン(日本初など)を極めている。
(2)物語で魅了する。これがストーリーだ。天然氷やシロップのウンチクなど、このストーリーが重要だは。
(3)自分だけが特別と思われる接客 昔スナックに行くとマスターやママさんががよく話相手になってくれていた、あれである。
(4)メディアに消費されず、うまく付き合う メディア取材は絞っている。テレビに紹介されるとお客が来過ぎて、十分な接客が出来なくなってしまう、これを避けるのだ。似たような例で、マスコミの取材を受けないラーメン屋があるね。
(5)つながりがつながりを生む。これは一度来たお客さんが別のお客さんを連れて来てくれること。
結構面白かった。詳細は、読んでみてくださいな。