1月の人財開発研究会は、涌元会員の「私のサラリーマン論」であった。通常、この研究会のテーマは、中小企業診断士としての性質上、中小企業の支援に直結する話が多いが、今回は、やや目線を上げたテーマである。
涌元氏は、エネルギー業界で、某エネルギー会社にお勤めである。その長い経験から、サラリーマンの過去(歴史、集団主義と石田梅岩、戦後の高度成長)、現在(労労格差、中間層サラリーマンの流出、集団主義の弊害)、そして未来(AIによる影響、市民権を得つつあるフリーランス)についてお話を伺った。
面白い話を一つ。涌元さんは、旧いタイプのサラリーマンを「日長正男」(ひながまさお)と表現されていた。これは、日本人で、長期雇用、正社員、男性の頭を取って、「日長正男さん」としているのがおかしい。
終わって、恒例のディスカッション。若者の欲求から、ITの進展による社会の変化などへ。具体的には、コミュニケーションの手段はクルマからスマホへ、スカイプを使って飲み会をする若者、契約先とテレビ会議によるコミュニケーションで何も問題がない、現役のころ我慢して通勤していたが、あれは何だったんだろう、など大いに盛り上がった月例会であった。