kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

気を配る

2006-02-09 | Weblog
 気を配ることができるのか?これってできるとできないのでは全く違いますね。気を配るためには自分で考える事が必要になる。相手がどうしてもらえば嬉しいかを先読みしないといけないですね。考えて行動できるから人はこれほどの文明を持ったのだと思う。人間ってすごい生き物なんですよ。そのことを自覚しないといけない。考えて自分から道を切り開く(行動する)ことは必要不可欠。

 チームにおいて「考える」のは1人であってはいけない。上級生だけであってもいけない。一部の人間ではいけないんだよ。結局、「変わらなきゃ」と思っても、「考える」人間が少なければそのことは忘れ去られてしまう。「考えて欲しい」というメッセージを送っても結局半分くらいしか考えていない。段々と日誌のコメントが少なくなっているのも自分自身について「考える」ことができなくなってきているからかもしれません。

「コストパフォーマンス」(goo 国語辞典より)
(1)要した費用と作業量との割合。
(2)財・サービスに支出した費用に対する,それによって得られた満足度の割合。

 練習で言えば「スゲー練習したから、ものすごい記録が伸びた」ということか。「たくさん練習して、それなり伸びた」ではない。せっかく時間を使うのだからその時間に見合う効果を得なければ、他のことをしておいた方が良い。時間をかければ誰でも脚は速くなるし、投擲物は遠くに飛ぶようになる。これは間違いなく高校生くらいのレベルであれば「誰でも」だ。でも、その度合いがどの程度かは全く違う。100mで0.1秒速くなるのか、1秒速くなるのか、砲丸投げで1cm遠くに飛ばすのか、50cm遠くに飛ばすのかでは違う。高校生レベルなら間違いなく伸びるんですよ。寝ていても伸びるかもしれない。

 書いている意味が難しい?何がいいたいかといえば「せっかく練習をするのだから最大限の効果を引き出さなければもったいない」ということだけ。そのためには技術を高めていかないといけないし、身体的にも強くならないといけない。辛いことから逃げない姿勢を身につけないといけない。でもそれ以上に、「取り組み方」「考え方」ができていなければ、根底の部分のセーブがかかってしまう。だからコストパフォーマンスが低くなる。「技術」を高めようとしても、それだけに固執して頭だけで理解したつもりになっていると結局高まらない。何のためにその動きをするのかを「考える」ことができないからなんですよ。

 何を言われても「自分のこと」としてとらえないから全く成長しない。他の人にいわれていることであってもそれは「自分のこと」だと思って聞いていないから、同じ事を繰り返す。誰か他の人が「考える」ことで、その人についておけば自分も「考えている」と勘違いして、何も考えない。その場を乗り切れれば終わりではない。怒られるからその場だけきちんとしておけばいいや、っていうのでは前進はしません。

 基本的にkanekoは「陸上競技を通じて様々なことを学んで欲しい」と思っています。いつも言うように「速く走るだけ」が全てではないと。それは忘れないで欲しい。

 練習?そういえばやりましたね。短長?あー強くなってるかもしれないですね。「記録」だけみれば伸びている感じはありますね。短短?前よりは速いかもしれないですね。いい走りをしてもそれを支える「心」がなければそこまでで終わってしまう。少しばかり脚は速くなっても、20年後のことを考えると不安ですね。

 自覚&責任がないままでは「ちょっとだけ脚が速かった人」で終わってしまいますよ。
コメント
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