kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

期待と継ぐモノ

2009-04-05 | 陸上競技
先ほどの記事のメイン内容。kuboi先生からメールを頂きました。

元同僚と私の話になったようでそれでメールをもらったのです。最初の内容はシンプルなものでした。「順調ですか?」というもので、うちの冬期の取り組みや選手の様子を少し聞かれたようでした。そこで私のほうからこれまでの冬期の様子や先日の県合宿での選手の様子、日ごろの練習での力関係などをメールで伝えました。「ここまで聞いていない(笑)」と言われるかもしれませんが、ここは礼儀としてお世話になっている方にはきちんと伝えるべきだと思っています。別に過大評価はしませんでした。このblogに書いているような内容ですね。

プラスアルファで今のチーム作りの原点となる部分をもう一度メールしました。3年前ube高が山口中国大会で県内すべての学校の応援を背に受けてマイルでインターハイ出場を決めました。あの姿を見て本気でマイルに挑戦したいと強く思いました。そして翌年、4分00秒22という前年を上回る記録を出して決勝に進めない中でube高の選手から「あとは任せた」と選手が告げられました。当時本校よりも力のあるチームはいくつもありました。しかし、ほかのチームではなくうちのチームに「任せた」と告げた選手の気持ちをしっかりと受け継いでいかないといけないと強く思いました。このことをshimaに話すと「言われた時は何の事だか分らなかったが今ならわかる!!」と言ってくれました。「本気で取り組む」からわかってくることだと思います。表面上の「理解」ではなく、自分たちが一生懸命に取り組んで上を目指すからこそ意味がわかるのだと思います。

メールのやり取りの中で「本当に期待しています」という部分がありました。嬉しいことですね。誰かから期待されるようなチーム作り・・・。誰からも応援されるようなチーム作りが私の目標でした。先週の月曜日に一緒に練習したfujiwara先生から「当時のube高と同じ匂いがする」と言ってもらったその日にメールが来ていたのです。単なる偶然だとは思いません。絶対に「何か」があるのだと思いますね。ほかの誰かから期待されるというのはそれなりの責任があります。中途半端なことはできません。選手もそのことを理解していると思います。月曜日にfujiwara先生から「ube高と同じ」と言われても新3年生の女子以外は全く分からなかったと思います。水曜日の追い込み練習の中で短長の選手には少し時間をとってこのことについて話しました。誰からも応援されていたチームの「意志」を今継いできているからことチームとして成長してきていること、多くの人から「期待」される存在であること。もう一度確認するべきだと思いました。

「調子にのるな」といわれるかもしれませんが、今の選手たちの競技に向かいあう姿勢はかなりのレベルだと自負しています。取り組む姿勢は過去のチームと比べて段違いです。例年は春先に「なかなか難しい・・・」と思う部分があるのですが、今年は全くありません。もちろん選手の細かい部分を見ればまだまだ不足している部分もありますが、全体のレベルとしてはかなりのものだと思います。そういう状況だからこそ、「あとは任せた」という言葉をしっかりと受け止める資格がある思います。同じ言葉を聞いても「心」に響かず、全く動かない者もいます。しかし、今の選手ならばその時の「想い」を継ぐ資格があります。多くの人に「心」から「頑張って!!」と言ってもらえる気がします。

もちろん誰かのためにやっているわけではない。すべては自分たちのためにやっているのです。多くのモノを犠牲にして取り組んでいます。自分自身の成長がなければこの取り組みの意味はない。自己満足で終わってしまいます。しかし、勝負の場面に立った時に自分以外の誰かが「心」から「頑張ってほしい」と願ってくれれば自分の持っている力にプラスアルファの力が生まれると思います。見えない力ですがそれがあると信じています。プラスアルファの力・・・。それは仲間を信じる「信頼関係」から生まれると私は思っています。表面上のつながりだったり、その場だけで「頑張ろうね」なんて言っている関係では絶対に崩れます。過去のうちがいい例ですね。その前の段階で必ず「失敗する」という予兆がありますから。

選手たちが冬期前に設定したマイルの目標タイムは「3分57秒77」でした。簡単ではないと分っていて立てた目標です。冬期の途中でesaki先生から「目標として掲げている部分には届くかもしれないが、それではインターハイにはいけない」と指摘を受けています。私もそう思っています。どこまで届くか?周りから「無理に決まっている」といわれても目指すのはそこだけです。私は心から信じています。そして、それを応援して「期待している」と言ってくださる方々がいます。やるからには全力でやります。まずは4分00秒22という記録を更新することから始まります。目指すべきは「蛍光イエロー」の雄姿です。

挑戦します。応援お願いします。多くの人の「想い」を継いで、「力」に変えていきます!!期待してください!!
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期待?!→改め「原点」について考える

2009-04-05 | 陸上競技
先日kuboi先生方からPCにメールを頂きました。以前からお世話になっている方でkida先生と並んで私が最大目標とする指導者です。この冬期も何度かメールをしていたのですがメールアドレスが変わっていて戻ってきていました。Yahoo!メールとの相性が悪いのかと思っていたのですが、そういえばシーズン終盤にアドレスが変わったと口頭で聞いていた気がします。いつものパターンですね(笑)。

今のtabe高校は県内トップの指導者が2人そろっていて反則ですが(笑)、kida&kuboiの二大巨頭が同じube高陸上部の指導をしていた時期があるそうです(私が野球部部長だった時(笑))。ものすごい事ですね。今考えてもその場に居て第三顧問として勉強させてもらいたいくらいです。まー進学校なので私は絶対に行けませんが(笑)。

私が指導者になって2年目以降、お二人にはかなりご迷惑をおかけしています。分からない事や気になった事はすぐに質問していましたから、「面倒臭い奴だ」と思われていると思います。これまで指導について学ぶ機会がなかったのでお二人から学んだ部分はかなり大きいと思いますね。指導力もそれほどない私が初期段階から県選抜の合宿や国体関係で指導をさせてもらうというのはかなり大きな抵抗がありました。当時は自分がやってきた事が全てだと思う部分が強くありました。学生時代の私の練習スタイルを高校生レベルでやってもなかなか上手くいくはずもなく…。指導して2年目からそれなりに結果が出始めましたが今考えるともっと力を伸ばせたのではないかと思いますね。指導の原点はここの時期にお二人に様々な質問をしまくった事にあります(kida先生には今でもしつこく聞いてますが…)。

指導者として「勘違い」してはいけないと強く思ったのもこの時期からです。強い選手がいたらいつの間にかそれなりに評価を受けます。自然と「強いチーム」になっていきますから。当時うちは素人から始めた選手が県新人で2人決勝に残りました。それで結構指導が出来ると思い込んでいた部分がありました。大きな勘違いです。恥ずかしいですね。県新人の1週間前の県選手権では選手が部屋で麻雀していましたからね…。何のために競技に取り組むのかを理解させる事が出来ていませんでした。「人間的な成長」を掲げながら「本質」的な部分がきちんとできていなかったですね。茶髪や挨拶が出来なくても足が速ければ良いという指導者もいるかもしれません。が、教育の一環である部活動では決して許される事ではない。その事を最初の2年間で痛いほど感じました。私はかなり厳しくやっているつもりでしたが、その後数年もうまくチーム作りが出来ませんでした。20代だからだったといえば単なる言い訳になります。私が甘かった。それだけです。「速く走る」事以上に大切なモノがあります。ワイワイ楽しくやっていても絶対に見えないモノです。今になって考えると非常に恥ず
かしいですね。

正しい道を示してもらいながらここ数年間進んで来ました。やっとチームとしてある程度のレベルまで来たと思います。もちろんまだまだですが…。メールを頂いた事でもう一度原点について考える事が出来ました。全ては自分の力だけでやっているわけではない。選手をどう育てていき「社会人」としての「力」を身につけさせるか?ここができてくれば自然と競技力は上がっていきます。取り組む姿勢が全てだと思います。選手の将来を見据えた指導ができるようになって初めて「指導者」といえる気がします。

長くなりました。最初に書こうと思っていた部分については全く触れていません(笑)。ついつい自分の指導スタイルの原点について邂逅してしまいました…。書きたかった事また別に書きます(笑)。最初はタイトルを「期待?!」にしていましたが変えておきます(笑)。よくも恥ずかしくなくこういう内容が書けると思われるかもしれませんが、やはり原点ですから。2人の指導者に対しての「憧れ」から色々なモノが生まれていると思っています。

目指すべきはまだ先です!!という事でメールについてはまた書きます。
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