kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中国のマイルで獲るものは…

2011-06-20 | 陸上競技
マイルに出場するという所に到達するまでに私の中で大きな葛藤がありました。本当に出ても良いのだろうか…という部分です。選手に話をして私の中でも覚悟が決まりました。出るからにはきちんとした「走り」をして、未来へとつながるレースをすると。

中国大会前の最後のポイント練習の日、朝練時に「マイル準決勝では200mに出場するmihoは走らせない」と女子に伝えました。この状況になってもこの意味が分からないならそこまでだという思いもありました。中国大会最終日は200mがあります。この日の準決勝を走らせてしまうと200m3本持たないかもしれません。mihoを走らせて決勝に残ったとしても、200mを3本全力で走った後にマイルを走るのは体力的に不可能です。どちらも生かすために準決勝は走らせないという選択をしました。

準決勝では1年生を走らせる。この1年生を走らせてマイル決勝に残れればうちは絶対にインターハイに行ける。そう思っていました。上級生が本当にインターハイに行きたいのであればその舞台にmihoを立たせるために持っている力を全て引き出す必要がある。それが出来れば可能性はあると思っていました。

予選に関してはこれまでのメンバーで同じ走順で走ることにしていました。ある意味「決着をつける」という思いがありました。これまでのゴタゴタをどこかで終わらせないといけない。これまでやってきたメンバーで中国を走ることで「何か」が変わってくると思いました。これに関しては仲の良い方々から「もっとシビアに」と忠告を受けました。今後の事を考えると考えないといけない部分です。感情を全面に出してしまっては大きなミスにつながることもあるでしょうから。

マイル予選は4分ちょっとで通過できるだろうと考えていました。が、思ったよりもハイレベル。うちが4分3秒でプラスの4番目、ギリギリの通過となりました。前の組でバトンを落としたチームがいたので落ちなければ予選落ちになっていました。そういう意味でも神様が何かを感じ取らせるために「走れ」と言っているのだと思いました。「何か」です。

準決勝ではアンカーに1年生を置きました。それ以外は総体でバトンを落とした時と同じ走順です。ここもきちんと「決着をつける」という意味が強くありました。しっかりとバトンをつないでいって戦う。これを走らない選手に見せる。また、応援に来てくれたメンバーに見せる。チームとして機能させていくために大切な事だと思いました。結果的には4分4秒かかりました。準決勝敗退です。

レース終了後、ほとんど選手とは会話出来ませんでした。役員の仕事が続くのでほとんど身動きが取れませんでした。仕方ないことです。少し話をした時に「ベストラップで走れた」と満足した表情でした。ここに全てが集約されていると思います。インターハイを目指してやってきました。「ベストラップで走った」事は本人達にとって大きな事なのです。切なくなりました。この文章の意味は解釈が多様になるだろうなと分かって書いています。真意は推察してください。

とにかく大きなエネルギーを費やしてきたリレー、終わってしまいました。来年こそはインターハイ行く。そのつもりでチームを作りたいと思います。選手がどれだけ感じ取ってくれるか…。
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中国大会に至るまで…

2011-06-20 | 陸上競技
マイル、色々と思うことがありました。1年前に悔し涙を流して終わりました。なんとかしたいという強い「想い」とは裏腹に全く前に進みませんでした。「力」が無いわけではない。あるからこそ競技に集中できない状態がもどかしくてたまりませんでした。冬季に何度も何度もチーム崩壊寸前(普通なら壊れていたと思います)までいきました。何とか多くのエネルギーを使って持ち直してきました。本当に考えられないエネルギーを使ったと思います。

県総体、マイルのバトンが落ちました。全てが終わった…と。これまでの積み重ねがこういう形で出るのか、全ては終わりだと。何とか拾って走りましたが、チームとしての1年間の積み重ねが出るのだと思いました。総体は数年前に「顧問を辞めたい」と本気で思った時以上の無力感が残りました。この状態からどう立て直すのかを想像できない自分がいました。大げさに書いていると思われるかもしれませんが、これは現実です。耐える事ができるかどうかの精神的なストレスがありました。情けなくて…。

何度も書いてきましたがこういうものは試合が近づいてきたから、試合になったから問題となるわけではありません。もっと前からその「原因」となるものがあるのです。少なくとも1年前、チームはチームとして機能しなくなる「危険性」を持っていました。本当に大変な事がありましたから…。

中国大会をきちんとした形で迎えさせたいという想いはありました。チームとして機能しないままで終わるわけにはいきません。次に全くつながらない終わり方をするのは避けたかったですし、このままで終わるような状態では本人達にも何も残りませんから。これまで何度も「辞める」という状態を繰り返していました。県総体後も…。こんな状態で終わるのは…。繰り返しになりますがここに使われているエネルギーは考えられないほど肉体的にも精神的にも大きなものです。自分自身を奮い立たせながらやってきました。何かを残したいという自己満足なのかもしれませんが…。

中国1週間前の水曜日、卒業生が来ました。大切なポイント練習になるであろうことを感じ取ってだと思います。これは前も書きました。このときに3年生に「チームに何を残すのか」という話をしました。男子は女子をサポートする気がありません。みんなが自分のことだけをやり続けている状態でチームに残るものはありませんから。大切なことが何かを感じとることが出来なければ部活動をやってきた意味はありません。

それ以後女子はある程度気持ちを切り替えてできたようです。冬季から何度も何度もあった「トラブル」を越えてきたというのは何かしらの「想い」はあるのでしょう。最後にきちんとした形で終わらせるというのは大切なことが事だと思います。何とか「心」をつなぐ事ができるようになってもらいたいと思いました。

そして、中国のマイルにたどり着きました…。
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