kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード

2011-06-30 | 陸上競技
水曜日、かなり暑かったですが練習は少しだけ走りました。身体作りと走りを交互に入れていきたいと思っています。1時間程度で終わらせたいなと考えていたのでアップに関してはメディ投げだけにしました。サーキットをしておきたいというのはあったのですが時間が…。

アップをしてからすぐにドリル。最近天候が悪いときには脚運びをもう一度確認をしていました。こちらが狙いとする動きを様々な形で意識させてきました。ゆっくりとした動きではある程度意識できるようになっていますが、少し前に進むようになるとまた動きが変わってしまいます…。うーん、時間がかかります。それでも丁寧にやっていくしかありません。単純な動きですからきちんと意識が出来るかどうかが重要になります。「意識する」というのはやろうとしている動きがどのようなものかを理解しておかなければいけません。本質的な理解はできなくてもどのような動きをしようとしているのかは分からなければ、先には進まないですからね。効率よくやっていくためには理解が必要です。また、互いに見合いながら指摘できるようになると変わっていきます。数年前はここがきちんと出来ていました。自分の事だけではなく全員で強くなろうという雰囲気がありましたから、自然と強くなっていきました。ここは大事ですね。

その後、バトン走を。この時にテーピングを巻かないといけないといけなかったので前半はほとんど見ることができませんでした。この部分はやはり考えないといけません。テーピングが終わったら某スポーツメーカーの営業の方とお世話になっているスポーツ店の方が来られていました。話をしながら練習を見ることにしました。遠くから見ていると数人はスピード感を感じました。先日から男女複合のバトン走をやっているのですがこれが女子には良い刺激になります。スピードレベルを落とせませんからしっかりと走ることが出来ています。本当は男子は男子でやらないといけないのですが…。

意識が出来てきていますからある程度は動きが変わります。それに伴いスピードも高まります。インターハイを控えていますから全員でこの部分をサポートしていかなければいけません。うちの陸上部の名前を背負って全国に出るのですから力を高めるためには全員で支えないといけません。その意識を持ってやっていきたいですね。エースを育てるというのは本当に大切なことです。強い選手が入ってきていきなりエースになるようなチームでは面白くありませんから。育てていきたいと思います。

あとは勉強会。どれだけ真剣に取り組めるかです。しっかりとやっていきたいですね。まだまだ安心はできませんが少しずつ成長してきています。本物になってもらいたいですね。
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危機感を感じなければ

2011-06-30 | 陸上競技
水曜日の練習の途中できちんと最後まで動きを維持しない者がいました。以前からシンスプリントできちんと練習が積めない事が多かったのですが今回もそれだろうなと思いましたがあえてこちらからは何も言いませんでした。痛いから動きが保てないというのはこの時点では「言い訳」だと思いました。走練習に入る前に何も言いませんでしたし、勉強会の時に高周波を当てている姿も見ていません。この姿に危機感を感じました。そして「痛い」という予想通りの展開。考えないといけません。

1年生は基本的に甘い部分が多い。当然です。いきなり全てができるとは思いません。これまでの選手を見てきても1年生の最初からこちらが求めることができたという者は一人もいません。「できない」のではなく「知らない」のです。「知らない」のにできるはずがない。だから時間をかけて指導をしていく必要があります。遊びの延長のような陸上はできませんから、しっかりと教えていかなければいけません。

この子は入部当初からあちこちに痛みを訴えています。中学時代に肉離れをしてほぼ放置していたため中学3年生の時にはほとんどレースに出ていません。脚運びは悪くないのですが1年以上まともに走れていませんからやはり走れませんでした。春先から練習は他の者の半分程度。一生懸命に取り組むのは取り組むのですが「甘さ」が残ります。これでは今後も同じ事をしてしまうであろうと事あるごとに話をしてきました。県総体までは肉離れの部分が張って走れないと訴えていました。1年以上前のことですからその部分が肉離れを起こしている可能性は低い。筋力が回復していないことと伸びが悪くなっているのが原因だと考えていました。かなり言ってきましたがなかなか改善しません。県総体ではマイルの予選を走らせて64秒台で持ってきましたから今後の活躍は期待できます。

が、シンスプリントが治りません。高周波を当てるように指示を出していましたが言われたときにはやるのですがそれ以外の時にはやりません。家に持って帰って当てるようにと言っておいてもなかなか伝わりませんでした。故障の治療や身体のケアは自分自身がやらなければどうにもなりません。「明日やります」ではいつまで経っても改善はされないのです。中国大会前に「準決勝で走らせる」ということを伝えました。このことがどれだけ大きな事なのかを感じ取ることができていません。治療に対しても今一歩積極的になれない。競技に対しては意欲が高いのですがそれを十分に引き出すことができません。先ほども書きましたが「できない」のではなく「知らない」のです。知らないのだからどのように動くことが自分のためになるのかが分からない。しつこく教えていかなければいけません。中国大会ではラップで62秒5で走ったようです。持っている「力」はあるのだなと改めて感じました。

今回、練習の途中で「脚が痛いからテーピングをして欲しい」と言いに来ました。もちろんテーピングをしましたがこの時に少し話をしました。いつまでたっても怪我の治療ができないというのは自分自身の問題です。シンスプリントでテーピングを張るのであれば練習開始前に言う必要があります。最初の練習が無駄になってしまいます。こういう部分の積み重ねが大きな差になるのです。他の者が練習をしている時間にテーピングを張る。ここでも「差」が生まれます。本数が少なくなるのですから当然です。加えて、この時間他の選手の練習を見ることができません。他の選手が強くなろうとしている時間を奪っているのです。自分だけの問題ではなく他の人にも大きな迷惑を掛けていることに気づかなければいけません。

本人には話をしました。1年生で唯一中国大会を経験しています。他の1年生はどう思うでしょうか?故障して練習が十分にできていないのにレースに出ている。自分は出ることができなかったのに・・・。という感情は絶対に生まれます。それは仲の良いチームメイトであっても必ずあると思います。そうなるといつの間にかチームは崩れていってしまう。試合経験をしている者は他の者よりも謙虚に全力で取り組むようにしなければいけないのです。これはうちのエースになる選手にはいつも言うことです。「強いからこそ他の者よりも努力をする」のです。これができないと「強い者は練習をしなくても強いから・・・」という状況を生み出します。チームにとって良いことではありません。

「強くなりたい」という気持ちは強いと思います。日誌にはある程度のことが書けています。しかし、そのために何をしないといけないのかという認識が不足しています。ここが今後の伸びを決めていくと思います。「強くなりたい」のであればきちんと練習を積む必要があるのです。「想い」がなければ強くなりませんが、「想い」だけではどうにもならないのです。故障せずに継続した練習が出来る者だけが中学時代の記録を大幅に短縮できると思います。そのためには「当たり前のこと」をきちんと教えていく必要がある。

こういう事にどれだけ危機感を感じることができるかで選手の伸びが決まってくると思います。「言われてやる」のではなく自分自身で「このままでは練習ができない」「置いていかれてしまう」という危機感を持って臨むことができるかどうかです。この子は「素直」に話を聞くことができます。言われている意味がすぐには分からないかもしれませんが、繰り返し繰り返し話していくことで自分の行動を変えることができる選手だと思います。来年度インターハイに行くためにはこの子達の成長が不可欠です。練習が積める身体を作ることができなければ次には進みません。

どこまで伝わったかはこの子の今後の取り組みを見ていくしかありません。こうやってblogに書くということは他の選手に対してのメッセージでもあります。他人事ではないのです。自分自身に危機感を持って生活をしなければ良い結果にはつながりません。感じ取ってもらいたいですね。
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