kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

卒業生が来る

2011-06-28 | 陸上競技
色々あって月曜日から卒業生が学校に顔を見せてくれます。この時に色々な話をすることが出来ます。

こちら側の近況を報告すると共に卒業生の今を聞きます。これだけで約1時間にはなりますね。今回は陸上部の卒業生が2組、商業時代の卒業生が1組と3組の卒業生が来ました。1日にこれだけ来てくれるというのはなかなかありません(笑)。テスト週間に入っているからできることだと思います。普段なら練習があるのでそこまでの対応は難しくなりますから。

職場での話を聞くとやはり大変さが伝わります。しかし、高校時代に一生懸命に何かに取り組んだ経験がある者は職場環境にきちんと適応して働いていけます。やらなければいけないことを分かっていますから我慢するときには我慢できます。自分の思い通りに仕事が進むことはほとんどありません。そういう時にどう考えて動くのかで色々なものが決まってきます。
話を聞いていると社会人になってるなと感じる部分がかなりあります。学生時代とは発言する言葉の1つ1つが違います。多くの事を経験してきたからこそ自分の言葉で話ができるのだと思います。行き当たりばったりの生活では学ぶことも少なくなります。その場限りの話ではなく一人の大人として話が出来るようになっているというのは本当に嬉しいことです。年齢を重ねても中身のない話しかできない人もいます。

この子達には色々な話をします。今の状況を伝えました。理解してもらえるのは救いです。通常考えたら分かるであろう事が分からないという人間であれば卒業した後に関係が続く事はあまり考えられません。何が本当に大切な事が分からない限りは会話が成立しないからです。共感してくれるというのは価値観が近いからだと思います。

今まで多くの生徒と関わってきました。この中で全員が私の考え方、指導に付いてきたわけではありません。そんな完璧な指導が出来るとは思っていません。基本的な事、当たり前の事を求めてきましたがそれが伝わらないという事があります。それでも指導はしていかないといけません。当然のことです。理解されないから指導しないとううのではダメだと思います。どんな状態であっても諦めてしまったり、放置してしまったらそこで終わりです。

しつこい指導をしていくなかで生徒には伝わるものがあります。きちんと伝わっている生徒は卒業した後もうちで学んだことを大切にしてくれます。原点になるのだと思います。これから先もこうやって卒業生が来てくれるのを待ちたいと思います。
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意識の現れ

2011-06-28 | 陸上競技
月曜日、雨でした。テスト週間に入っていますが基本的な事はやっておかなければいけません。朝練ではサーキットを実施。蒸し暑い中でやるのでかなりの汗をかきます。選手には口うるさく言い続けていますが貧血対策をきちんとやっておかなければいけません。これからの時期は特に意識が必要になります。貧血になってしまうと練習効果が著しく下がってしまいます。自己管理も大切な練習の1つだと思います。

午後は階段を使ってのドリル。脚運びとタイミングを繰り返し意識させました。最初は重りを持って腕が使えない状態でタイミングと軸を作るイメージで。この手の練習は本人の意識が大きく影響します。やるだけの者は動きは全く変わりません。地味な基礎練習の効果は本人の「動きを変えよう」という意識レベルに比例します。言われた事をやるだけの者はほとんど変化なし。いつまで経っても動きの修正が出来ないどころか悪い癖がついてしまいます。こちらは繰り返し繰り返し注意をしますがなかなか意識できません。こちらの工夫が足りない部分もあるかもしれないのですが…。できないのであれば自分で空き時間に動きの確認をするという部分も必要となると思います。「言われたことだけをやる」というのでは成長はありません。自分が強くなりたいのであればしっかりと考えて行動しないといけないのです。繰り返すことが大事ではなく「目的を持った行動」をすることが大事なのです。

その後、本当に久しぶりに階段サーキットをしました。この手の練習は選手自身の「強くなりたい」という「想い」が顕著に現れます。普通の気持ちでは絶対にできないメニューです。補強と階段の昇り降りを組み合わせて段々と負荷を増やしていくものです。自分の意志で動かし続けないといけない。誰かとの競争ではなく「自分自身と向き合う」練習です。だからこそ「意識の差」が現れるのです。「苦しさ」「きつさ」が勝つのか「強くなりたい」という「想い」が勝つのかで大きな「差」になります。1年生が最初からこのような気持ちで取り組むのは不可能に近いと思います。やるだけで精一杯ですから。練習を繰り返している中で補強の動きが小さくなります。これに関して注意をするとまた大きな動きになる。言われてできるということは「強くなりたい」という「想い」が本物ではないということです。自分自身で最大限の負荷をかけなければ「目標」には届かない。最初からそのレベルには届かないから指導する側が厳しく接して意識レベルを上げるように関わるのだと思います。苦しくなってきたときに本当の姿が現れます。入学してすぐにこのメニューをやったら間違いなく辞めてしまうでしょう。それくらいの負荷がありますから。あとは、「自分はこんなにやっている」という姿を見せる者は信頼できませんし、強くならないと思います。自分のためにやっているという感覚ではなく「頑張っていることを認めてもらいたい」という部分があるからです。この辺りを見極めることも大事です。

ここ最近意識の変化が見られる者がいます。与えられた責任をきちんと果たすことができるようになってきました。1年前とは大幅に違います。「意識」が変わると取り組み方が変わってきます。自分の意志で体を動かすようなメニューではその姿が分かります。全員がこういう取り組みになれば大きくチームは成長します。これを「ここまではできないな」と感じるような者が多くいるようなチームでは絶対に強くなりません。当然です。本物に近づくためには日々の練習の繰り返しです。テスト週間中ですがやることは変わりません。見ていきたいと思います。
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