最終日の朝、無理をお願いしてバランスを整えてもらいました。「対校」ですから他校の先生にお願いするというのはさすがの私でも気が引けます。無理を言ってお願いして調整してもらいました。少し前に整体に行っていたのですが「これまで見たことがない」というくらい骨盤がずれていたようです。「このままだと肉離れする」という状況だったようです。恐ろしいことです。
1次アップではかなり身体が動いていました。何度も書いていますが練習での走りは昨年以上です。この動きでタイムが出ないということはないという感じです。それでも「結果」が付いてきていない。だから「苦しい」のです。この走りであれば絶対に25秒前半は出せます。それで中国にいけないということは絶対にありません。
が、200mの予選では全く別人の走りとなっていました。スタート直後から全く・・・です。予選を26秒5くらいで通過・・・。決して悪いタイムではありませんが間違いなく全力で行っています。25秒中盤で走らないと中国はありません。走り終わった後に「身体が重い」と言っていました。昨日に引き続き「弱音」を吐いていました。「ここまで頑張ってきたのだから」という弱気な部分が感じ取れました。本当に追い詰められているのだなと・・・。
何を言っても上手く入らないと思いました。「結果云々ではなく思い切り走れ」とだけ言いました。この状況になって技術的なことがどうこうではありません。動きも問題があったと思いますが、それ以上に「心」の部分の影響が大きいからです。「走れない」という思い込みが動きを制約しています。本来の精神状態になれば問題はない。が、それが一番難しい。「納得できる走り」ができるかどうかだと思いました。「結果」を求めるのは当然ですが、今の状況で「結果」を求めても意味がありません。「決勝に残れ」とも言いませんでした。「思い切り走る」。それだけです。
準決勝、スタートから別人の走りでした。これまでの鬱憤を晴らすかのような走り。向かい風の中で25秒8。組のトップで通過しました。鳥肌が立ちました。タイムでもなく走りでもなく「強さ」にです。県内でここまで追い詰められた状況で走っていた選手はいないと思います。ほとんどの選手は春先からある程度の結果を出していましたから、「自分がどれくらいで走れる」というのは予測がついていたはずです。女子エース、この追い詰められ、後がない状況でシーズン最高の走りをしました。「乗り越えた」のです。この上なく追い詰められた状態を乗り越えることができたのは「想い」だと思います。予選の走りを見て大半の選手は「中国は厳しい」と思ったに違いありません。全く走れなかった状況から正念場で力を出したとうのは驚きです。
後で他の先生から聞いたのですがレースを観戦していた保護者もレースを見て涙されていたようです。「走れるのか?」という気持ちは常にもっておられたはずです。その状況を「乗り越える」ことができた。精神的な成長は大きかったと思います。「やっと走れた・・・」というのが本人の率直な感想でした。「何も考えずに最初から思い切り走る」と決めてレースに臨んだようです。改めて選手の「強さ」に感服しました。
決勝では最初少し遅れてしましましたがラストの80mで前を走る選手を追うことができました。追い風参考ながら25秒2で走りました。前日の走りとは全くの別人でした。やっと本当のスタートラインに立てた気がします。中国に進むことが目標ではありません。これからが本当の戦いになるのです。とはいえ、「県で6位以内」というのさえ危うい状況にあったのは確かです。正念場で力を出し切ってくれた。通常の状況だったらできなかったかもしれません。「強さ」ですね。
blogの内容も「ひいき目」に見ている部分があると感じられるかもしれません。他の選手の内容よりもこの内容が大きいですから・・・。感情移入をしてしまうというのは私の悪いところでもあり、良いところでもあると思っています。これだけ練習に一生懸命に取り組んでいたのだから「戦う舞台」に立たせてあげたいと強く思っていました。
後日、少しあって本人と話をしました。厳しいようですが「易きに流れる」可能性がある人間関係を続けていたら勝負はできないと思ったからです。「覚悟を決めろ」と決断を迫りました。本人が勝負する気がないのであれば残された時間で力は発揮できません。「絶対に戦う」ということでした。時間がたって本人が話があるということだったので何かと思って聞きました。
正座をして「覚悟を持つ。自分のことに集中をして必ずインターハイに行って勝負をする」と決意表明をしました。性格的にこのようなことをいうタイプではありません。それが自分から口にするという事はやはり「想い」があるのだと思います。
「乗り越える」というのは簡単なことではありません。このような状況を乗り越えた。それも一気にタイムを昨年以上のものとしました。ちょっとずつ階段を上がって来たという感じではなく一気にです。残された時間を有効に使えれば本当に面白いことになると思います。勝負の舞台に立てるようにサポートしていけたらと思います。
1次アップではかなり身体が動いていました。何度も書いていますが練習での走りは昨年以上です。この動きでタイムが出ないということはないという感じです。それでも「結果」が付いてきていない。だから「苦しい」のです。この走りであれば絶対に25秒前半は出せます。それで中国にいけないということは絶対にありません。
が、200mの予選では全く別人の走りとなっていました。スタート直後から全く・・・です。予選を26秒5くらいで通過・・・。決して悪いタイムではありませんが間違いなく全力で行っています。25秒中盤で走らないと中国はありません。走り終わった後に「身体が重い」と言っていました。昨日に引き続き「弱音」を吐いていました。「ここまで頑張ってきたのだから」という弱気な部分が感じ取れました。本当に追い詰められているのだなと・・・。
何を言っても上手く入らないと思いました。「結果云々ではなく思い切り走れ」とだけ言いました。この状況になって技術的なことがどうこうではありません。動きも問題があったと思いますが、それ以上に「心」の部分の影響が大きいからです。「走れない」という思い込みが動きを制約しています。本来の精神状態になれば問題はない。が、それが一番難しい。「納得できる走り」ができるかどうかだと思いました。「結果」を求めるのは当然ですが、今の状況で「結果」を求めても意味がありません。「決勝に残れ」とも言いませんでした。「思い切り走る」。それだけです。
準決勝、スタートから別人の走りでした。これまでの鬱憤を晴らすかのような走り。向かい風の中で25秒8。組のトップで通過しました。鳥肌が立ちました。タイムでもなく走りでもなく「強さ」にです。県内でここまで追い詰められた状況で走っていた選手はいないと思います。ほとんどの選手は春先からある程度の結果を出していましたから、「自分がどれくらいで走れる」というのは予測がついていたはずです。女子エース、この追い詰められ、後がない状況でシーズン最高の走りをしました。「乗り越えた」のです。この上なく追い詰められた状態を乗り越えることができたのは「想い」だと思います。予選の走りを見て大半の選手は「中国は厳しい」と思ったに違いありません。全く走れなかった状況から正念場で力を出したとうのは驚きです。
後で他の先生から聞いたのですがレースを観戦していた保護者もレースを見て涙されていたようです。「走れるのか?」という気持ちは常にもっておられたはずです。その状況を「乗り越える」ことができた。精神的な成長は大きかったと思います。「やっと走れた・・・」というのが本人の率直な感想でした。「何も考えずに最初から思い切り走る」と決めてレースに臨んだようです。改めて選手の「強さ」に感服しました。
決勝では最初少し遅れてしましましたがラストの80mで前を走る選手を追うことができました。追い風参考ながら25秒2で走りました。前日の走りとは全くの別人でした。やっと本当のスタートラインに立てた気がします。中国に進むことが目標ではありません。これからが本当の戦いになるのです。とはいえ、「県で6位以内」というのさえ危うい状況にあったのは確かです。正念場で力を出し切ってくれた。通常の状況だったらできなかったかもしれません。「強さ」ですね。
blogの内容も「ひいき目」に見ている部分があると感じられるかもしれません。他の選手の内容よりもこの内容が大きいですから・・・。感情移入をしてしまうというのは私の悪いところでもあり、良いところでもあると思っています。これだけ練習に一生懸命に取り組んでいたのだから「戦う舞台」に立たせてあげたいと強く思っていました。
後日、少しあって本人と話をしました。厳しいようですが「易きに流れる」可能性がある人間関係を続けていたら勝負はできないと思ったからです。「覚悟を決めろ」と決断を迫りました。本人が勝負する気がないのであれば残された時間で力は発揮できません。「絶対に戦う」ということでした。時間がたって本人が話があるということだったので何かと思って聞きました。
正座をして「覚悟を持つ。自分のことに集中をして必ずインターハイに行って勝負をする」と決意表明をしました。性格的にこのようなことをいうタイプではありません。それが自分から口にするという事はやはり「想い」があるのだと思います。
「乗り越える」というのは簡単なことではありません。このような状況を乗り越えた。それも一気にタイムを昨年以上のものとしました。ちょっとずつ階段を上がって来たという感じではなく一気にです。残された時間を有効に使えれば本当に面白いことになると思います。勝負の舞台に立てるようにサポートしていけたらと思います。