kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

質の高い練習

2012-06-09 | 陸上競技
 土曜日、この日は中国大会1週間前の大切なポイント練習です。練習量は落とし気味になっていますがまだ完全な回復はしていないはずです。それでも感覚的にはかなりよくなって来ているのでかなり走れるのではないかと考えていました。ここ最近の動きを見ているだけでもそれは現れていましたから


通常であれば試合と同じウォーミングアップにするのですが、練習パートナーを必要とするので全体で一緒に行いました。動きの確認をするにはこちらの方が良い部分があります。軸作りと基本的なドリルを中心に行いました。かなりいい動きです。もも上げまではこれまでで一番良い感じです。

流れ的にハイスピードの走りを最初にしておきたかったので、バトン走を実施しました。出来るだけ高いレベルの走りをさせておきたかったので。ここもかなり良かったですね。幅跳びとハードルはこの練習が終わった時点で別メニューにしました。実施内容は出来るだけ厳選して疲労が残らないように細心の注意を払いました。とは言っても幅跳びは信頼できる社会人選手に任せる事にしていました。中国だけではなくこれから先を見据えてやっていかなければいけません。しっかりとバネを使い切る位の練習をしてもらいました。跳躍自体もかなり形になって来ています。自分のやりたい種目に対しての練習ですからキツくてもしっかりと取り組みます。良い傾向ですね。

ハードルも追い風の中での練習としました。本人が疲労を気にする部分があるので練習量自体はかなり抑える事にしまた。ショートハードルだけなのでそれほど強い負荷をかけなくても良いと思っています。かなりいい動きをするようになって来ていますから、質の高い練習をする方が良いですからね。ハードルをしっかり跳んでから120mで終わり。集中が続くように早めに終わらせました。

短距離系はカーブのSDを実施。中国大会に向けての練習に合わせました。女子エースは全て男子と一緒に走る事にしました。女子では刺激にならないくらいの差がついています。他の者の動きが悪いのではなく女子エースが良いからです。昨年もこの形で行いました。走れるようになっているという証拠かなと。かなり感じが良いですね。

ポイント練習として150mを実施。200mのための練習です。昨年から大会前には150mを走って調子の確認をしています。ほとんどタイムは計らないのですがポイント練習の最後の段階では計るようにしています。動きの良さは私が見ても間違いないですし、本人の感覚的にも良いのですが「自信」という部分では本人に何かしらの指針が必要になると思っています。特に県総体の決勝では走れましたが、不安になる部分もあるでしょう。自信になる何かがある方が良いと判断しました。

この日の150mは過去最高でした。こうなるであろうという予測は立っていましたが、本人は不安があったでしょう。これだけ良い動きをしているのだからタイムが出ない可能性は低いと思います。どれだけ言葉で話しても実際の自信にはつながらない部分があります。県総体前と比べてかなりのスピードが出ています。あえて書きませんが総体1週間前のタイムと比べても間違いなく走れています。総体前でも昨年のベストと同じくらいのタイムで走っていたのですが、そこにまだ不安があったのでしょう。今回走って安心をしていました。目標としている所まで来ました。精神的な安定があるというのは大会前には本当に大きいというのが分かりましたからね。闘えるレベルだと思います。

他の者はしっかりと走らせました。男子は150mのセットを組みました。これまではあまりやった事のない形ですが、爆発的に乳酸を蓄積させる練習です。高校生では力を使い切るほどなかなか走れません。男子であっても先の事を考えてしまうのか一気に力を出し切れません。ここはやっていくしかないですね。ひたすら乳酸を溜める練習を行いました。
女子もしっかりと走らせました。ここ最近、ガッツリ走らせるようにしています。疲れてきてから集中が切れてしまう部分があったのでしつこくしつこく言い続けました。この日は集中が保ててかなり良い動きをしていました。本来の動きができてました。これだけ走れれば秋が楽しみなのですが、この状態がどれだけ続くか心配です(笑)。

かなり充実した練習ができました。大会前としては最高レベルの内容だったと思います。これまでこの段階でしっかりと走れて大会で上手くいかなかったということはありません。あとはメンタル的な部分をコントロール出来るようにしていかないといけません。力を出し切れるようにする事だけです。

出切る事を全てやっていきたいですね。
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雨降りの練習

2012-06-09 | 陸上競技
金曜日、この日は予報通りの雨。練習はこの状況を想定して「動きの確認」としていました。

前日の練習で疲れのあまり集中力が切れている者がいました。疲労はこういう部分に影響しますが危険です。万が一怪我をしたらどうするのか?実際、前日の練習の中でハードルをまたぐ時に転倒した者もいます。大事には至りませんでしたがこれでシーズンを棒に振ったらどうするのか?本当に気を付けなければいけません。この日の課題は「集中すること」です。そのために自分からしっかりと声を出すように指示を出しました。自分が今から練習をするのだという意識、周りの者がきちんと動きに集中できるように投げかける。こういう雰囲気ができなければ質は上がりません。
この話をしているところで練習が終わった部活動がボクシングごっこをしながら集合の後ろを通っていきました。激怒です。たった10分程度しか練習しない状況でさらに他の部の妨害をするとは・・・。周りの状況が見えないというのはどうなのでしょうか。考えられません。温度差がありすぎます。言っても仕方ないことかもしれませんが「遊びの延長」で部活動をやるのは良いことではないと思っています。こう考えるとうちの部は「特殊」な部類なのかもしれません。どうなのでしょうか。

中国組は完全に落とし。軸づくりをしっかりと行ってから20分程度専門に分かれました。これも動きの確認です。必要最低限の練習量にしてあとは回復に充てるという状態にしました。終了後はすぐに解散。早く帰らせて休ませることに。だらだらやるのだけは避けたいですから。翌日がポイント練習となっています。そこへ向けてどうするかだけです。話を聞いていくと体調はかなり良くなってきているようです。前日にトレーニングを行ったにもかかわらず筋肉痛は最低限で治まっているとのこと。ドリルの動きなどを見ましたがかなり良かったですね。

それ以外のものは地道な練習。階段ドリルから入りました。軸を作りながら階段ドリル。足運びと重心移動を繰り返しました。やはりこういう地味な練習がうちの基本だなと改めて感じました。目立つ練習ではなくこういう見えない積み重ねが大きな差を生みます。「やるだけ」のドリルではなく集中してしっかりと動きを高めていく必要があります。この辺りが自分自身でできるようになってくると全く違ってくるのですが。

少し話が前後しますが、動きの確認でスティックを使おうと思ったのですが探しても見つかりません。「水曜日の練習の時に競技場に忘れてきたのではないか?」とのことでした。信じられません。確認しに行くと置いてあったとのこと。大きな袋に入れているのですがそれを何故忘れてしまうのか?水曜日、私は練習終了後すぐに次の行動に移りました。「忘れ物がないように」とは言いませんでした。自分たちの使ったものですから言わなくても持って帰るのが当然です。何をやっているのか。

水曜日は「集中すること」「効率が悪い」という部分を指摘しました。その後の練習には集中していたのですが、荷物の運搬を忘れるとは・・・。これではどれだけ良い練習をしても意味がありません。練習時間だけ、練習だけをきちんとできたところで意味はないのです。このスティックは何年も前から使っています。卒業していった選手たちが自分たちで切って作ったものです。それをこんなに適当に扱うというのは・・・。なかなか「全体のつながり」ができません。言われたことだけはできるのですが、そのことが他の部分にどうつながっていくのかが見えていない感じです。これでは・・・。こうやって課題が浮き彫りになっていくことで成長ができるのですが、数年間積み上げてきたことがまた一からやり直しというのはきついですね。そんなものなのかもしれませんが。

この日は全体練習をかなり早く切り上げました。理由は・・・。選手に日本選手権のテレビ放送を見させるためです。雨だから練習がそれほどできないというのもありますが、「自分がやっている種目に興味を持つ」という部分が最近の高校生には不足している気がします。うちの選手だけかもしれませんが。興味を持って見ていく。日常生活の中に「競技」が入っていくことが大事です。有名選手を見てサインをもらうというのが大事ではなく、その立ち居振る舞いであったり、集中力であったりを学ぶ必要があります。強い選手になればなるほど注目を集める。だからこそ日常生活をきちんと送る必要があるのです。この辺りもしっかりと感じ取ってもらいたいですね。

私も久々に早い時間帯に帰宅。ゆっくりしました。
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