kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強めのポイント練習

2012-06-07 | 陸上競技
水曜日、この日は中国組はポイント練習としていました。月曜日に全体的にかなり調子があがっていたので一度負荷をしっかりとかけておきたいというのがありました。月曜日がレースだったら間違いなく自己ベストが大幅に更新できるであろうという勢いがありました。が、大会までは10日以上あります。このままの調子を維持するというのは難しい。ある程度負荷をかけてあとはひたすら休み回復させて勝負という感じでしょうか。

「受け身」で何とか調子を維持しようとするのも一つの手段だと思いますがそれで勝ち上がれるほど甘くはないと思います。あくまで「挑戦する」という姿勢を忘れてはいけないと思います。月曜日は「この調子で走ったらケガをするかも」という不安を持っていましたが、コンマ何秒かの勝負をしようとしているのです。守りに入らずにしっかりと攻めていきそれで勝負ができるようにしたいと思っています。

朝練では中国組以外は階段を使ったドリル。これも地味な練習ですがしっかりとやっておく必要があると考えています。足運びを中心とした練習です。基礎の基礎。応用はもっとずっと先で良いのではないかと考えています。実力に見合った練習をしっかりと行っていく必要があります。時間をかけてしっかりと行っていきたいですね。中国組はそれぞれ課題を与えての練習。助走のリズムづくり、リード足の接地ポイントの確認、重心移動と必要な練習を行いました。細かく分けていくともっともっとやることはあるのでしょうが、これからあせって何かをやると言うよりは「やってきたこと」をしっかりとやる方が良いと思います。


午後は競技場で。強めのポイント練習。前半は動きの確認とバトン走。この日も特に重心移動にポイント置きました。今までもここの重要性はずっと言い続けてきましたが女子エースの復調の鍵はここにありました。しつこくしつこくこの部分を重視していくことで動きの質も変わります。悪いときは重心が移動しないで脚だけがめちゃくちゃ動くという状況もありました。前に進むことが大事です。大きくなりすぎないようにしながらも前に前にの意識を持ち続けたいと思います。

バトン走を行ったら専門練習に移ろうと思っていました。が、とにかく効率が悪い。うだうだやっています。できるだけ早くやってしまいたいと考えていたのにも関わらず、なんだかんだでかなりの時間を要しました。久々に怒りが・・・。走るだけなのにレーンに入るまでに無駄に時間がかかる。加えて走り始めたら明らかに動きがおかしいものが・・・。ずっと「脚が痛い」と言っている者が走れません。それなのにも関わらず何も言いに来ることなく中途半端な走りをしている。「走るだけ」の練習では意味がありません。痛いのであれば他にやることがあるはずです。練習に見合ったケアが全くできていません。持っている能力は間違いなく全国レベルだと思います。しかし、このような状態では引き出されません。激怒。

中国組は幅跳びとハードルに分けました。他の者は少し集めて話を。こういうときにどれだけ集中して練習ができるのかが大事。中国に出場する選手のプラスにならなければいけないはずの選手達が足を引っ張ってどうするのか?もっともっと高い集中力を必要とするはずです。また、この期に及んで「自分の身体のケア」が不十分というのはどういうコトなのか?1年生はやり方がわからないのならしっかりと聞く必要があります。もっといえば上級生が細かく教えていく必要があるのです。「知らないからできない」ではないはずです。女子エースを引き合いに出しましたが、練習以外の時間は全てと言っていいほど自分の身体のケアに充てています。高校生では難しいのかもしれませんがそれくらいの「覚悟」を持ってやっています。他の者の取り組みは残念ながら10分の1も無いと思います。なぜ、その姿をみて「自分の取り組みの甘さ」に気がつかないのか?大きな疑問です。この「甘さ」が中国大会に届かなかった大きな要因だということに気がつかなければいけません。甘い。

幅跳びはかなり跳躍選手らしくなってきました。まだまだ足りないところがありますが助走からの跳躍は「それらしく」なってきました。スプリントがかなり速くなっているのでこれをうまく跳躍につなげることができるかがポイントになります。油断すると助走が完全にスプリントの動きになってしまいます。それだけ速く走ったら踏み切れないだろうという感じです(笑)。うまく持って行ければ6m後半が狙えると思っています。そのためにはジャンプ系の強化が必要になるのですがめちゃくちゃ苦手です。笑えないくらい。すぐに克服できるものではないですがしっかりと取り組ませたいですね。
ハードルは上下移動のない動きがポイントになります。ハイハードルですから高く越えると着地時に潰れてしまいます。また、ここでブレーキがかかるとインターバルの走りができません。このあたりを朝練で確認してそれから実際のハードリングへ。ほとんどが本人の感覚が中心です。技術的な部分で細かい所だけを指示しています。この日はかなりスムーズにできていました。上手く仕上がっている感じがあります。

スプリント系は強めに走りました。しっかりと負荷をかけておきたいという気持ちが強くあったので。土曜日にやった練習とほぼ同じ内容としました。前日に筋肉的にダメージを与えているのでMAXでは走れないだろうと考えていました。爆発的な動きは出来ないだろうと思っていました。バトン走の時に動いているのはわかっていましたが、紙一重の所でやっていかなといけないことは明らかです。中途半端な練習は出来ないですから。
この日も他の者とは差を付けて走らせました。150mと120mを衷心に行いましたが爆発的に動いていました。+αを短時間のレストで走らせましたがこちらは全く(笑)。今まで女子の指導をかなりやってきましたがここまで1本1本で力を使い切る選手はいませんでした。十分だと思います。練習終了後は歩けない位フラフラでした。本当にすごいなと思います。全開の状況ではなくてもここまでスピードが出せるというのは、きちんと調整をすれば本当に面白い事になると思います。練習終了後すぐに回復のための行動に移りました。とにかく疲れを抜く事を意識させないといけないですから。

練習の走り自体はかなり良かったと思います。久々に手応えがあります。他の者もです。あとは集中を保ってどこまでできるかですね。全体が勝負するという気持ちになってくると本当にすごい事になると思うのですが。中国組は各自がしっかりと考えて動いてもらいたいですね。
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