kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強くなりたい

2013-07-11 | 陸上競技
水曜日の練習中、かなり衝撃を受けました。自分自身の甘さというかもっとしっかりと先を見ていかなければいけないなと感じたことがあります。

水曜日、ある程度負荷をかけておきたかったので120mを走りました。この中で大きなエースと男子選手が一緒に走るようにしていました。自分よりもスピードがある選手と一緒に走り続けることでオーバースピードトレーニングにもなります。普通に走ると男女の差があるので勝つのは難しいのですがタイヤ引きをする時にはこの差がなくなります。かなり強いと思いますし、中国大会が終わってから間違いなく意欲が高まっています。男子であっても負けたくないというオーラが出ています。これまでは優しすぎる部分があって大会で自信が持てなかったり遠慮してしまう部分があったのですが、県総体や中国大会が大きな自信につながったのだと思います。

男子選手がなかなか追いつけないので少し声をかけました。タイヤ引きで差をつけてスタートすると差が縮まらないので男子が自信を失ってしまうのではないかと感じたからです。大きなエースの力は全国的に見てもかなり上位です。40位前後ではないかと思います。力がある選手と走っているのですから簡単には勝てません。そのことを話していました。

すると大きなエースが、「40位くらいなんですか?」とちょっと不満気に言っていました。インターハイに出場する選手は各種目66人います。今回のインターハイでは組で6番目くらいの位置です。8組ありますから参加選手の中でも40番前後になるのは間違いないと思います。しかし、この順位に全く納得がいかない様子でした。そこで、何番くらいなら納得できるのか?と聞くと「8番以内に入って決勝に行きたいんだけど」という返答でした。

私はラウンドを進みたい、12秒10前後が出ればと考えていました。それくらいの力は間違いなくあります。レース展開が上手く作れれば十分可能なタイムだと思っています。しかし、大きなエースはそこは一切考えていないのです。日誌には目標タイムを11秒9と書いています。本気でこのタイムを出して決勝に残ろうと考えているのです。驚いたというか私自身の甘さに気づかされました。

中国大会以降、競技に対する取り組む姿勢がかなりかなり良くなりました。勝ちたいというオーラが出てくる感じです。男子であっても負けたくないという気持ちが全開です。私は指導者としてその気持ちをしっかりと感じ取ってあげれなかったことを反省しなければいけません。本気で戦うために練習をしているのですから。

その気持ちが練習中の変化に大きく現れています。今の状況なら強くなるためなら何でもするという気迫があります。本当にどんなトレーニングでも乗り越えて行くと思います。良い方向に向かっているのです。指導者が管理したからこのような気持ちになったのではありません。本人が戦いたいと心から思い、高い目標を掲げたからこそそこまでのモチベーションになっているのです。私はきっかけを与える事はできたかもしれませんが最終的に選手の想いが全てだと思います。戦いたい、持っと強くなりたいという想いがあるから練習に取り組めるのだと思います。

ラウンドを進みたいという目標を掲げていたのですがもっと上を目指した練習をして行きたいと思います。負荷を増やすというのではなく課題となる部分の克服と武器となる部分を伸ばす事を徹底してやっていきたいと考えています。

日誌に「練習が楽しい」と何度も書いていました。強くなるために悲壮感があるわけではありません。少しずつ走れるようになっていく自分が楽しいのだと思いますし、目標に向かって進んでいる事が実感できる楽しさがあるのだと思います。この事を周りの選手がどのように感じ取れるか?自分もできると思えるか、特別な事だと思うのかだと思います。これが全体に波及すると本当にチーム全体が強くなると思います。身近にいる選手がどれだけ真剣に競技と向かい合おうとしているかは感じ取れるはずです。

強くなりたいという想いは間違いなくエネルギーになります。志が高い選手と一緒に練習ができる事を指導者として嬉しく思います。みんなで強くなるチームになってもらえたらと思います。私自身、もっと志を高く持たなければいけません。しっかりと向き合っていきたいと思います。
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久々に走る

2013-07-11 | 陸上競技
水曜日、毎日のように「暑い」と書いていますがこの日も例外なく暑かったですね。これから夏休みに向けてどうなつのか??この状況下で本当に練習ができるのか。大きな疑問がありますがそれでもやっていくしかありません。とにかく健康に気を配りながらやっていきたいと思います。

朝は少し涼しいので日陰で動きの確認。足運びと接地の感覚を確認しました。チューブを使っての足運び、そこから一瞬で地面に力を加える練習です。階段ドリルと組み合わせて行いたかったのですが時間的に厳しかったのでこの2つをひたすらやりました。感覚的には悪くないとは思います。素早い切り替えができない選手が数名いますがこれは筋力的なモノが影響していると考えています。

そういえば「blogram」というサイトに登録してこのblogの「成分」を分析しています。blogの内容を客観的に見て「blogの中心は何?」というのを示してくれるものです。気が付くと「筋トレ」がこのblogの一番の売りとなっているようです。いや、基本的には陸上競技の指導の中にある要素の一つなのですがどこをどう間違ったか方向性が大きく変わってきています(笑)。そんなことを気にしながらこのblogを呼んでいる人はいないと思いますが。

午後は「絶対に走る」と決めていたので予定通り実施。ハードルを使っての動的柔軟から入ってドリル。この時点で暑さがかなりのものでした。1つ1つの練習に休憩を取っていました。このほうが集中が保てるのかもしれませんがとにかく時間がかかります。逆にダラダラしてしまうのがすごく嫌だったので指示を出して少し急かしました。キリが良いところまでいってから休むほうが流れができます。炎天下に数十分居続けるわけではありませんから問題はないと思います。ここを切り替えていかなければいけないと思いますね。

いつも通りの流れで進みました。少し本数を少な目に。1本1本のスピードがそれなりに上がっていますから休息も必要になりますし、暑さのためダメージも残ります。後半の練習のためにも気持ち抑えめにしなければ持たないと思ったので。県総体が終わってから走練習を行うときには必ずバトンをやるようにしています。2か月後、1年後にきちんと勝負をするためにはこの「感覚」をひたすら身に着けさせなければいけないと考えています。付け焼刃のように試合が近づいてきたからバトンをやるというのではなく、年間を通じて「バトンの受け渡し」を意識した練習を行うようにしたいと考えています。もっと早くにそういう取り組みをしていたら全く違う結果だったかもしれません。

その後はスタートへ。これも繰り返しです。一人、スタートが全くできません。音が鳴ってから頭の位置が全く変わらない。前に進まなければいけない部分が上に上がる。前に進まず垂直に上に上がる感じなので遅れます。当然ですが。他の選手も以前に比べて自分のスタートの動きや他の人の動きにかなり関心を持つようになってきています。比べたり、改善しようとしたり。この選手の動きを見ていて「頭が進んでいないですね」と冷静に分析できていました。これをアドバイスしてあげたり、自分の動きに照らし合わせたりすること動きも変わってくると思います。全体的にスタートの改善がされてきていると思います。

高跳選手と小さなエースが一緒にスタートをしたのですが「3歩目」まで高跳選手が抜群の動きを見せます。正確に言うと飛出しがすごい。小さなエースのスタートはかなり上手いと思っています。それなのに数歩とはいえ前に出るというのはどういう事なのか??バネという大きな武器が生かされているのだと思います。まー技術的な部分がほとんど備わっていないので身体が起きてしまいそこで終わりなんですが(笑)。ここからは小さなエースには勝てません。当たり前ですが。とはいえ、60mまでかなりついて行きます。4継は1走が変わるだけなので非常に面白いと考えています。そのために跳躍選手にひたすらはしらせています。跳躍と走練習の割合を同じくらいにしています。今後のことも考えて・・・ですね。

最後にタイヤ引きを。中国大会以降、100mを意識した練習が中心になっていました。時間的な関係もあり短い距離を中心に練習を進めるという感じです。しかし、今後のことを考えるとやはり200mが走れる練習をしておかなければいけない。そこで120mのタイヤ引きを行うことに。久々の長めの距離なので気持ち本数を抑えめに。120mのタイヤ引きと60mを組み合わせて走ることにしました。120mがどれだけ走れるかというのは大きなことだと思います。その後、すぐに60mを走ることで感覚を作っていきたいと考えています。タイヤ引き120mは単純に120mを走るのとは違います。技術的な要素も多く含んでいます。何よりタイヤを引くので普通に120mを走るよりは間違いなく負荷がかかる。うちの練習場所では直線で120mしか取れませんからタイヤ引きをすることで200m対応の練習となると思っています。これを3セットやりました。かなりの負荷がかかったと思います。

久々に走りましたが雰囲気的にはいい感じでできたと思います。最初はどうなることかと心配していた部分もありました。暑さもありますし、追い込むという練習がここ最近できていなかったので「心」の部分がどういう方向に向かうか分からない部分がありました。しかし、これは杞憂に終わりました。これに関しては書きたいことがあるのですがちょっと話が長くなるので記事を別に書こうと思っています。良い練習ができました。

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