kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合宿1

2014-07-25 | 陸上競技
22日の火曜日から1泊2日で毎年恒例の合宿を実施。この合宿に参加させてもらえるようになって指導する力、見る力が少しずつ向上してきていると思います。県トップの指導者が中心に指導をされますから本当に勉強になります。私は基本的に裏方。時には私が指導する以外の経験も必要です。今回はインターハイとの日程がかなり近くなっているのでインターハイに出場する4人は別メニューで実施させていただくことにしていました。大変申し訳ないのですが・・・。さすがに量を追うというのは難しいですから。

合宿の最初に先輩指導者が全体に話をされました。何のためにこの合宿をやるのか?という話です。合宿が実施される時期、これは夏休みに入ってすぐです。これからの夏休みをどのように過ごすか?「自分が変わるきっかけを見つける合宿にする」という内容でした。これまで自分ができていると感じていたことが実はできていない。やりたくても頑張りきれなかった部分をこの合宿で最後まで粘ってみる。声を出すのも一人ではなく全員が出す。人任せにしない。これはいつも話している内容ですがこれを他の指導者から言われるということが本当に大きなことだと思っています。自分たちは本当はもっと強くなれるというのを感じ取ってもらいたいと。

練習は午前中は基本から。これもいつも実施している内容ですが壁を使った重心移動。それを行う前に「身体の中心から動かす」という感覚を意識。基本的なことですがすごく大切なことだと思っています。これができるようになるかどうかで走りも確実に変わる。動的柔軟を行ってからその場でのハードル越え。これは地味なトレーニングという感じにもなるのですが、「中心から動かす」という基本的な感覚を身に付ける者にもなります。こう見えてもハードル専門だと自負していますからこの手の動きを修正しなければいけないと思っています。他校の選手も含めて基本的な「姿勢」の話を。言葉では説明しにくいのですが「やったつもり」になる動きでは意味がありません。誤魔化すことをしない。本人は誤魔化すつもりがなくても実際にはそのような動きになっている。ここは絶対に意識ないといけません。「軸」という話をよくしますが高校生には分かりにくいかもしれません。「身体をまっすぐしなさい」という部分ですね。うちの選手は一応バランスディスクを使って常に重心を取る動きをしています。少しずつこの手の動きは身に付いてきているのかなと。

普段から同じような感覚&練習形態でやっている学校が集まっていますから、丁寧にやっていくことで動きの確認になります。常々師匠が言われていましたが「意識が高い選手は2日で動きが変わる」という部分があります。本当に自分のためにやろうと思えば一つ一つの動きを大事にします。どうすれば動きが変わるのか?この動きの意味がどう走りにつながっていくのか?ここを理解することで確実にかわります。ここを大事にしてもらいたいですね。他校と一緒に練習をする最大のメリットは「環境が変わること」です。普段やっていることが試されることに加え、他者の目がありますから集中して練習することができます。初めてやる動きであればなかなか意識できない&感覚をつかめない部分があるかもしれませんが、普段やっていることの延長になるのであれば普段よりも効果は上がるはずです。

ある程度のところまで一緒に練習をしてインターハイ組は移動。タータンの上で練習をしておきたいというのがあったので別メニューで練習をすることにしました。14時過ぎから練習を始めましたがびっくりするほど暑い。尋常ではありません。調べてみると31度くらいでした。さらに気になって調べてみると甲府は同じ日に34度。いや、どうなんですか??タータンの上は照り返しもあるので40度を超えているのではないかという暑さ。休みを挟みながら練習をすることに。選手にはとにかく直射日光に当たらないように(不可能なのでできるだけ日に当たらない)話をしました。首の部分は冷たいタオルを使う。できるだけ帽子をかぶる。さらには腕に直射日光が当たらないようにカバーするアームガードの準備などを指示しておきました。「日焼けするのが嫌だ」というのもあると思いますがこれだけ日差しが強いと日光に当たるだけでダメージを受けます。「日焼けしたほうが強そうに見える」というのはありますが、ここまで強い日差しを受けると疲れが抜けなくなる可能性があります。完全に「やけど」状態になります。

それでもやるべき練習は実施。並走、バトンパス。今回は風の影響も考えてホームストレートとバックストレートでの練習も行いました。常日頃から会話をするようにしています。自分の走りの状況をきちんと相手に報告する。お互いが相手の状況を確認しておくことでバトンミスが発生する確率が大幅に減ります。風の影響も同様。判断することができるかどうかと相手の状況を把握することは同じだと思っています。うちのバトンがすごくうまいとは言い切れません。それでも「失敗をしないための練習」をしています。渡らない、落とすというミスはしばらく見ていません。油断はできませんが本人たちがそれぞれの局面でしっかりと相談して行動できているのだと思います。

スタート練習をしようと思ったのですがあまりにもタータンが暑すぎて不可能だと判断。短い距離を1セットは知って終わりとしました。90-60-60を走って終了。少ないと思いますが翌日もタータンで走るつもりでしたから少し抑えめに。「走り込み」と「スピード練習」は分けたいと思っています。この日はスピード練習としての位置づけでした。動き的にはよくなっているなと感じています。小さなエースは試合になると本来の力を発揮します。1週間前くらいは1走に負けていましたし(笑)。この日は「微妙」と言いながら1走を置き去りにしていました。1走も悪くないのです。かなり走れている状況ですから調子的には良いかなと思っています。大きなエースもよく走れていました。その中で3走も良い走り。中国前や国体合宿の時の走りとは違います。ちょうど1週間前なのでそろそろ痛みが出てくるのではないかという不安もありましたが大丈夫。戦えそうな手ごたえはあります。

合宿組はしっかりと走ったようです。良いこと。そういう機会も重要ですからね。いつもスマートな練習をしているようでは駄目。時にはしっかりと走る。そのバランスだと思います。暑い中でしたが選手も刺激を受けながらできたのではないかと思います。良い一日でした。
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blogの存在

2014-07-25 | 陸上競技
blog開設をしてから3315日。この前から毎回書いていますからトータルで約10年。書いている内容はそれほど大きく変わっていないと思います。時にはどうでもいい記事、時には突っ込んだ記事。特にこの突っ込んだ記事は批判を受けることがあります。これは仕方ないかなと。指導した内容や私が感じたことを書くとそれが一方的な意見になりやすい。「本当は違うのに」という意見を受ける。私の主観と指導を受けた側の主観は違うでしょうから。全て自分が正しいと思っているわけではありません。それでも多くの人の目につく部分に書くというリスクよりも「伝えたいこと」を書くようにしてきました。

文字で何かを伝えるというのは本当に難しいことです。表面的に出ている部分とそこの裏側にある意味を理解するというのは簡単ではありません。ここ最近も「え?」と思うことがあったのでblogに書きました。あまりにも自己中心的な行動であり、ぜったに許されるべきではない行動。しかし、そのことについて触れると「気に入らない」という批判を受ける。結局、「草稿」状態にしました。事実であってもそれに触れると面倒なことになるというのをずっと感じてきました。

とりわけ、「私のやり方が気に入らない」という人はこういう部分にかなり敏感です。言葉尻をとらえて「なんだこの言い方は」という。誰かを誹謗中傷するつもりはありません。これは客観的に見てきた「事実」を書く。教育現場ですからこれでもかなりオブラードに包んだ書き方をしています。細かい部分は書けませんし、書くつもりはありません。それでいいと思っています。

日記的な内容になることもあります。それなら自分自身で人目につかないところで書けばいいと言われるのかもしれません。また、指導した内容なども実際は公にする必要はないのかもしれません。しかし、このblogに書くことで「あの時言われたことはこういうことだったのか」と気づく選手も出てくるでしょう。言われてすぐに気付かなくても読み返してみることで気づく。これも教育的な部分があると思っています。自分自身の頭の中の整理をするためにもblogを続けてきました。「書く必要ないだろう」と思われる部分も多々あるとは思いますが、卒業生に今の部活の現状を報告することにもかなり役立っています。

毎回の事ですが私の書く文章は「万人受けしない」という自覚はあります。文章が長くなったりするので読むのが面倒だと言われることもよくあります。これも仕方ないのかなという気はあります。書いているうちに文章自体が長くなる。そこに様々な「想い」が含まれていきます。とりあえず陸上競技の指導をしているわけではありません。競技を通じて様々なことを学んで欲しい。それは必ず大きな力になると思っています。常識的な行動を身に付けることであったり、周囲に気を配る行動であったりと「必要な力」だと思う部分に力を注いでいます。

このblogを続けることで「気に入らない」と思われる部分が増える。私があれこれ言われるのは覚悟しています。が、選手は全く関係ないと思います。私が指導するからその影響で選手が悪く言われる、関係ない誹謗中傷を受けるというのは違うと思います。blogにコメントをしていただくのは構いません。それでもそのコメントを選手が見るかもしれないということは理解してもらいたいと思います。うちの選手が私の指導を受けたくないと思っていて、それを自分たちからblogにコメントするのとは全く違います。

「価値観が違う」と言われることがあります。blogを読んでいる人が「気に入らない」と思う。これは確実に「価値観の違い」なのかもしれません。私の書き方が「教えてやっている」という上から目線になっている可能性もあります。が、実際に指導を受けた選手がそのように言うのと私の存在がうっとおしいと思って言うのでは全く意味が違います。

こういうことを書くとあまり良くないのは分かっています。火に油を注ぐ状態になる可能性があるからです。それでも書いておきます。コメント等で選手の目につくことがある。「調子に乗っている」と言われて選手が良い気がするでしょうか?実際に調子に乗っているのであればそれは問題です。うちの選手が調子に乗っていて何か許されない行動をしているのであればそれは私が指導します。私が「調子に乗っている」と言われるのであればそれはこのblogを開設したときから、さらには競技を始めたときからです。特に大学時代からはスタンスは変わっていないと思います。このblogを読まれている方が過去から現在までどのように感じておられるのかは分かりません。結果が出たから調子に乗っていると言われるのは心外です。

こうやって私が書くことで少しは選手を擁護できるでしょうか。私と選手は別物です。選手は必死に練習をしています。そこの部分まで否定されるのはやはり選手にとっていいことではないと思います。私たちが練習をすることで誰かに迷惑をかける。当然あることです。練習をするためには保護者にサポートしてもらう必要はありますし、練習場所なども共有する必要がありますから他の部活動に迷惑をかける可能性もある。多かれ少なかれ「迷惑」をかけて生きています。本当に私が他校の選手に迷惑をかけているの出れば県レベルの合宿の指導を引き受けるのを辞めたいと思います。もっと「素晴らしい指導者」がたくさんいるでしょうから。

目立つところで指導することにこだわっているわけではありません。これは直接私と関わっている人には理解してもらえると思います。

感情的にならないようにしています。それでもこれだけ長く書くというのはよくないのかもしれませんが。こういう記事は良いことではないので削除するかもしれません。それでも「選手」には何も問題はないというのをここで書いておきたい。
コメント (2)
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