kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

考査終了~ミーティング~

2014-07-05 | 陸上競技
続き。

金曜日に考査終了です。それによりやっと本格的に練習をすることができます。その前にあれこれ話をしておかなければいけないと思うことがありました。中国大会が終わってから2週間近くたつのですが、テスト週間に入ってしまったため時間をかけて話をすることができない状況でした。「陸上競技」のことを考えると一日でも早くきちんとしたミーティングをして次につなげていかなければいけないのですが、「学校生活」のことを考えると競技ばかり優先して重要な勉強が不足してしまうというのでは困ります。「浮かれない」という話だけはしていましたからそこの部分は問題なし。でも本格的にインターハイに向けて何をすべきかをしっかりと考えさせる必要があります。

実際、インターハイが決まりました。ここまで来るのにどれだけのエネルギーが必要になったのか。膨大過ぎて分かりません。その中心にあったのは何度も書いていますがキャプテンの存在だと思います。この子がいてくれたからチームは強くなったと思います。走力の部分もですがそれ以外の部分での成長が大きい。チームとしてここまで来るのは大変でしたが持ち前の「明るさ」でチームを引っ張ってくれたと思います。その反面、周囲からは分からないストレスを感じていたはずです。代表して私に注意を受けることも頻繁でした。新学期になって激ギレした記憶はありません。しかし、それ以前はかなりありました。結局、キャプテンが代表して行動する。それ以外の者は関わらない。そのストレスは周囲が感じる以上のものです。それを感じさせずに明るくやってくれていた。そのことに感謝するべきです。

そしてキャプテンを理解することも必要。明るい性格の反面、「疲れた」「もう走らなくていい」などと微妙な愚痴を言います(笑)。それを第三者が聞くと「やる気がない」ととらえられるかもしれません。が、本人はこうやって言うことでストレスを発散しているのです。なんだかんだ言って必ずやりますから。中国大会の100mが終わった後、「もう走らなくていい」と言っていました。ある意味本心だと思います。1日に4本高い集中の中で走って精神的にはかなり疲れていたはずです。「もういいや」と思う部分はあったでしょう。というか、疲れ果てていたはずです。それが素直に言葉に出る。チームのみんなはそれを理解するべきです。一人でしんどい思いをして抱え込んでいた部分があるからこそ、4継で決まってから安心する。他の誰よりも安心する。それだけのストレスを感じていたのです。そこをもっともっと全員でサポートできないといけないと思います。愚痴っているときは間違いなくストレスを感じているのです。それを「弱気発言はするな」と言って抑えても良いことにはならない。それをきちんと吐き出せるチームの雰囲気を作る必要があります。

これと同時に2年生にはインターハイ以降はキャプテンを交替するように話しています。次期キャプテンは「厳しい一言」が言えないタイプです。これが決定的に今のキャプテンとは違う。キャプテン、厳しく指摘できます。これがチームを大きく成長した要因の一つです。が、2年生はそれができません。性格的なものがあるかもしれません。それでもチームを作っていくためには変わらなければいけません。その成長がなければこの子自体も伸びないと思います。変わるべきです。同時にもう一人の2年生、中国大会最終日また寝坊。同じことを繰り返します。それにより3年生の最後のレースに水を差しました。自分でも「3年生に頼りっぱなし」と言っていました。それが分かっているのであれば変わるべきです。これまで何度も何度もチャンスを与えてきました。そのチャンスを逃し続けているからこのようなことになる。「どうしたらいいんだろう」と不安になると行動が止まります。それでも他者に迷惑をかけるのは違う。自分で解決できる部分、同級生と協力できる部分。「誰かがやってくれる」という甘えを捨てない限りは成長はないと思いますね。

今回、一番大きかったのは大きなエースの「コントロール」です。負けたくない思いが強すぎて冷静さを欠いていました。これは春先にもあったことです。小さなエースが好調であれば簡単には勝てません。大きなエース、負けてしまうのではないかという不安からか動きに精彩を欠いてしまいます。小さなエースは1年生の時から「負け続けている」状態でした。それを「仕方ない」と受け入れていたとは思いません。どこかに「負けたくない」と思っていたはずです。競技者として同級生に負けても仕方ないというのはないはずですから。中国という大きな舞台で力を出して勝ちました。これはやはり嬉しかったはずです。しかし、大きなエースは負けたことを受け入れられない。ピリピリした雰囲気があってチームの雰囲気は微妙でした。周囲の人間が気を使って接するという状況。

「気を配る」ことと「気を使う」ことは似ているようで違います。今回は機嫌が悪いので刺激を与えないように、顔色をうかがいながら「気を使う」感じでした。このような状況ではこれから先戦えないと思います。勝った小さなエースも素直に喜べない。これで本当にいのか?周りの者に気を使わせるような選手のままでは強くはなれないと思います。勝った者に素直に「おめでとう」と祝福の言葉をかける。こういう競技者になれなければ良い選手にはなれません。大きなエースがここをコントロールできるようになると本当に強くなると思います。お互いに良いレースができるようになり、インターハイでの準決勝・決勝も見えてくるのではないかと思っています。それくらいこの「メンタル的なこと」が大きい。お互いの存在があったからチームとして強くなりましたし、それぞれも強くなれた。どちらか一人だけではここまで来なかったと思います。それぞれの存在を認め合い高めあう。そのような本当の意味での「ライバル関係」を持ってほしい。勝っても負けてもどちらも「気持ちよくレースをする」ことができなければいけないのです。

とにかくうちは「リレー中心」です。小さなエースが学校新聞に記事を書くように依頼されていました。その文章の中に「一年かけリレーで勝つために頑張ってきましたが、このメンバーだからやれたんだと思います。お互いへの信頼があってこそ、実現できたことでした。」と書いていました。これがこの子の「全て」だと思います。どれだけの想いでリレーにかけていたのか。今のメンバーだからインターハイに行きたいと思えた。そう思える関係があるからこそここまでこれたのかなと。リレーは一人では組めません。うちにはスーパーエースが2人います。しかし、この二人がいてもそこまでバトンを運んでくる選手が必要なのです。バトンをつなぐということは「心」をつなぐことです。それぞれが「想い」を込めてバトンを運ぶ。48秒しか走れないのです。一人が12秒。たったそれだけのために多くの時間を使う。インターハイ会場に行って何をするのか?その12秒に「想い」を込めたい。そこに意味があると感じています。

気持ちを込めて練習をする。ぞれぞれが課題を克服できれば大きな成長になると思います。チームとして大きな成長をしてもらいたい。そう期待して話をしました。伝わると信じます。
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考査4日目

2014-07-05 | 陸上競技
木曜日、考査4日目。この日は朝から大雨。気になったので早めに職場へ。危機管理というつもりはありませんが早く来ておかないと対応に困る部分があります。多少公共交通機関に影響が出ていました。そのため試験開始時間が30分遅くなることに。うちの選手は朝勉強会を行っていますからかなり早く来ています。いつも「休校」と公表される前に来ていたりするので結局帰れないというのもありました。今回はそういうことはありませんでしたが、「大切な日には早く行動する」というのは徹底しておきたいと思います。「定期考査」だったら遅れてもいいとは思いません。これが入試や就職試験だったらどうするのか?認めてもらえるのかもしれませんがあまりいいことではないと思っています。「試験がある」というのは最初から分かっています。ひょっとしたら電車が遅れるかもしれないと「予測」して早めに動く。いつもよりも1本早い電車で来るというだけで不要なストレスを軽減することができます。これって大事なことではないでしょうか。

この手のことを教えるというのはどの場面でやるのか?通常の生活の中でどれだけ話をしても響きません。イメージができないからです。しかし、今回のように「予測できる危機」を目の当たりにした時にきちんと教えておくことが大事だと思っています。「公共交通機関だから仕方ない」と言われたらそれまでですが、先を見越した行動ができれば十分対応できるのではないかと思います。こういう部分ができるようになるかどうかというのがすごく大切だと思っています。「勉強ができる」というだけではなく、「知恵」というかこういう部分を身に付けることができるかどうかです。

2時間考査があって終了。なんと、公共交通機関が一時的にすべてストップしているという状況でした。帰るに帰れない状況。そのため保護者と連絡を取って安全に帰宅するようにという指示でした。まーこれができるのであれば「時間に間に合うように来る」というのも問題はないと思うのですが。平常授業の時にこれをやれと言っているわけではなく、特別な時だからこそその対応を本人も保護者も考える必要があるのではないかという部分です。あくまで私見であり「それは違う」という人もいると思いますが。

そのため練習は禁止。早く帰るようにとのこと。元々この日は練習を休みにするつもりでしたから全く問題はありません。勉強会の部分だけが心配でした。「先生にやれと言われたからやる」という勉強への取り組みではやはりダメ。自らのために勉強をする。自らのために補強をする。こういう部分は間違いなくつながっていると思います。物事に取り組む姿勢を大切にしたい。管理されて初めてできるというチームではやはり強くはなれないと思います。

この日は朝からネクタイを締めました。色々と思うことがあって。クールビズと言われる世の中なので通常はしなくてもいいのですが前日のことがあったので「あえて」ネクタイ。まーこういうことをするから嫌われるんでしょうね(笑)。色々と理不尽さを感じます。「原理原則」だけで物事を片づけられる仕事ではないと思っています。とにかく息苦しい。こんな状況で「楽しく生きる」ことを教えられるのでしょうか?はなはだ疑問です。

出る杭は打たれる。面倒です。以前同年代の指導者に言われたことがあります。「shokoは筋肉が付きすぎているから走れない」と言われているよと。そうなんでしょうね。そう思う人はやはりいる。それが大人数なのか少しの人数なのかは分かりません。こういう時に思うのですが、それなら「直接言えばいい」のでは?あれこれ批判されるのは仕方ないと思います。私自身がこういう性格ですから、「上手」を言って誰かに取り入るということは絶対にしません。それを面白くないと感じる人もいると思います。もちろん、基本的な挨拶もしますし、かなり気を使います。それでも「お世辞」を言ったりしてその人から良く思われたいとは一切思いません。この仕事に就いた時にうちの妻からは「あんたは絶対に人から嫌われる」と言い切られたことがあります(笑)。そういう性格です。

不平不満だったり、他者批判はできます。「注目されるとあれこれ言われる」のかもしれません。基本的に私は批判する人のために何かをやっているわけではありません。誰のための仕事なのか?という部分です。うちの選手の努力を私の行動ひとつで批判されるのであればこれは心外。選手のために自分自身を抑えなければいけない所もあるでしょう。大人って実は大変です。

上述の話。「筋肉が付き過ぎだから走れない」と言われる。結果を出した時に「リレーで勝ったけど、筋肉付きすぎていなかったらもっと早いんじゃいの?」なんてことは言われません。批判ではなく本当にうちのチームにプラスになると思ってくれているのであればそういう意見があってもいいと思います。師匠には「12秒1が2人いて47秒台が出ないのは指導者の問題」と直接言われます(笑)。私自身がもっと力を付ければそれは可能だと言われていると信じています(笑)。

周りからあれこれ言われる。では言っている人はどうなのか?私が常に誇りに思っていることは卒業生がいつまでも私を慕ってくれるという部分です。そこに「取り組み」の全てが現れていると自負しています。もちろん、100人いたら100人がそれを「良し」とは思わないと思います。それでも卒業していった子供たちがいつまでも学校に来てくれたり、何かあったら報告してくれる。それが今の自分の支えです。

長くなりました(笑)。めちゃくちゃ怒っているのですがそこはコントロール。少しは大人になっているのでしょうか。面白くない内容で申し訳ありません。
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