kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

坂を使った練習

2014-11-29 | 陸上競技
金曜日は雨でした。土日は勉強させるために練習は各自でと指示をしています。今後は分かりませんが、今回に関しては絶対に自分達の力でやらせようと決めています。周りからどのような評価を受けようとそれだけは譲れない部分です。

そのため金曜日は雨でも走ることに。本当はタイヤを使った練習にしたかったのですが、雨が酷くグランドでは絶対に練習は不可能。先日自転車こぎをした時に練習場所を探していました。雨が降っても出来るところを見つけておきました。木が生い茂っているので多少の雨でもなんとか練習ができる。結局は練習開始時間には雨がある程度おさまっていたのでなんとか走れる状態になっていました。

実際走るという行為をするのは2週間ぶりだと思い思います。トレーニングはやっていましたが走練習は全くといっていいほどやっていません。これに意味があるのかどうかは分かりません。他の事をやりながらここまで来たというのが事実かもしれません。モチベーションを保つために何をするか?本当に求められている事は何か?ここの部分を私自身探りながらやっているという感じでしょうか。

この日は走る前に他の種目をかなりやりました。この数年間、本当にキレイな練習が多くなっていました。何を持って高校生らしい練習というか分かりませんが技術云々が先に立ちすぎてひたすら身体を動かす中で動きや効率的な身体の動かし方を身につけるというのが無くなっていた気がします。それがトップスピードの向上につながっていると思います。しかし、本当にそれだけで良いのか?大きな疑問が残り始めました。うちの練習パターンでは結果が出るのに時間がかかります。特に身体が出来ていない選手が走れるようになるためにはトレーニングに莫大な時間と労力を要します。その途中で「面白くない」と感じる選手も出てくるのだと思います。これまではそれでも我慢して競技に向かわせていました。2年生の秋くらいから少しずつ活躍できるようになっていく。それでももっと早い段階で走れるようになり、結果を出させることが今の選手には必要になるのかもしれません。時代の流れを我々はもっと感じ取らなければいけないのではないかと感じていました。

そう考える中でトレーニングと走練習を一緒にできる方法をもっと考えないといけないという気がしてきました。これは今更なんですけどね。この数年間、脚を怪我したら嫌だという理由でアスファルトの上を走ったり、坂道を走るのを避けていました。ましてはその坂を下り使ってトレーニング系の負荷をかけながら走るなどというのは一切やっていません。雨で走れないときに何度かやっていたかもしれませんが、頻度としては限りなく0に近いレベルだと思います。そういう「いつの間にか当たり前になっていること」を一つ一つ見直していきたい。それが正しいのかどうかは分かりません。

坂道でのおんぶ走をしました。少しずつ距離を伸ばしていくパターンでの練習です。二人一組でやるのでそれなりに時間がかかりますが調度良いレストになると判断。最後の1本はかなりきつかったようです。女子は涙を流していました。いや、限界値が低すぎる。このレベルでやっていたのだと思うと、こちらが求めている練習レベルには到底届くはずかありませんね。チームに求める水準が年々高くなっていましたが、もっと最初の段階からやり直さないとダメだと痛感しました。競技力のアップに内面がついて行っていないのであればやはり土台からの積み直しが必要になります。

そのまま坂道を使ってバック走。これも距離を伸ばしていきました。坂道でのバック走は危険かもしれません。それでも実施。走りながら身体の後ろ側を鍛えたい。スプリントとこのスピードが比例するかどうかはわかりません。しかし、様々な刺激を与えることで自分の身体のコントロールもできるようになると思います。決してキレイな練習ではありません。こちらも考えて手を変え品を変えやっていく中で見えてくるものがあると思っています。さらに坂を使ってのスキップ走。これはスプリントに比例すると思っています。平地で行うスキップと同じレベルのスキップができるのが理想。上に浮いたり単なるスキップになっている選手は練習目的が果たせません。

最後に坂道走。かなり暗くなっていましたが関係なく走る。グループ分けをして追いかける形での練習にしました。高跳び選手と体力がない者は少し距離を短く設定。途中から合流する形で行いました。レストは歩いて坂を下りる時間だけです。キツいとは思いますが妥協せず実施。2セット行ってから最後の一本は頂上まで走る練習にしました。距離的には250~300はあるでしょうか。長い距離を一切やらなくなっていましたからこの手の練習はキツイと思います。何を思いながら走ったかは分かりません。こんなキツイことをやらされてと思う選手もいるでしょう。毎日こんなに走るわけではありません。長い距離を走って脚作りをするというつもりはありません。しかし、この冬はこれまでとは違う形の練習パターンも取り入れていくつもりです。私の中で固まってしまったモノを打ち破りたい。そう考えています。

長くなりました。すみません。
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自転車こぎ

2014-11-29 | 陸上競技
練習について。

テスト期間中ですから1時間程度の練習時間としています。実際、この2週間はほとんど走りっていません。走練習に代わる練習を中心に行うことにしました。これも根拠があるわけではなくなんとなくです。毎回毎回同じ練習をするとき飽きてしまいます。これまでであればそれでもやらないといけないと考えていましたが、飽きて雰囲気が落ちるくらいなら他のことをやりながら練習を消化していくほうがいいんじゃないかなと感じています。

私だけが必死になるというのは面白くありません。私がどれだけ準備をしたり練習について考えてもそれが他の部分に繋がらなければ自己満足でしかない。指導する者が中心となる練習をいつの日にか脱却したいと思ってやってきました。なかなかそれができません。本当に難しい。

水曜日、すこし雨が降ったので練習する場所がなくなりました。それならということで久々に自転車こぎをする事にしました。短長がメインだった時にはかなりの頻度で行っていました。とくに故障者は常にそこでの練習がメインとなる。走る事が出来なくても脚に負荷をかけることができるからです。乳酸を蓄積していくという課題は一応克服できます。衝撃はほとんどありませんから故障にはつながらない。様子を見ながらひたすらこがせました。これまでもタイムは計っていたのですがうろ覚えで何秒で漕ぐのか決まっていません。そのため今回からは1本1本タイム測定を行い、ペースを保つことを意識させました。尋常ではないくらい乳酸が蓄積しますからなかなか動きません。慣れもあると思うのでもっと効果的な練習の組み方を考えてみたいと思います。

短短は乳酸蓄積よりもバランスを考えて練習をする事に。坂道を使ってのおんぶ走。最初は短い距離で行い、次は途中から上に乗っている者が脱力する。これにより負荷が増します。力を抜いた瞬間にグッと負荷が増えてくるのでかなりしんどい。その中でもひたすら足を前に運ぶ。次はスキップ走。アップの時に行うスキップを坂道で。切り替えや接地の短かさまで意識できるかです。これをかなりやってから自転車へ。短い距離を何本も何本も休まず。気がつくと流れでやってしまう部分がありました。坂道での自転車こぎは、一番最初のこぎ始めの負荷をがあって効果があると思っています。坂を下りてきてそのままUターンして勢いをつけて上がったら本当に自転車を漕ぐだけの練習となってしまいます。こぎ始めの力の使い方は加速段階に近いと考えています。そこがどれだけ上手くできるか。きちんと加速に乗せられるかです。

負荷的に足りなさそうだったので短長と同じ距離を2本。これまではスマートな練習が増えていました。がむしゃらを求めながらも何となくやっている感じがありました。自分自身でどこまでできるのかをきちんと考えながら練習に取り組ませたい。それを考えて長い距離。この数年間、全くと言っていいほど長い距離の負荷をかけなくなりました。そのメリットもあると思いますが、デメリットも存在する。共通して言えることがスピードアップはしたがそのスピードを持続することが出来なくなっているということ。ここは練習の組み立ても影響していると考えています。私自身、長い目で物事を考えた時に練習のバリエーションが少なくなっていくのは良いことではないと感じています。

同じ目的を果たすために様々な角度から練習を組み立てないといけないと思います。これができるようになると飽きずに練習ができるでしょうし、様々な部分をバランス良く鍛えていけるのではないかと思います。技術的なこともやりたいのですがこれはそれぞれに時間を作ってやっていきたいと思います。ここは最近は動きに重きを置きすぎていた感じがあります。あれこれやりながら最適な練習ができるようにしてみたいと思います。
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