kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

セミナー合宿~何を感じるか~

2017-08-15 | 陸上競技
想うことを。

合宿前日の合同練習の前に少しだけ話をしました。「本当に一生懸命に取り組んでいる者は自分が頑張っているとは思わない」という内容。分かりにくいかもしれません。本当に高い目標を掲げ、「強くなりたい」という気持ちがある者は練習中に「自分は頑張っている」という感情は生まれません。何故なら「もっと努力しなければ目標に届かない」と感じるからです。これは感覚的なもの。

トップ選手が周りから「なぜそんなハードな練習ができるのか?」と問われる。「必要だからです」で終わる。周囲には理解できないと思います。大学進学でも同様だと思います。難関校を目指す高校生は毎日毎日寝る間を惜しんで勉強します。「良く勉強するね」と言われても「自分の目標に向かって勉強するのは当然」だと思います。本気で何かを目指すと現状に満足せずに「まだ足りない」と感じるのです。

「自分はこんなに頑張っているのだから」と言葉にする選手は「本物」にはなれない気がします。強くなるために「嫌だけどやるしかない」という「覚悟」を持てるかどうか。きつい練習が大好きな選手はいないと思います。それでも「ここでやらないと強くならない」という感覚の中でやる。根性論ではありません。「ひたすらやり続けろ」というのではなく自分自身が「何をするべきなのか」を理解して行動に移せるかどうかです。これは感覚的なものです。一つのことに真剣にならなければ見えてこない部分かもしれないですね。

「先生が自分のことを認めてくれない」と言葉にする選手もたくさんいるでしょう。「よくやっている」と言葉にして認めてもらいたい部分は誰にでもあると思います。私はうちの選手がやっている内容自体は「通常のレベルより上」だとは思います。どこと比べるかですが。別に否定するつもりはありません。それを毎日毎日言葉にして「みんな本当によく頑張っているね」という評価はしません。「強くなるためにやるのは当然」だと思うからです。ここを選手が求め始めると「頑張る自分に酔う」という方向性が違った形になってしまいます。

また、高い目標を掲げそのに向かって進んでいくという話をセミナー合宿の前に話しました。県総体出場、中国大会出場、IH出場、IHの決勝とそれぞれ目標は異なるかもしれません。そこに関しては「差」があると思います。実力を冷静に考えていく必要がある。が、その目標に対しての取り組みは最大限でなければいけないと思っています。「最大限の努力をして到達できる」ものであればそれでいい。

男子でいえば「10秒80」「21秒80」「49秒00」が最大目標になると思います。それに「6m40」と「43秒00」が続く。女子は「11秒台2人&24秒台3人」が最大目標。本来であればリレーがこれに続かないといけないのですが今の状態では最大で「48秒00」になるでしょうか。

いかにしてこの記録を出してステージを上がるか。全てを想定して様々な準備をしていかなければいけません。先日gt先生と食事をしながら話していたのですが「どんな状況であってもこれくらいの記録が出る」という選手にならなければ相手にはしてもらえないのです。だからこそ、何をするべきなのかをそれぞれが理解して取り組む必要がある。

単純に「高い目標を掲げる」ことで強くなるわけではない。その目標を達成するために自分自身が何をするかだと思います。勘違いして欲しくないのは「強くしてもらう」のではないということ。自分自身が強くなるために何をするか。言い訳をしていたり他者のせいにしている間は絶対に強くならないと思います。

合宿はしんどいのは分かっている。しかし、その中で自分自身がどうすれば強くなるかをきちんと考えてもらいたい。分からなければ自ら質問をする。教えてもらうのを待つのではなく自分がどうすれば良いのかを見極めていく必要があります。実際合宿中に何人かは自分から聞いてきました。全く聞いてこない者もいます。当然大きな差になります。私が声を掛けるのを待っているようでは「強くなるチャンス」を逃すのです。

これは間違いなく練習以外にも派生します。練習だけやればいい。練習場面でだけ努力すればいい。そのような感覚では絶対に上手くいかない。全ては繋がっているのです。

一番最悪のパターンが「目標だけ掲げてそれに向けて最大限の努力ができない」ということ。やったつもりになるパターンです。これでは結果に繋がりません。自分はこんなに頑張っていると自己評価をしている間はここからは抜け出せないのではないかなと感じています。

危機感が足りないという話も何度かしています。そのことがなかなか伝わらない。3年生が練習に来た時に「雰囲気が最悪だった」と言っていました。積み上げるのは本当に大変ですが崩れ去るのは一瞬です。チームというのはその構成員からなります。人が代わればその内情も代わる。当然の出来事だと思います。

楽しい陸上競技。それはどんなものなのか?和気あいあいと笑顔で楽しくやるのも一つ。自分が目標に向けて最大限のことをやっていき、自分自身が変化していくのを楽しむのも一つ。単純に「楽しい」と言っても全くそこにあるものは異なります。

ある選手が150mを20本走った後に呼吸を乱しながら「楽しかった」と言っていました。こんな苦しいことが楽しいはずはありません。その選手にとっては「強くなるための練習」をした事が楽しかったのだと思います。一緒に走った他校の選手の名前を挙げ「あいつ強いですよ」と認めていました。ここ最近、練習をしても楽しくなかったのだと思います。強くなるための練習とは距離がある。しかし、過酷な練習をする中で純粋に「強くなりたい」と感じながら走る事ができた。ここにすごく意味があると思います。

相変わらず上手くまとまりません。それでも記しておきます。意味がある。このblogを否定的に見るか、肯定的に見るかは人それぞれだと思います。覚醒しつつある選手もいます。だからこそ今は変わらなければいけない。

そう思います。戦うという言葉の意味。全てはここだと思いますね。
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セミナー合宿2

2017-08-15 | 陸上競技
日曜日。合宿2日目。記憶にありませんでしたが昨年は2泊3日だったようです。今回は日程の関係で1泊2日。私自身も就職の三者面談、山形IH、チャレンジ記録会、国体最終、国体合宿、合同練習、プライベート合宿と連続で何かをしています。選手にはそれなりに休日を与えていますが私自身はそれがない。体力的には厳しい。

合宿。見えないところで様々なことあります。今回はkdmのogw先生が事務局を担当してくれました。宿泊のこと、施設利用のこと、食事のこと。選手が練習がスムーズにできるように氷の買い出しをしたりと指導だけではなく多くのことをやっています。次回は私が事務局をやろうかなと思っています。色々あって。目に見えることだけではない。その部分の理解。

午前中は身体の使い方やほぐしを入れながら進んでいきました。担当はhys先生。「殻を破る」ためにはどこかで自分の考えている「限界」を越えなければいけません。その感覚。今まで自分が「頑張っている」と思っていた部分がMAXではないというのを知る必要があります。

ここに関して想うことがあって書いていたら長くなって話が飛んでしまったのでまた別に書くことにします。

そこからスティックを使ってのジャンプ系の動きと速く動くという部分。もも上げも含めてですね。これもかなりの本数を。このタイミングでssk先生が来てくれました。実は前日も無理を言ってきてもらっています。跳躍系の練習のためです。跳躍系に関しては「まずはスプリントを上げる」という視点からやっています。技術的なことが把握できていないというのもありますが、きちんと走れる状況にならなければ細かい技術をやっても仕方ないのではないかと。ある程度基礎ができてきたので「跳躍の基礎」も教えてもらうことにしました。

国体最終の時に跳躍を見てくれていたようで今後の方向性を考えてくれていました。そういえば金曜日の合同練習の最後にhtn先生が「hoshoはkaneko先生がいるから注目されている」という話をされていました。話半分に聞きたいなと思いますが、色々な意味で注目してもらえることはありがたいなと思います。良い意味でも悪い意味でも見られている。そういう感覚を私も持ちたいですね。

午前の後半は坂道。いつも使う上り坂でジャンプをしてからのスプリント、スキップをしてからのスプリント、バウンディングからのスプリント、もも上げからのスプリント。かなりの本数をしました。私だけでやれば多分ここまでの本数はやらないと思います。「徹底してやる」という部分が足りないのかもしれません。やはり合宿で他校と一緒だからできることがあります。最後に下り坂走を5本程度やって終了。見た目は緩やかですが走ってみるとかなりの下り坂。ちょうどいい感じですね。

かなり疲労感があったと思います。午前中の練習終わりに「午後の練習はエンドレスリレー」と伝えられました。150mを20~30本と(笑)。かなりの本数です。通常、うちの練習ではそこまで走りません。間違いなく他校も同様。桁外れの本数です。それでも「今だからできること」だと思います。

午後はグループを10に分けてリレー。うちは15人合宿に参加していましたが13人が走ることに。こうやって自分の限界を越えるチャンスはそれほど多くありません。普段の練習ではスマートな練習になるので「限界まで走る」という機会はない。それが今後の競技に影響すると思います。どこかで自分を越えてもらいたいなとは思いますね。

10本2セットかなと思っていたのですが20本連続。7人1チームですからレストは2分半くらいでしょうか。こういう時、楽をしようと思えばいくらでもできます。ゆっくり走って自分の「ノルマ」だけ消化する。もちろん、きついですからそうなるのは仕方ない。しかし、疲れてきてからどうするかというのがこの手の練習の最大テーマです。合宿だからできることがある。他校の選手がいて負けたくないなと思いながら走る。それが自分の中で「自信」になります。

私も選手へ声掛けをしました。これまでほとんど走練習ができないない者もいます。普段の練習で120のセット走を1セットでやめてしまっていた選手も。女子に関しては1年生が「ある程度」走れるようにならなければ勝負はできません。そこに対する「危機感」を持ってもらいたい。自分がやらなければいけないという感覚、覚悟をもって練習をする。ここは重要だと思いますね。

見ていて「強くなりたい」という気持ちが前面に出ている選手もかなりいました。うちは本数的にはかなり弱いと思っています。後半になればうまく走れなくなるのは当然のこと。その中で自分で動きを作ろうとする選手もいます。こういう練習をしなければ感じられない部分です。

顧問としてはこういう機会を与えることでしか「殻」は破れないのではないかと感じました。普段どれだけ言葉にしてもそれがなかなか「自分のこと」として入っていかない。「自分はこんなにやっているじゃないか」という気持ちがあると思います。実際、他校とこうやって「限界を越える」練習をすると自分たちだけではないというのがわかるはず。そういう中でやっていけたらいいなと。

かなり追い込めました。肉体的にもですが「心」の部分の負荷は大きかったと思います。参加できなかった者はどう感じるか。走らなくてラッキーだと思えば次もない。不足する部分は明確です。どこかでその分を補っていかなければいけない。これは教えられることではなく「感じること」だと思いますね。

この機会をどう生かせるか。そこに尽きます。きれいごとではなく。技術練習だけではなくこうやって「心」を鍛える。他校と競争する。こういう中で何を感じて何をするか。

今後につながる貴重な機会だったと思います。派生してもう少し書いておきます。
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セミナー合宿

2017-08-15 | 陸上競技
土曜日、合宿初日。セミナーパークで合宿をするメリットは初日の午前中から最終日の午後までしっかりと練習ができることです。遠方の合宿では午後開始午前終了になります。移動時間がありますから。今回は1泊2日ですが4回分しっかりと練習ができる。2泊3日と同じくらいですかね。

初日の午前中は動きの確認を中心。今回は中学時代に大活躍した成年選手とtb高校出身でインターハイや国体で入賞している選手も参加。男子選手は前日にうちの練習に参加してくれています。力を出すためのキッカケを探っている様子でした。さらには中学生も2人参加。本人たちにとって「大きな刺激」になると思います。顧問と保護者の了承を得て参加。中学時代からこういう刺激を受けてもらって高校でも続けたいと感じてもらえるとありがたいなと。

練習が始まる前に色々と・・・。考えさせられます。競技に関しても指導に関しても「これからどうするのか」を考えていきたいなと思います。「楽しくそれなりに」という指導は今の私にはできません。このご時世ですから「競技をやりたい」と強い意志を持っている選手の方がレアなのかもしれません。

練習の最初はグループを3つに分けて実施。膝締めグループ、サイキングアップ&ラダーグループ、補強グループの3つ。この中で色々とやっていきました。私は膝締めグループの補助。その場での膝締めから壁での重心移動。膝締め歩行へと。1回目をやって2回目は少し修正。3回目は大学生に説明をしてもらいました。こちらが補助しながらという感じですね。

補強グループとラダーグループは全く別の場所でやっているのでどのような様子か分からず。すべての面でしっかりとやっていかなければいけません。うちの選手がこの段階で負傷。うーん。強くなるためにはきちんと練習をするしかありません。それができない状況が続くのは本人もしんどいと思います。なぜそのような状況が続くのか。ここは本人も考えてもらいたいところです。同じことを繰り返している間は成長はないですからね。

基本的なことでかなりの時間を要しました。そこから中間マークへ。締めて落とす感覚を何本もやりながらつかむ。本数的にはかなり走ったのではないかと思います。うちの選手、意識して取り組んでいる者はよく進んでいました。タータンで走る機会が最近かなり減っているのできちんとと走れればという感じもあると思います。

午後からは続き。最初に軸作りを。軸を作った状態での反発系の練習。地面からの力を逃がさず全身で受け取る感覚。これもやっていく中でつかむしかない。ここまでは私が関わってそこからkbt先生に交代。スキップ走を。最初はタイミングを合わせて上方向に重心を引き上げる動き。そこから前方向に重心を進める動き。スキップ走をすることで腰のが前方向に進み始めます。この時にタイミングをうまくとりながら。

中間の動きをある程度やって今度は「加速段階」の動き。前半マークですね。ストライドの調整。何本もやっていく中で身に付けていきます。最後に「前半」と「中間」の動きをつなげていく練習。疲労感もあると思います。その中でしっかりと取り組んでいく必要がある。

残念ながらこの練習の1本目でうちの選手は話を聞けていませんでした。30m走った時点でスピードを緩める。ここだと思います。何度もここに書いていますが「やるだけ」になってしまう。全てはここに現れるのだと思います。呼んで少し話をしましたが「なぜ呼ばれたのか」という部分が上手く伝わっていない感じがありました。「練習の意味」です。毎日の練習の中で繰り返し話をしていますが「なぜやるのか」ということに対しての理解。「練習をするだけ」では効果は出ない。そのことを繰り返し話してきたつもりですが。

この時点で動きに差が出ていました。繰り返しになりますがグランドでは「技術指導」をしたいと思っています。取り組みへの指導に関しては普段の練習であれば100歩譲ってやらないといけないと思いまっすが、合宿では違うと思います。そこは「最低レベル」の話ですからできていて当然。技術的な指導を求めるのであればやはり「最低ラインを越えておく」というのが必須だと思っています。

「頑張っている」というのはあると思います。それは「練習をひたすらやる」という意味で。しかし、「練習をやること」がメインではない。その練習をやって強くなるかどうかが大きいのです。今はここがうまく伝わらない。私の責任なのだと思います。

総合的に見てよくなってきているのは間違いないのですがまだ「方向性」が定まりません。私の指導力が足りないのだと。「覚悟」を持つことを求める。それさえ意味が分からないのではないかという気がしています。ここにきて「格差」が更に広がっている感じがあります。

合宿の中に入りそれぞれがどう感じたのか。「きついけどやる」というレベルでは困ります。本当に勝負しようと思えば「やるべきこと」はあると思います。「覚悟」が持てている者は明らかに変わってきています。それがシーズン後半に現れると思っています。

うーん。また書きます。面白い内容が書けないですね。
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