kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード刺激とバトン練習

2021-03-25 | 陸上競技
水曜日。この日は仮入学。他の学校に比べると早かったようです。そのため午前中はグランドが使えない。うちは駅のそばに学校があるので駐車場がない。グランドが臨時駐車場になります。練習は午後からとしました。競技場で練習することも考えたのですが、私自身が業務のため離れられないので全体の練習時間を遅くすることにしました。




こんな感じになっていました。が、うちが練習で走る場所はクルマが停められている場所とネットの間です。普通にやろうと思えばできたのではないか。そんな気もしますが、この中でグランドを走り続けるというのはなかなか問題かもしれません。特に物が車に当たるということはないですが万が一のことがあったら大変なので。まー、グランドがこんな状態で済んでいるとは思わなかったのもあります。普段はもっとギリギリの所まで車が停まっているので。

練習開始は14時としました。この日は走りたいと思っていたので補強系を減らして。軸系から始めてバランス、コンディショニング。走るために必要な準備に時間を割きました。そこから少しドリル系を。地面からの力を上手く感じながらそれを走りに繋げていく。ここをどうするか。手を替え品を替え感覚を作る。感覚的に優れた選手ばかりではないので。泥臭く重ねていかなければ身につかない部分があります。丁寧に丁寧に。

片脚スキップからDMシザース、シザースをしてからDM投げ、腰押し、二次加速スティック。ここは変わらず。そこからトーイングを。前回実施した時に「ブレーキ」をかけてしまう感じの選手が複数名いました。怖がってしまう部分はあります。そこを克服しなければいつまで経っても水平方向の移動は生まれません。何度か説明しながらです。少し進み始めたなと感じました。これは大きな話です。

そこからバトン練習。10バトン、25並走、合流走。いつもは各2本ずつにするのですがこの日は1本ずつに。バトン練習もしっかりやりたい。が、そこだけに時間を割くと他のことができない。一回の本数を減らしてでも頻度を増やす方が効果的ではないかと考えています。そこから合わせを2本ずつ。かなり良くなってきた感じがあります。絶対的な走力がないのでこういう部分できちんと稼ぎたい。ロスを無くしていく中で少しずつタイムを短縮できたらと考えています。

これも何度か書いていますが私はバトンをある程度の場所で渡すことを目標にしています。それぞれが高いスピードの中でのパスをしたい。渡れば良いというのではなく。ブルーから20m地点を目標に前後させています。ある程度の受け渡しの場所を決めることで「早い」「遅い」が分かるようにならます。いつも声がかかる所で声がかからなければ「渡らない」リスクがあるので緩めなければいけない。渡す方は距離感が分かるので「渡らない」と判断できたら「待て」が言えます。偶然渡るというのではなく「狙って渡す」という部分が大切だと考えています。まずまず。

ここまで終わった段階で1人ハムストリングに違和感があると言ってきました。この日かなりスピードが出ていたのでちょっと心配はしていたのですが。もう走らなくても良いのでは?と伝えましたが「走りたい」と。この辺りはこちらがセーブしなければいけないと思っています。硬くなっている所を緩めました。それにより動けるということだったので痛みが出たらすぐに止めるようにと指示を。選手の気持ちを考えながらも細心の注意を払わなければいけないと思っています。怪我をしたら全てが水の泡です。うまく走らなかった時期からこの日の走りのように進み始めたら楽しくなるのは間違いない。だからといって感情を優先しすぎるのは本末転倒。判断をしなければいけません。

最後は走練習。前回に引き続きです。この日は150m×2-120m、120m×2- 90m、120m-90m-60m。1本の間はそれなりに時間を取っています。ガンガン走るという時期からスピードを出してそれを保つという期間になっています。バランスをとりながら。よく走れるようになっていたなと感じながら見ていました。先日から「痛みが」と言っていた選手。この日も不安がっていました。どこかでそれを抜け出さないといけないのですが。スピードはかなり上がっています。しかし、練習で抑えて走っていても意味がなくなります。その話をした後はかなりスピードを出していました。バランス。

ハードル選手は折り返しを含めてハードル走。かなりスピード維持ができるようになってきました。歩数の切り替えの感じもつかみたかったので負荷をかけながらやるのですが少し休むと回復します。押し切ってしまうので意図的に休憩を短くして取り組みましたがそれでも最後まで押し切りました。打ち合わせをしました。この負荷で切り替えができないのであればもう少し休憩時間を短くして回復しない中でやる方がいいかなと。

切り替えのために最後の1セットは120mH-120m-120mH-120m-120mHにしました。本人が90mでは走った気にならないと言っていたので。最後の120m-120mHの時の休憩を90秒にしたのですが結局最後まで走り切りました。これはかなり力が上がっているのだと思います。次回はもう少し考えないといけない。どこまで17歩で押して行って切り替えるか。これは記録会の後、やっていく方がいいのかなとは感じています。競技場練習をしたいのですがバックストレートの強風の中でやってもあまり意味がない気もしています。難しい。

かなり動けるようになったと感じています。最近は毎日「ケアについて」の話をしています。怪我をしていない時は「自分は大丈夫」と思ってしまいます。関係ない話だと。が、痛みが出た時には既に手遅れになります。その前段階できちんとしたケアをしていく。痛みがない時にきちんとやっておかなければいけないのです。ここは私がやるのではなく選手自身がやること。ここは理解してもらわなければいけないなと。

よく出来たなと思います。継続したいですね。

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スタート確認

2021-03-25 | 陸上競技

かなり追いついてきました。やる気になれば書けるのか。まー無理のないように続けていきたいと思っています。単純なエネルギー不足があるのかもしれませんが。

 

火曜日。この日は通常練習。4月3日が高体連の記録会となります。今週はそれを見据えての準備ができればと思っています。ひたすら追い込むわけではなく。負荷を見ながらやっていくのが理想かなと。

 

バランス系をやってからサーキット。基礎的なことをしっかりとやりたいなと思っています。基礎筋力は継続的に。これが数か月経過するだけで全く成果が違ってきます。何度も書いていますがここも「差」が出ます。計画的に取り組んでいかなけばで強化できない。同時に「意識」も大きく影響する。身体の使い方から考えていけるかどうか。

 

DM∞、セラバンド補強、ハードル股関節。見ているとハードル股関節をやるときに「同時に脚が付いている」選手がいます。これはやりたいことではない。明らかに動きの「遅れ」があります。ここをどうやって改善するのか。他の部分と繋がっていると思います。その前段階でどのようにするか。ここだけの問題ではないなと。

 

ドリル的な動きは最小限で。チューブもも上げのみ。直線的な足運びと入れ替えの部分をしっかりやる。DM投げ、腰押し、二次加速スティックをやってから次の動きへ。ある程度身体を動かしてからSDへ。この頻度は増やしていきたいなと考えています。最初の段階で時間を与えそこで各自が意識して練習を。ここで気になったので「スタートの姿勢」や「力の入れ方」について確認。「音が鳴ったらどうするか」という部分。音が鳴ってから「前足に力を入れる」という答えが返ってきます。いや、それでは遅いのでは??という話を。構えの時点で「前足側に力を入れておく」というのが必要だと思っています。音が鳴ってから力を入れるのでは遅い。

 

ここで「力を入れる」という言葉を勘違いしている選手が複数名いることが判明。単純に前足側に「力を入れている」だけの者が。いやいや。進みたい方向に対してブロックに力を加えておくのです。音が鳴ったら「後ろ足を前に出す」ことで重心移動が生まれる。音が鳴ってから「前足で押す」というのでは遅い。

 

この表現が非常に難しいのですが。ブロックに力を加えているから「後ろ足」を前に出すことで結果的に重心移動が生まれ始める。「前で押す」というのは「結果的なこと」だと思っています。「セット」の段階ですでに力を加えている。ゴムを引っ張って力をためているイメージなのかなと。それを「後ろ足」を引き出すことで解放する。だから前に進み始めるの。これもうまく表現できませんが。

 

この部分をどうにかして身につけていかなければいけません。感覚的なものもありますが。言葉だけで表現するのは難しいですが。一歩目を小さく早くというよりはしっかりと重心移動を生み出したいと思っています。0スタートからの移動なのでここは重要かなと。繰り返し。繰り返し。

 

TDM走を2セット。これは前日に引き続きです。刺激を入れながら感覚を作る。このために少しずつ刺激を変えることもいるのかなと。毎日、日替わり弁当のように変えていた時期もありますが、「定着」を考えるとある程度固定して練習することも必要。が、それだけでは「頭打ち」になるので「刺激」を与えて感覚を研ぎ澄ます時間を作る。これも正解かどうかは分かりません。今はそう考えています。

 

最後に走練習を少しだけ。120m-120m、120m-90mを。本数を少なめにして最大スピードを出す。負荷を高めるというよりは「今出せる最大スピードを出す」という感じにしています。まずまず走れるようになってきているなと感じています。この感覚を大切にして欲しいですね。追い込む部分は追い込む。落とす部分は落とす。ここの「差」を明確にしていきたいですね。

 

ハードル練習も実施しました。スタブロから1台目までの足合わせ。そこから3台目まで。ここで少し届かない。この辺りも調整をしながら。土の上なので当然ながら詰めて配置しています。それでも届かない。ここ最近は問題なく届いていたのですが。5歩での練習が多かったのでその辺りも影響するのかもしれません。タータンであれば問題なく届くと思います。しかし、感覚的に違う部分も出てきます。リズム重視の部分もあるので。1本ずつ調整しながらですね。


少しずつ。少しずつ。足りない部分を補いながら。

 

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