木曜日。この日は「フリー練習」を計画していました。火曜日に練習をどれくらいやっていたのかは分かりませんが、継続して3日間やった選手もいます。そうなるとこの日に負荷を上げるとしんどいなという部分があります。一応気を使いながら。
この日はgt先生のところの選手が練習に参加。ハードルの基礎を教えて欲しいということだったので。練習開始はそれに合わせて少し遅めに設定。バランス系とDM∞、セラバンド補強とハードル股関節。ここからは各自別に。うちの選手に関しては完全にノータッチ。自分たちで考えてやるようにと。
ハードルは基礎的なことから。といっても「他の種目」がある中での「ハードル」です。ここだけに時間を割いて練習をすることができません。どのような練習をするか。必要最低限の練習にするのがいいのかなと思っています。難しいことをやるのではなく「短時間で継続してできること」をやる。
ハードルアプローチ。ここはやっておきたい練習。そこから「抜き足」を。ここも重要。ハードルの動きの中で「抜き足」は「非日常的な動き」です。そこに関してはやっておく必要があります。早い段階で「基礎」は身につけておきたい。教科書に載っているような「ハードルドリル」をやるところもありますが、これに関しては「違うのではないか」と思っています。ここは何度も言っていますが。「実際の動き」がどうなっているか。ここを考えると「やるべき動き」は見えてきます。
「寝かす」抜き足は良くないと思っています。股関節が使えません。また、「大きく回す」ような抜き足も動きが遅れます。前まで持ってくることができない。明らかに遅れます。次の一歩につながらない。こうなると「悪影響」だと思っています。ここに関しては「修正」が必要ではないか。しかし、毎日毎日「間違った動き」をやるとそれが「定着」してしまいます。結果的に「改悪」になる。そこもあって「指導」するときには「理由」を説明します。良くない動きはさせたくない。
実際にドリル的な動きが良くなっても「実践的」ではなかったりします。ドリルはうまくなるけど実際は走れない。ハードルに繋がらない。それは「ドリルのための練習」であって「ハードル」が良くなるというものではない。そうであれば「余計なことをやらない」ほうがいいのではないか。それも踏まえて今回は「必要最低限のこと」に限定してやりました。
ある程度できましたが、「実際に跳んでみる」と抜き足が縦抜きになります。低いハードルであれば誤魔化せますがハイハードルになるとそれができません。高いハードルを越えてさらに抜き足が当たらないように高く飛ぶ(跳ぶではなくなっています)。それにより着地に耐えられなくて潰れる。走れなくなる。当然ながら悪循環を生みます。
素人であっても「基礎」を抑えていくことで随分走りが変わってきます。今回ハードル練習をしていて課題は「もっと別なところにある」という気がしました。で、色々とやってみると明らかに「できない」ことがあります。これは「動き」の前段階での話。ここをもっとしっかりとやらないといけない。「やりたい動き」があってもその前段階で「やっておかなければいけないこと」もあります。筋力も柔軟性も。必要なことができなければやはり次にやりたいこともできません。大切。
こうやって見ていくと分かってくることがあります。やはり「指導させてもらう」というのは勉強になります。この部分が大切だなと感じます。貴重な経験でした。また機会があれば是非お願いしたいですね。感謝。