kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

見ることから学ぶ

2021-05-10 | 陸上競技
色々と。書くことで批判を受けるのかもしれませんが。記録として残しておきたいなと思っています。

土曜日。夕方から前任校の選手の指導を。頼まれたので断ることもなく。ここに関してはあれこれ意見はあると思います。今の学校の選手に対しての部分もあります。今の学校の選手に対しては学校の練習の時にできることを最大限やらせてもらっています。一切の手抜きはしません。バランスを考えながら色々とやっています。前任校の選手に対しても色々な想いがあります。だからといって学校の練習を二の次にしてそちらの指導をするということはありません。

できる限り力にはなりたいと思っています。短距離の技術的な部分に関しては普段なかなかできないところもあると思います。地方公務員、公立高校の職員ですから「異動」はあります。そのことに対してどうこう言うことはできません。他校であっても力になれるのであればできることはしたいなと考えています。県全体のことを考えてという気はありません。頼られたらそれに返したいなと思っているだけです。私が選手の役に立つのであれば多少なりと何かしたいなと。

実際問題、ライバル関係にある選手もいます。そうなると複雑な部分が出てきます。どちらに対してもその場でできることはしっかりとやりたい。今の関係を考えると普段関わりが多い選手に対してのアドバイスの方が圧倒的に多くなります。ここに対しても「不満」や「批判」が生まれる可能性はあると思います。分かっているならblogに書く必要はないのではないか。そう感じる人も多いかもしれません。それでも書いておきたいなと。私がどのように考えて行動しているか。もちろん一緒に指導している方にはある程度話をしています。独断で勝手にやっているわけではない。

ライバル関係にある選手を指導する。ここは一方の選手にとっては面白くないなと感じられると思います。が、切磋琢磨してレベルを上げて行くというのは大切だと思います。繰り返しになりますが「県全体のレベル」を上げるというよりは「関わっている選手が少しでも速くなればいいな」という想いが大きいなと思います。相手に勝つためにどのように力を上げていくのか。意図的に「相手はこれくらいはできる」という話をします。

今の学校の選手も私にとっては大切な存在です。同様に前任校の選手も大切な存在です。不要であれば頼られることはないと思います。そうであればこちらから売り込んでいって指導をさせてもらうというのは避けたいと思っています。親切の押し売りになるので。前任校の選手であっても「別に指導を必要としない」というのであればわざわざこちらから何かを言うつもりはありません。取捨選択は自由意志です。残された時間を有効に使うために利用してもらうのであれば問題はない。

繰り返しになりますが最優先事項は今の学校の選手です。そちらの練習が優先。試合会場で私の姿を見ると前任校の選手は複雑だと思います。それはそれで申し訳ないなと思いますが。性格的にドライになって割り切れるような部分があれば良いのかもしれませんが。どうしても気になる部分はあります。

「練習を見て欲しい」と頼まれても普段の練習の流れが分かりません。これまで私がメニューを作っていたのでその流れに従って自分達で作っている。こうやって「見て欲しい」という話になっても私がメニューを作るのはしません。自分達で考えたメニューに対して動きや気になることを伝えるという形です。私自身、こうやって「走る姿を見る」というのは大切な時間だと思います。目の前にいる選手がどうすれば速く走れるようになるか。ここを客観的に見ることで自分自身が勉強になるからです。

分かってもらいにくいかもしれませんが。選手が走る姿をじっくり見ることで「何をすればいいか」を考えるようになります。単純に走っている姿を見ていたら分かるという話ではありません。YouTubeなどてトップ選手が走る姿を見るのとは違います。目の前で走っている選手がどうすれば感覚的に良くなるのかを考えることで私自身の見る目が養われると思っています。これが長い目で見た時に今の選手に還元されることになる。色々なタイプの選手の指導をさせてもらうことは自分自身の幅が広がると考えています。これも意見が分かれる部分かもしれませんが。

加速段階。教科書的には「前傾を保つ」という部分があります。が、それがどれだけの選手に当てはまるのか。まずは「構え」を作るのは必須。この辺りのことはなかなか議論されません。前足側の力の加え方は少し話ますが後脚に関しては言わなかったりする。前足側の角度だけではなく後脚も大切なのではないか。見ていてそう感じる部分もありました。ワンハンドからのスタートであっても後ろ足が伸びきっている状態では重心が後ろになるし前方向に素早く引き出せない。そうであればやはり構えからきちんと作りたい。

また、「前傾を保つ」と言いながら「前屈」になっている選手が複数いる。加速段階を作るために何をするか。腰が残った前傾をすることで足が後ろで回ることになります。それを克服するためにどのような方法がいいのか。これも「見る」ことから学ぶ内容だと思っています。そういう視点で指導をさせてもらえるという機会を与えてもらえるというのは自分にとっても選手にとっても間違いなくプラスになります。

この日の練習の中では「腰を入れる」という部分がポイントになるのかなと感じました。多くのことはできませんが、課題になるところを明確にしてそれを走りに落とし込む。何本か走る中で感覚の擦り合わせをする。「前傾を保つ」という教科書通りの話をしていてもこの辺りの動きは改善されません。目の前の動きに対してどうすればもっと走れるようになるのかを考えてやることで「変化」は生まれると思います。

見ないと分からないと思います。もっというと「何をどうするか」という視点の中で走りを見なければ改善する方法が分からない。試行錯誤する。どこかで誰かがやっている練習だからそれが正しいというのではないなと改めて感じています。どうしても練習メニューは「最大公約数」に対してのものになります。多くの選手にとってある程度の効果があるメニューが大切になる。しかし、細かい部分に関してはやはり「個別に見る」「それぞれにあったものを選ぶ」必要があるのかなと。

前から書いていますが私自身は「陸上競技」が好きです。ここに関しては他の人とは感覚が違うかもしれないなと思っています。グランドに立ち続けたい。競技力云々ではなく「一生懸命にやる」選手に対してどのように関われるかというのは大きいなと。関わりがあるかないか、感情移入できるかどうかも大きいのですが。

上手く言葉が出てきません。感情のコントロールも必要になります。何が正解なのかは分かりません。越権行為になることだけは避けたい。「指導して欲しい」と頼まれたらきちんと応えたい。そこだけは変わりません。親しい指導者から頼まれることもあります。頼ってもらえるというのは存在価値があるということなのかなと感じています。

見ることから学ぶ。ここは私の中でかなりあります。さまざまなタイプの選手と関わることで間違いなく自分の中の幅が広がります。それは必ずし選手に還元できる。そう思ってやっています。

自問自答しながらも前を向きたいと思います。まとまりません。
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見ながら考える

2021-05-10 | 陸上競技
土曜日。この日も練習でした。限られた時間の中で最大限にできればというかんじでし。多くのことをやるのではなく絞って実施かなと。県総体に向けてどう準備をしていくのか。もちろん勉強もしなければいけません。きちんとメリハリをつけてやっていくというのは学生にとって大切なことだと思います。勉強だけ、練習だけというのではない。学校生活も同様。この辺りの感覚を広く持ってもらえると良いなと。

アップは前日と同じように体幹補強。この日は10分間という限定の中で。前日やったメニューと同じですから問題なくできると思います。種目などのことがあるのでこちらが早く終わった選手に次の種目の指示を出していきました。意識するポイントは繰り返し言いながら。かなり汗をかいていました。他の補強と組み合わせてベーシックな練習ができていくと良いなと思います。

そこから少し気功治療をしながら練習を眺める。限られた時間の中でしたが専門練習の時間が確保されていました。リレー練習をする選手もいますし、それぞれの専門練習をする選手も。少し時間に余裕ががあったのでハードルはドリルをやってから実際に跳ぶことにしました。ドリル的な動きが本当に必要かどうかは分かりません。実際問題、ハードルドリルをしなくてハードリングが上手い選手もいます。この辺りは難しいなと思います。導入段階ということでしっかりとやった方が良い選手もいる。繰り返しになりますが「技術的なこと」ばかりやっても走らなければレースで力は発揮できない。バランスが大切だと思います。

リード脚と抜き足の基本的なことをある程度やりました。それを走りの中に生かす。本当に基礎ですが。ヨンパ選手は着地時のフォームが気になっていました。余裕のある時に改善しておきたいなと。もちろん一朝一夕で変わるとは思いません。丁寧に繰り返したい。

時間的にドリルだけではなく実際にハードルを跳びたいなと思っていました。上手く繋げていかなければ「ドリル」と「ハードリング」が別々のものになってほしくない。何のためにドリルをやるのか、どの部分で意識するのか。リードの締めや抜き足の感覚は丁寧にやっておかなければいけないと思っています。合宿などではないので「実践」を重視しなければいけない。練習の紹介という形ではなくなるからです。実際にハードルを越える中で課題を克服していくという感じになります。

ある程度ドリルをやってからヨンパは15歩のための練習。ストライドを覚えてもらうという感じです。単純にハードルを跳ぶという練習ではなく「15歩のストライド」の感覚を身につけてもらいたい。「走る」「跳ぶ」という2つのことをやります。ショートハードルとは違って「走る」が多くなります。この部分は意識なくても出来る選手もいます。苦手な選手に関してはここを抜き出してやる必要がある。ヨンパはそういう意味では「器用さ」が必要になります。種目選択の時に視野に入れながらやっていかなければいけません。

ショートハードルは2足詰めで跳ぶことに。正規の距離で跳ぶことを求める指導者もいると思います。ここは考え方だと。私はその部分にはそれほどこだわりはありません。その日の課題に応じてインターバルの調整をします。この日は「走りたい」と思っていたので意図的に詰めました。速く走り抜けたいなと。

そこから5台準備して4台目を抜いて走る。5歩ハードルとは違いますが「走る」ことを意識させる部分です。前日に1台目までの入りを意識した練習をしていました。その流れの中でハードルインターバルをハイスピードで走る。ここは「必要だと思ったからやる」という部分です。本当は同じ課題を何度も修正して行く方がいいのかもしれませんが。飽きないように(笑)

この手の練習をするとやはり「体幹の強さ」が気になります。スピードが上がってくるとそのスピードに耐えられなくなる。この部分を時間をかけて作っていけたらいいなと思っています。本人達は目標が明確になっていますから、1ヶ月前と比べると補強に対しても意欲的になってくれています。結構本気で「13秒台」を狙ってみたいなと思っています。私だけではなく選手も他の指導者も同じ気持ちだと思っています。そのための準備をしっかりと。

補強が苦手な選手。どうしても「周りと比べて自分が弱い」というのが気になるようです。そこに対して少しだけ話をしました。筋力は他者と比べても仕方ないと思います。過去の自分と比べてどうか。少しずつ筋力が上がっているのであればそこに効果があるということです。できなかったことができるようになってきている。それが走りにつながります。そこを意識づけできたらいいなと。

腰が痛いという選手に対しては「固定系」の補強を教えました。ウエイトなどもできないようなので体幹が弱い。その部分を放置するわけにはいかない。そうなると別の形で強化していきたいなと。「軸作り」という意味合いでも固めるという形で筋力発揮をする方法を教えました。あとはこれをどれだけやってくれるか。やりたい動きがあってもそれを支える筋力がなければできないと思っています。地道な努力。

全体に「勉強の合間に補強を」と伝えました。これまで何度も言ってきたことですが。気分転換にもなります。普段できない「弱い部分」の強化をこの時期に少しずつしておくと良いと思います。その話をしてから数人が「〜が弱いのでそれを補う補強を教えて欲しい」と申し出てきました。こういう姿勢。自分のために何をするのかという部分です。結果に繋げてあげたいなと思います。

長々と書いてしまいました。まとまらないのはいつものことですが(笑)。記録しておきます。
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