色々と。書くことで批判を受けるのかもしれませんが。記録として残しておきたいなと思っています。
土曜日。夕方から前任校の選手の指導を。頼まれたので断ることもなく。ここに関してはあれこれ意見はあると思います。今の学校の選手に対しての部分もあります。今の学校の選手に対しては学校の練習の時にできることを最大限やらせてもらっています。一切の手抜きはしません。バランスを考えながら色々とやっています。前任校の選手に対しても色々な想いがあります。だからといって学校の練習を二の次にしてそちらの指導をするということはありません。
できる限り力にはなりたいと思っています。短距離の技術的な部分に関しては普段なかなかできないところもあると思います。地方公務員、公立高校の職員ですから「異動」はあります。そのことに対してどうこう言うことはできません。他校であっても力になれるのであればできることはしたいなと考えています。県全体のことを考えてという気はありません。頼られたらそれに返したいなと思っているだけです。私が選手の役に立つのであれば多少なりと何かしたいなと。
実際問題、ライバル関係にある選手もいます。そうなると複雑な部分が出てきます。どちらに対してもその場でできることはしっかりとやりたい。今の関係を考えると普段関わりが多い選手に対してのアドバイスの方が圧倒的に多くなります。ここに対しても「不満」や「批判」が生まれる可能性はあると思います。分かっているならblogに書く必要はないのではないか。そう感じる人も多いかもしれません。それでも書いておきたいなと。私がどのように考えて行動しているか。もちろん一緒に指導している方にはある程度話をしています。独断で勝手にやっているわけではない。
ライバル関係にある選手を指導する。ここは一方の選手にとっては面白くないなと感じられると思います。が、切磋琢磨してレベルを上げて行くというのは大切だと思います。繰り返しになりますが「県全体のレベル」を上げるというよりは「関わっている選手が少しでも速くなればいいな」という想いが大きいなと思います。相手に勝つためにどのように力を上げていくのか。意図的に「相手はこれくらいはできる」という話をします。
今の学校の選手も私にとっては大切な存在です。同様に前任校の選手も大切な存在です。不要であれば頼られることはないと思います。そうであればこちらから売り込んでいって指導をさせてもらうというのは避けたいと思っています。親切の押し売りになるので。前任校の選手であっても「別に指導を必要としない」というのであればわざわざこちらから何かを言うつもりはありません。取捨選択は自由意志です。残された時間を有効に使うために利用してもらうのであれば問題はない。
繰り返しになりますが最優先事項は今の学校の選手です。そちらの練習が優先。試合会場で私の姿を見ると前任校の選手は複雑だと思います。それはそれで申し訳ないなと思いますが。性格的にドライになって割り切れるような部分があれば良いのかもしれませんが。どうしても気になる部分はあります。
「練習を見て欲しい」と頼まれても普段の練習の流れが分かりません。これまで私がメニューを作っていたのでその流れに従って自分達で作っている。こうやって「見て欲しい」という話になっても私がメニューを作るのはしません。自分達で考えたメニューに対して動きや気になることを伝えるという形です。私自身、こうやって「走る姿を見る」というのは大切な時間だと思います。目の前にいる選手がどうすれば速く走れるようになるか。ここを客観的に見ることで自分自身が勉強になるからです。
分かってもらいにくいかもしれませんが。選手が走る姿をじっくり見ることで「何をすればいいか」を考えるようになります。単純に走っている姿を見ていたら分かるという話ではありません。YouTubeなどてトップ選手が走る姿を見るのとは違います。目の前で走っている選手がどうすれば感覚的に良くなるのかを考えることで私自身の見る目が養われると思っています。これが長い目で見た時に今の選手に還元されることになる。色々なタイプの選手の指導をさせてもらうことは自分自身の幅が広がると考えています。これも意見が分かれる部分かもしれませんが。
加速段階。教科書的には「前傾を保つ」という部分があります。が、それがどれだけの選手に当てはまるのか。まずは「構え」を作るのは必須。この辺りのことはなかなか議論されません。前足側の力の加え方は少し話ますが後脚に関しては言わなかったりする。前足側の角度だけではなく後脚も大切なのではないか。見ていてそう感じる部分もありました。ワンハンドからのスタートであっても後ろ足が伸びきっている状態では重心が後ろになるし前方向に素早く引き出せない。そうであればやはり構えからきちんと作りたい。
また、「前傾を保つ」と言いながら「前屈」になっている選手が複数いる。加速段階を作るために何をするか。腰が残った前傾をすることで足が後ろで回ることになります。それを克服するためにどのような方法がいいのか。これも「見る」ことから学ぶ内容だと思っています。そういう視点で指導をさせてもらえるという機会を与えてもらえるというのは自分にとっても選手にとっても間違いなくプラスになります。
この日の練習の中では「腰を入れる」という部分がポイントになるのかなと感じました。多くのことはできませんが、課題になるところを明確にしてそれを走りに落とし込む。何本か走る中で感覚の擦り合わせをする。「前傾を保つ」という教科書通りの話をしていてもこの辺りの動きは改善されません。目の前の動きに対してどうすればもっと走れるようになるのかを考えてやることで「変化」は生まれると思います。
見ないと分からないと思います。もっというと「何をどうするか」という視点の中で走りを見なければ改善する方法が分からない。試行錯誤する。どこかで誰かがやっている練習だからそれが正しいというのではないなと改めて感じています。どうしても練習メニューは「最大公約数」に対してのものになります。多くの選手にとってある程度の効果があるメニューが大切になる。しかし、細かい部分に関してはやはり「個別に見る」「それぞれにあったものを選ぶ」必要があるのかなと。
前から書いていますが私自身は「陸上競技」が好きです。ここに関しては他の人とは感覚が違うかもしれないなと思っています。グランドに立ち続けたい。競技力云々ではなく「一生懸命にやる」選手に対してどのように関われるかというのは大きいなと。関わりがあるかないか、感情移入できるかどうかも大きいのですが。
上手く言葉が出てきません。感情のコントロールも必要になります。何が正解なのかは分かりません。越権行為になることだけは避けたい。「指導して欲しい」と頼まれたらきちんと応えたい。そこだけは変わりません。親しい指導者から頼まれることもあります。頼ってもらえるというのは存在価値があるということなのかなと感じています。
見ることから学ぶ。ここは私の中でかなりあります。さまざまなタイプの選手と関わることで間違いなく自分の中の幅が広がります。それは必ずし選手に還元できる。そう思ってやっています。
自問自答しながらも前を向きたいと思います。まとまりません。