水曜日。この日で第1回考査終了。長かったような短かったような。個人的には「治療」についてかなり考えさせられました。どのように治療していくのか。治療方法。どれが正解かわかりません。しかし、「安静にしていたら治る」とだけでは時間の浪費になるのではないか。こういう部分では「東洋医学」のほうが優れているのかもしれません。「気功」は目に見えません。確固たるものを示せない部分があります。データとして何かを示せるわけではない。が、実際に治る。本当はそれが一番大事なのではないか。そう思います。「お医者さん」には勝てません。医療行為をするつもりもありません。どうすれば「選手にプラスになるか」をしっかりと考えていきたいと思います。
PCR検査のキット提出などがあったのでかなり時間がかかりました。練習開始は14時競技場となっていましたが私の担当が終わったのが13時半くらいだったか。なかなかです。結局食事をする時間の確保もできずに練習へ。時間を使うのが下手なだけかもしれません。最初にkbt先生から県総体に向けての話がありました。これを受けてどのようにするか。ここも選手の目指すところに応じてなのかなと。
練習開始時に数人が「見てほしい」と申し出てきました。こうなると「治療班」としての活動が多くなります。kd先生が言われていましたが「気功ができる人が増えると痛みを訴える選手が増える」という部分。まさにという感じです。苦にはなりませんが、本当に治療が必要になるのかどうかわかりません。このあたりも状況に応じてなのかなと思っています。精神安定剤のような意味合いがあるのかもしれません。それで落ち着くならありなのかなという気もしています。少しでも良い状態で練習をさせたいというのは変わりません。必要なことをしっかりと。
バトン練習が始まるくらいからはそちらのほうに。ずっと治療しておくわけにもいきません。kbt先生と一緒に。私自身は前日にバトン練習を見ていたというのもあります。そういう視点で見ていきます。何が必要なのか。こう見ていくともっともっと改善点がある気がします。「冬の間にしっかりとやったのになかなか出が安定しない」と言われていました。この部分をなんとできればいいのかなと。短時間で何ができるのかは考えていきたいと思います。それぞれの視点から意見を交わすことでより良い方向に進むのではないかなと思います。
渡した後に安心してスピードを緩める選手もいました。ここはすぐに指摘。渡して安心するようなことはしないようほうがいい。一回で渡らなかったらどうするのか。どれだけ並走してやり直さなければいけません。緩める練習をしていたら失敗します。そこも。さらには「出のタイミング」の部分もありました。「届かないかなと思った」という話があったのでそこはきちんと修正しておきたい。「渡す選手」はどのように動くのか。「受け取る選手」はどのように判断するのか。ここは練習できちんと詰めておきたい。
ここはやはり「前日にバトン練習を見た」部分が生きています。結局目の前の選手に生かせる。ここが重要だと思います。頭の中で思い描いておくだけではなく「現場でどのように活用するか」だと思うのです。いろいろな部分で陸上競技に関わらせてもらうことは最後には選手にプラスになる。常日頃からそこだけを考えているわけではありません。が、「慣れ」があると自分自身がダメになる。いろいろなところで色々な選手やチームを見ると見る目が磨かれます。ここは本当に本当に大きな意味があると思っています。
そこからヨンパの練習へ。2人います。一人は県総体で勝たせてあげたい。もう一人は秋に向けて。目指す部分がここでは違ってきます。どうしても勝負する選手への指導が多くなっていきます。平等ではないのかもしれません。始めたばかりの選手に専門的なことを求めるというのはよくないと思っています。まずは何度も何度も跳んで慣れる。この段階で戦略戦術をどうするかを考えても前段階ができないので意味がなくなります。時間がある限り「ハードルを越える」というのでいいと思っています。逆に「勝たせてあげたい」部分に関してはある程度「やらないといけないこと」が出てきます。そこに特化した練習を。この日のメインは「300mH」でした。
前回の練習で6台目まで実施。22歩→15歩で5台目まで。6台目のところで逆足にします。この切り替えの部分の練習です。前回は「微妙な逆足」でしたが何とか形になりました。今回は22歩→15歩→16歩→17歩までの流れを作りたいと考えていました。最近になってやっと「レースパターン」が作れるようになってきました。が、経験が足りません。競技場練習でなければできないこともあります。300mのタイムを計るというのではなく「レースの流れを作る」というだけです。それほど時間がありませんから1本だけになります。可能であればまたどこかでもう1本できればいいなと。
比較的スムーズにいきました。逆足が鬼門。県選手権の時には逆足が使えずに15→17歩になりました。まーこの時は1台目までにすで24歩になって乗れなかったというのがあるのですが。今回は16歩へ。残念ながら逆足が苦手です。1回しか使わないという約束にしています。15歩から16歩へのピッチアップの感覚をつかませるだけ。かなり浮きましたがこれはもう仕方ないのかなと。器用であれば16歩を4回使いたいのですがこうなると逆足が2回になります。これは大変なことになる可能性があるのでやらない。1回だけの約束にしています。17歩へのピッチアップも少し足りずに詰まりました。とはいえ力的にはまだ余裕がある。ここから一気に17歩で走り続けるという形になるのなと。
経験ができました。これは大きいと思います。頭でレース展開を考えておくだけではなく実際に歩数の切り替えの練習ができる。まだまだ改善点はかなりあります。それでもこの日にできたことは大きい。本人的にも「逆足以外は何とか」という感じでした。県総体での55秒台突入。56秒台で県総体は勝てるのかもしれません。しかし、そこだけではない。もう少し先を見据えてやっていきたいなと思っています。走力的な部分のアップも必要になるでしょう。もう少し時間があれば面白いことになると思っています。
途中同時展開で100mHも。1週間ぶりのショートハードルです。跳躍練習との兼ね合いの中で。走るほうがかなり進むようになってきています。これをどのように生かすか。向かい風が強かったので2足詰めで実施しようと。5歩で跳んだ時点で「詰まるな」という印象。が、この部分は様子を見ながらなのかなと。スタンディングからの1台台目。そこからは全てスタブロからとしました。先週ハードル練習をしたときに「スタブロ」の変更をしました。以前から気になっていた部分の修正。その時はフレキハードルで1台目までしか行っていません。この日は流れを作りたいなと思っていました。
向かい風の中ですが1台目までの入りはかなり良くなりました。スピードに乗って入れるようになっている。面白いですね。2足詰めよりは1足詰めのほうがいいなと判断して変更。不安がっていましたが。かなりインターバルが走れるうよになってきています。最初は久々の練習だったので本人も首をかしげながらという感じですが、本数を重ねる中でかなりの感じになってきました。いや、すごい話です。こうなると私が云々というよりも「本人がすごい」としか言いようがない(笑)。見ていく中で私自身が楽しくなります。kbt先生と一緒に見ながら笑顔になります。まだまだ弱い部分もあります。体幹の強さを身につけることができれば本当に面白いなと思います。高いところを目指してもらいたいですね。
同時に「ハードルをやります」という感じで別の選手。支部大会の時に一度もまともに練習をしていないのに16秒4くらいで走りました。ヨンパも69秒。支部大会以降走る練習もほとんどできていません。ひたすら体幹補強でした。が、気が付くと問題なく3歩でハードルを越えていきます。粗削りですが。これが時間とともに洗練されていけば結構行くのではないかという気がしています。もともとバネはあります。専門が何になるのか不明な部分がありますが、きちんとやればかなりの水準まで行くと思います。
kbt先生と一緒に練習を見させてもらえるのはありがたいです。勉強になります。こうやって「ハードル」に特化して指導させてもらえる部分も自分にとっては大きなプラスです。専門練習の時にあちこち分かれての練習になります。そうなると細かい部分まで見れません。スプリントをkbt先生がしっかり見てくださるので他の部分を私がやっていけばいい。役割分担ができることで組織としてチームとして力が上がると思います。なかなかこういう状況の指導体制はないなと思っています。どこにも負けない体制が作れたらいいなと思います。好きにやらせてもらえています。感謝しかありません。
いい感じで練習ができました。いろいろな角度から練習を見ることができる。これは本当に楽しいですね。自分自身の幅が広がります。貴重な時間でした。日々勉強。選手に還元できるようにしていきたいなと思います。
実はこの日、普段とは全く違う感覚がありました。このことに関してはまた別に書きたいと思います。自分の中で「実感」したこと。大きな感覚です。