kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

色々と確かめながら

2021-09-28 | 陸上競技

日曜日。午前中は検定の監督。我ながらまじめに働きます(笑)。

 

午後からは個別の練習をすることに。このことに関してはいろいろと思うこともあります。この機会があるからこそ私自身が勉強できている感覚がある。とにかく「感覚」などを聞きながらそこに対してどのようにするのかを考える。どこに答えがあるのかは分かりません。少しでも改善できればと思いながらやっています。

 

セミナーパークで。運動広場が使えなかったので坂道を利用しながら。せっかくなので前日にハードル練習会で行った股関節を動かすのも実施。聞いてみると「股関節がよく動くようになった」ということでした。何のためにやるのか。ここも確認しながらですね。思い出しましたが数日前に「アップでジョグをしないというのは間違っている」という話を聞きました。どうなんでしょうか。アップの目的は「血液循環を良くして筋肉を呼び起こす」という感じだと思います。ジョグをして体操をしてという「以前のアップ」が正しいのかもしれません。しかし、目的を考えたときに「ジョグと体操」でどれだけ身体が動くようになるのか。冬になればジョグをしても身体は温まりません。それなのに・・・。

 

批判的な意見もあるかもしれません。ジョグ自体が「絶対に間違っている」とは思いません。しかし、「絶対に正しい」というのも違うのかなと。我々が現役のころはジョグをするというのが当然の話でした。それ以外にアップの方法はなかったのかもしれません。しかし、現在はそのような「昔ながらのアップ」をしているチームのほうが少ないと思います。合宿などでもほとんどやりません。体幹に刺激を入れてから走れば問題はない。そう思ってやっています。

 

この日の練習も色々と確認をしていきました。一番は「中間以降でのピッチの低下」についてです。先日タイムトライアルのようなことを行ったのですが、そこで最後ピッチが落ちてしまう。本来1番の武器になるはずだった部分が上手く走れない。マーク走などを行いながら対応を考える。私が見るだけで何か劇的に変わるということはありません。なんとかして変化を生み出したいと思いますが感覚的なことを確認しながらやっていくしかありません。


マークを長めに配置してやっていきました。が、どうしても40〜50m以降の走りが明らかに崩れます。練習不足とかいう話ではなくです。せっかく上手く加速できるようになってきたのにここで崩れると面白くない。前回のタイムトライアルもスピードに乗ってからの部分が微妙でした。他の人にも一緒に走ってもらいましたがやはりここが課題となっていました。


動画を撮りながら。動きを確認しながら。それでも上手くいかない。見ているとその辺りから接地が長くなります。膝が前に持って来れなくなる印象。力が逃げてしまう感じがあります。これまで何度も「体幹強化」については考えてきました。自然に身体の軸が疲れるようにやってきました。個別練習をする選手に関しては今は直接見る機会は限定的ですが相変わらずきちんとやってくれています。が、この段階で崩れます。


その辺りのことを話して確認をしました。腹を締めるという感覚はあるようですがどうもその辺りから力が逃げている気がします。走る途中でしっかりと腹圧を高めるイメージで動けないかという話をしました。ここは余計なことなのかもしれませんが。身体を起こしてきたときにそのまま起きすぎて後ろ重心になってしまう部分がありました。これでは上手く乗れません。話をする中である程度の所で腹圧を高めるためにお腹に力を入れるという意識でやってみました。


すると潰れるというか力が逃げる部分がなくなってピッチが保てるようになりました。驚きです。どんな言葉かけが上手く走りに繋がるのか。ここに関しては本当に手探りです。全ての人に当てはまる感覚があるかどうか分かりません。目の前で見ている選手の動きがどうすれば改善されるかを考えながら見ていくことで様々なアイデアが浮かんできます。局面局面で何を意識するか。パーツに関しては上手くできるようになっています。それをどのようにまとめるかという部分です。


何度か試して見ました。本人も話していましたが動画を見てみると本数を重ねる方が動きが良くなっていました。面白いなと思います。本人は走る前にひたすら腹筋を締める意識をして走ろうとしていました。が、本人のタイプ的にそれをやると硬くなって力みが生まれます。これは避けたい。話をしましたが「間違いなく悪い方に転がる手段」だと思います。この辺りも話をしながら確認していくことで分かってきます。


私は基本的にこうやってコミュニケーションをとりながらやっていくことが好きです。選手の表情の変化もあります。良く走れたときには嬉しそうな表情になりますし、走れない時は曇ります。できるだけ笑顔で練習できるようにサポートしていきたいなと常々思っています。この日は自分の中でかなり収穫がありました。真面目に一生懸命にやってくれる選手がいるから今の自分のやりたいなと思っていることができる。本当にそう思います。


もう少し感じることがあったのですが。また余力があれば書いていきたいと思います。本当に貴重な時間でした。感謝しかありません。できることを最大限にやっていけたらと思います。本当に。

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ハードル練習会_内容

2021-09-28 | 陸上競技

書きたかったのですがたどり着けません。どうなんでしょうか。仕方ないのですが。

 

土曜日の午後にハードル練習会を実施しました。内容は記録しておかないと間違いなく忘れてしまうので。ここの部分に関しては重要。次回以降のためにも。

 

意図としては「男子は底辺拡大」、女子は「戦うために」という部分がメインです。競技力事態に応じた内容をするべきだと思っています。各学校で練習をする場合、どうしても「ハードルに特化した練習」というのはできません。ほかの練習との兼ね合いあるので。走る練習もしたい、補強もしたい、専門練習もしたい、バトン練習もしたいetc.となると時間の確保が難しくなります。

 

そういう意味で「ハードル練習だけ」をやる機会を作りたいと思っていました。約束事としては「午前中は学校の練習」をやる。午後からは「ハードル練習をする」という形です。ハードルに特化した練習内容にする。これはなかなかできません。だからこそこの場所でしっかりとやりたいなと思っていました。

 

最初に「今回の趣旨」を簡単に伝える。どれだけ理解してもらえるかというのも大きいと思っています。「行け」といわれて参加している選手もいるかもしれません。初めてハードルをやるという選手も(笑)。「ハードルをやり始めて3日目」ということだったので話を聞いてみると「1回ハードルを跳んだだけ」ということでした。これはすでに「ハードルをやっている」という感じではないのですが(笑)。

 

基礎の基礎からの確認から始めました。特に抜き足の部分。ここをどのようにするか。「やりたい動きがある」という部分。しかし、「筋力がない」「股関節が硬い」という理由からやりたい動きができない。そこへの対応としてある程度時間をかけて股関節周辺のストレッチを。その際に注意する部分も含めて。「座る場所」という基本的な話からです。ここ「腰が入るかどうか」は決まります。ハードルの踏切に関しても個々の影響は大きい。

 

以前合宿で「ハードルを使った練習」をしたところ「股関節を痛めた」といわれたことがあります。こうなると「やらなければよかった」となる。今回に関しては基本的なことをやります。しかし、それにより「股関節を痛めた」といわれても先には進めません。通常から股関節周辺の強化や使い方に関しては学んでほしいと思います。

 

一番課題になる「抜き足」には時間をかけました。今回やる内容にしては少なくする。一気にたくさんのことをやるよりは徹底的にやるという部分です。抜き足を立てる感覚をとにかく身に付けてもらいたい。動かずにストレッチもかねて行いそこからは壁を使っての連続抜き。本当に地味です。動けばそれなりに「ハードル練習」をやっている感じになりますが。その前段階を導入としてやっておきたいというのがありました。かなりの時間をかけて。

 

次にはハードルアプローチ。何度か一緒に練習をしている選手にとっては「またか」と思われるかもしれません。しかし、ここで再度確認をしておきたい。この段階で一番最初にやった「座り方」の影響も出てきます。骨盤の傾きの部分。これは表現的には難しいですが。「腰が入った状態」というのが正しいかもしれません。ここを意識しての形を作りました。移動して壁を使ってのアプローチ。相互で確認をしながら。

 

単独でやるというのも意味があると思います。しかし、普段はハードル選手が複数いることは少ない。見ることで「どのような動きをするのか」を確認してもらいたいというのもありました。きちんと踏切までつけて実施。足を高く上げるというのではなく水平方向に進むために何をするかという感じでしょうか。かなりやりました。

 

そこからやっと前に進む動きを。「締めて持ってくる」「コンパクトに動く」という前段階の課題を進みながら確認。本当に基礎です。これも何度も何度も繰り返す。ペアワークで見ていく。さらにはスマホなどを利用しながら動画撮影をしてそれを確認する。時間をかけながら。自分で目で見ることで初めてわかる部分もあります。自分の動きがどのようになっているのか。相手の動きがどのようになっているのか。ここを判断する力を身に付けたい。

 

練習の合間に「メモを取る」ことも話しました。ここで学んだことをどのように学校で生かすか。隔週でやりたいと思いながらも実際どれくらいできるのか。指導者によっては「合宿で自分が指導したから強くなった」といわれる人もいます。きっかけにはなるかもしれませんが、各学校でどれだけ理解して普段の練習に入れるか。短期間でやるのではなく長期的な視点でやらなければ絶対に変化は生まれない。だからこそ「メモ」を大切にして確認をする。繰り返し練習です。さらには「正しい動き」が必要になります。間違った動きを繰り返すと取り返しのつかないことになります。

 

最後に抜き足を。これもリード脚と同じようにひたすらやる。飽きてくる選手もいるかもしれません。しかし、同じハードル選手が複数いることでいつもと比べると緊張感をもって取り組めます。見ることもできます。腕の使い方や抜き足の立て方なども含めてかなりしつこくやりました。身体の負担としてはそれほどではないと思います。

 

とにかく基礎的なことを繰り返す。これを11月末くらいまでやりたい。そこからは実践的な練習にしていく。ヨンパであれば歩数の切り替えのための練習。これもシーズンイン直前にやっても上手くいきません。時間をかけてやっていく。少人数のためにハードルを準備するのは難しい。そうであればこういう形で複数人で実施するほうが良いのかなと思います。

 

まだ始めたばかりです。また勝手なことをやっていると批判をする人もいるでしょう。まー仕方ない。旧態依然の中で考えていたら何も変わらない。別に私自身が何かをもらうわけでもありませんす。やれることを最大限にやっていきたいと思っています。

 

まとまりませんが。記録しておきます。

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