続きというか。
一応ハードルを見させてもらっている部分があります。しかし、県総体以降順調に練習ができていたかといわれると非常に微妙です。2年生の男子に関しては400mHをやりたいということでした。身長がそれほど大きくない。更にはまだハードル自体がきちんと跳べないというのもあったので走力を挙げながら少しずつハードルと跳べるようにしていこうという感じでした。
実際、国体合宿の時やハードル練習会の時に細かい部分を指導するという感じで「走力を挙げる」というほうに重きを置いていた部分があります。400mが55秒くらい。これが52秒くらいまでいかないと戦える状況にはなりません。「走れないからハードルをやる」というのではないと思っています。ある程度のハードルができるようになってはいました。今回は1分3秒で7位となりました。3位が1分1秒。届かない差ではなくなってきています。しかし、中国新人に行く選手が1分を切れないという現状をどのようにとらえるか。これに関してもまた別に書きたいとは思います。
1年生のハードル。これもほとんど練習ができませんでした。一人は中国大会前に不注意によりケガ。これが長引いて夏の途中までは殆ど走っていない。支部新人が開催されませんでしたが、実施されたとしても走れないだろうという感じでした。もう一人も支部新人の前から足が痛いということでほとんど走れず。スパイクをはいて走り始めたのが1週間前。ハードル練習に関しては2回やったかどうか。走る練習さえもできない状況の中でそれ以上のことができるのかどうか。難しい部分です。
結局、女子の100mHは4月の向かい風の支部大会のほうが速いという結果に。通常では考えられないことです。そこにどのような原因があるかを考えなければいけません。何度も何度も話をしてきました。が、継続できません。体幹も強くなっていないし走れていない。集中して取り組めていない分、結果にはつながりません。ほとんど走っていないというのも大きな理由だと思います。男子は途中2位に上がってきましたがそこで抜き足をひっかけて転倒。中国新人が見えていただけにかなり残念。とはいえ、3位入賞が18秒台という状況です。男子の110mHは出場者が13人、400mHは15人。技術的な部分もあります。最後までたどり着ければ順位が付くという感じです。これは圧倒的に他県に置いて行かれる。ここに関しては本当に考えたいなと思います。
女子の400mHは当初、2年生と勝負する水準まで行きたいと思っていました。が、上述のようにほとんど練習ができない。中学生まではこれでも対応できたのかもしれません。しかし、現状高校では戦えない競技レベルです。最低限のことをやっていかなければいけません。ハードルを跳んだ瞬間に走るのをやめるので着地足でブレーキをかける。足が合わないときに急ブレーキをかけて止まる。「怪我をするべくしてしている」という部分がある。ここに関してもその都度話をしています。がなかなか入りません。こうなると戦えるかどうかという水準にもっていく前の段階です。
前の記事にも書きましたがマイルのアンカーで65秒かかる。この時点で65秒台よりも速い400mHの選手と勝負することは不可能です。あまりにも走れない。種目変更さえも視野に入れる必要があるかもしれません。それくらいの現状です。3年生の時にインターハイで戦いたいと最初のころ話していましたが、今のままでは来年中国大会にさえ進めない状況になります。
「指導力がないから」と言われればそこまでです。すべての面で管理して考えずにひたすら練習をさせるパターンを作り出せばいいのかもしれません。しかし、我々指導者としては「考える」「自らやる」という部分を育てていかなければ競技者としての成長はないと考えています。技術的なことはもちろんですが、基本的な取り組みの姿勢は競技に対する熱意はどこかで自分で身に着けてもらわなければいけません。ここができるかどうかでこれから先の「伸び幅」は大きく違ってきます。
かなり厳しいことも話しました。委員の仕事もあるのでほとんど競技中は選手と話していません。全てが終わってからになりましたが可能な限り話をしました。伝わるかどうかは正直分かりません。伝え方の問題なのかもしれませんが。
また書きます。