少しずつ書いておかないと忘れてしまうので。別に書かなくてもいいのですが(笑)。エビ水槽の話がメインのblogになりつつあります。これはこれで非常に楽しいのですが。自分自身のためにも多少なりと陸上競技については書いておかないといけないと思っています。
すでに「足運び」について3つの記事を書きました。親切に図を入れるわけでもなく殴り書きのようにひたすら書いているのですが。「膝締め」や「接地の角度」「膝の角度」が重要。さらには腰の移動ができるかどうかというのがあります。この部分は「分割」してやっている感じです。毎日やる部分もありますし、特化してやるというのも必要かなと思っています。ここは「しつこく」やる必要がるかなと。筋力的なことも含めて「足運び」はきちんとやらないといけない。もちろん、それをやらなくても自然にできる選手もいます。そういう選手には「マーク」などを使うと「良さをなくしてしまう」というリスクもあるのである程度自由に進ませてもいいかなと。
「分かっている」と「できる」というのは違います。もともとできるからといって「何も教えない」というのは違うと思います「基礎基本」になる部分はきちんと理解させる必要がある。足の運び方が自然にできてもそれが将来的に崩れる可能性もあります。そうであれば「どうしないといけないのか」に関しては理解する必要があります。
で、これまでの3つの記事のまとめになるような内容。「一歩目」と「5歩目」までの動きが作れたら今度は「チューブ5歩」をやるようにしていました。ここまでは「マーク」を使って目印を置いています。これにより動きが作りやすい。が、マークがなくなった時に狙いとした動きができなくなる。腰の水平移動ができなくなる。これに対して「チューブ5歩」でやってきたことを「走りに落とし込む」というのが必要だと思っています。
やりかたはそれほど難しくありません。「構え」を作った時に後ろからチューブで引っ張るのです。色々な場面で見かかることがあると思います。が、私がやりたいと思っている「チューブ5歩」と見かける「チューブ走」は結構違うかなと思っています。一般的に見かける「チューブ走」は比較的強く引っ張ります。あまり進まない中で「パワートレーニング」のような感じでやっています。それはそれで効果はあるのだとは思います。
が、「チューブで腰を引く」ことで「腰の移動を作りたい」というのと逆行する感じがあります。本当は前に進みたい。それをチューブで後ろに引っ張ることで「進まない」状況になります。特に「腰」に引っ掛けているので腰が残るような動きになってしまいます。タイヤ引きで「腰」にチューブをひっかける動きも嫌いです。本来進みたい「腰」が負荷がかかることで進まなくなる。特に引っ張ると「1歩目」が出なくなります。「脛の角度」「膝の角度」が作れないのです。せっかく「進む動き」を身に付けるための練習をしているのに「進まない」ことをしても意味がないなと。これはあくまで私見です(笑)。そこに意味を見出している方もいるでしょうからお許しください。
実際に実施する「チューブ5歩」に関してはやり方はシンプルです。2人1組で実施。ワンハンドで「構え」を作ります。この時に骨盤に細いチューブをひっかける。きちんと「構え」ができたらチューブを「軽く」引きます。ここが一番のポイントかなと思っています。「強く」引くと進まなくなるからです。ここでチューブを使うのは「意識づけ」です。腰に「チューブ」があってそれに「軽い」抵抗がかかることで「腰の移動」の意識が作れます。さらにポイントになるのが後ろでチューブを引っ張る選手が「水平方向に軽く引っ張る」というところです。上から引っ張ったり、下から引っ張ったりするとその瞬間にこの練習の意味がなくなります。
前の記事にも書きましたが「膝の引き出し」と「腰の水平移動」は必須だと思っています。「チューブ」を使うことでこの「水平方向の移動」の意識づけになります。抵抗に負けないように水平に進むという感覚を作るための練習です。この部分は厳しく指導してきました。この「チューブ5歩」の肝ともいえる部分ですから。単純に「引っ張ればよい」というものではありません。
この際、チューブは「軽く」です。強く引いて「構え」が崩れてしまうのは避けたい。元々進むために構えを作っているのですから、「強く」引くことで重心が後ろになってしまったら何のためにやるのか分かりません。あくまで「構え」がきちんとできるようにするだけ。腰にチューブがあって「軽く」引いているのは「腰」が進むための意識づけです。本当に「軽く」です。この力加減は難しいかもしれません。
で、この姿勢さえ作ってしまえばあとは走るだけ。「よーい、はい」の声掛けを後ろの選手がします。この時に「同じスピードで出る」ことが求められます。「チューブの抵抗」はスタートする瞬間までです。あとは「水平方向」に進むので一切負荷はかけません。「ハイ」のタイミングで後ろの選手も一緒に前に出ます。1歩目からは全く負荷がかからない。負荷がかかると「腰が進む」ことの妨げになるからです。本当に「ついていくだけ」です。その前段階で「足運び」「1歩目の接地角度」「重心の移動」をやっているのでそれを「走り」に落とし込むという練習です。
一緒に走りながら「12345」のリズムを数える。そのリズムに合わせて選手は走る。崩れないように一定のリズムを保ちます。止まってしまうようでは失敗。自分自身で意識しながらも他者のリズムに合わせて進んでいく。5が終わった瞬間にチューブを外してそのまましばらく走る。5で外すのは後ろの選手がずっと走ると疲れるからです(笑)。あくまで「一次加速」の動きを身に付けるための練習。単純に「走る」というのではなく「狙い」があって実施する練習です。一定のリズムができた後にすぐに終わるのではなく「中間につなげていく」感じが重要になると思っています。
できれば、この局面を横から見て「重心移動」「足運び」「接地角度」を確認するといいと思います。実際にやってきた動きが「進む」時にどのようになっているかあ重要だからです。できていなければ前段階に戻ってやり直すというのでもありだと思っています。「道具」を使うと意識しやすいですがそれがなくなったときにどのように動くかだと思っています。「自動化」するまではやっていく必要がある。
まーよくわからないことを書いていますね。本当はもっと詳しく書くといいのでしょうが。「一次加速」という局面の練習。それほど実施されていないかもしれません。山梨インターハイの時に「チューブ5歩」をやっていたら選手が審判に「練習で道具を使ってはいけない」と注意を受けていました(笑)。マークを置くわけでもない。トーイングのように危険性もない。さらに10m程度しかチューブは使用していない。その時kanaが「わかりました!」と即答してまた同じように「チューブ5歩」をやっていました(笑)。もう天才です(笑)。それだけ「必要」と思っていたのだと思います。
当時はそこまで細かく説明していなかったと思います「骨盤が~」とか「接地が~」というのを口頭でいうだけではなく、「強制的にその動きになる」というのが重要だと思っています。指導者が信じているほど「選手の意識は高くない」と思っています。油断すれば一瞬で元に戻ります。それを打破していくためには徹底的にやるというのが必要かなと。
まとまりませんが。記録しておきます。これって面白いですかね?(笑)